2013年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)で上映された『フェラーリの運ぶ夢』(2012/原題:Ferrari Ki Sawari)。今年のIFFJでは、映画祭上映作品の前に『フェラーリの運ぶ夢』の予告編が上映されて、来年の春公開となることを告げていましたが、このほど初日と劇場が決まりました。2015年2月21日(土)より、イオンシネマ市川妙典で公開されます。IFFJの方からチラシ画像をご提供いただきましたので、ここに貼り付けておきます。
心温まる親子三代のファミリー・ドラマですが、味付けに使われているのはクリケット。元クリケット選手ながら、わけあってクリケットを捨てた祖父(ボーマン・イラニ)、クリケットの才能を見出され、海外キャンプに参加を望んでいる孫息子、そして、息子の夢を叶えてやりたい律儀者の父(シャルマン・ジョシ)、という男ばかりの家族3人が主人公で、海外キャンプの費用を捻出する手段として、有名なクリケット選手サチン・テーンドゥルカルのフェラーリが登場してきます。結婚式のパレードにフェラーリを使いたい、という金持ちの希望を叶えると大金が手に入ると知った父が、フェラーリを借りようとサチン邸に赴くのですが....というところから、ストーリーが転がり始めます。
あと、話題なのは、『きっと、うまくいく』(2009)の関係者たちが作り上げた作品であること。監督のラジェシュ・マブスカルは、『きっと、うまくいく』等でラージクマール・ヒラニ監督の助監督を務めた人で、製作は『きっと、うまくいく』と同じくヴィドゥ・ヴィノード・チョプラ。さらに出演は、ラージュー役のシャルマン・ジョシに学長役のボーマン・イラニと、『きっと、うまくいく』に近い雰囲気を持った作品となっています。詳しいご紹介はまた後日、スチール等をいただいたうえですることにして、まずは第一報をお知らせしました。すでに公式サイトができていますので、予告編はこちらでどうぞ。
実は公開初日の2月21日(土)は、『女神は二度微笑む』がユーロスペースで公開される初日でもあります。ややこしいことに、『女神は二度微笑む』の主演女優ヴィディヤー・バーランは、『フェラーリの運ぶ夢』にもゲスト出演していて、結婚式のシーンで地元マハーラーシュトラ州の色っぽい踊りをご披露しています。ヴィディヤーVs.ヴィディヤー、その対決も見ものです。ますます充実する「インド映画冬の陣」、来年も楽しみですね~。では、ヴィディヤー・バーランの迫力あるターマーシャーの画像をクリスマス・プレゼントにして、Merry Christmas!