アジア映画巡礼

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『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』元ネタ画像集<その1>

2013-02-12 | インド映画

『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の前売り券を手に入れました。ポスカもゲット! こんなポスカで、結構大判です。

 

使えないよねー、もったいなくて。公開時は劇場で販売してほしいものです。

ところで、このポスカでもメインビジュアルになっているディーピカー・パードゥコーンの歌のシーンですが。ディーピカーたん(どこかで男性ファンの人がこう呼んでいるのを見て、ピッタリ! と思ってしまったため、イタダキます~)演じるシャンティが主演する映画の中のシーンとなっています。

© Eros International Ltd

動画はこちらでどうぞ。そこでは、3人の往年の名優が登場します。そのあとに、オームのシャー・ルク・カーンが割り込んでくるので印象が薄くなってしまうのですが、それぞれ元の映画から取り出して加工してあります。

 

最初に登場する渋い髭のおじ様はスニール・ダット。人気女優ナルギスと結婚し、2人の間に生まれたのがサンジャイ・ダット(「フィルムフェア」誌賞のシーンでカメオ出演してますし、『ラ・ワン』の冒頭シーンの悪役でもおなじみ)です。大部屋俳優のオームとパップーが参加する野外ロケシーンで、主演男優に「火の中に飛び込め!」という時にも助監督が、「『マザー・インディア』の撮影ではスニール・ダットがナルギスさんを助け、その後2人は結婚することになったんだ」と言ったりしています(字幕では字数の関係で名前まで出せなくて残念~)。元の映画は上のポスター『アームルパーリー(Amrapali)』(1966)で、動画はこちらです。スニール・ダットの相手役は当時の超人気女優ヴァイジャヤンティマーラー。

 

次に、クラブ・シーンでドラムを叩きながら登場する2人目は、2012年に亡くなったばかりのラージェーシュ・カンナー。元の映画は『真実とウソ(Sachaa Jhutha)』(1970)です。歌は「Karle pyar karle(恋をしなさい)」で、相手役は1960年代から70年代にかけて、そのコケットリーな魅力で男性ファンを悩殺したムムターズお姐さん。画像はこちらのをどうぞ。確認していただくとわかるのですが、ドラムを叩くシーンは裏焼きになってるんですね。CG処理技術、すごいです。

3番目に出てくるのがターバンをかぶったジテーンダル。ジテーンダルは「Deewanagi Deewanagi」の歌のシーンにも出演していますので、現在の素顔はそちらでどうぞ。この絵が取られた元の映画は、『ジャイ・ヴィジャイ(Jay-Vijay)』(1977)。当時のアイテム・ガールであったジャヤシュリーT.が踊って、泥棒であるジテーンダルがヤニ下がる、というシーンなのですが、この歌のシーンはYouTubeにもアップされていないほどのマイナーなソングシーン。仕方がないので、映画そのものの動画から探して下さいね。こちらの動画の31分ぐらいの所で出てきます。

このネタ元を知ったのは、インド版DVDに付いていたメイキング映像から。スタッフの映画オタクぶりがわかるようなセレクションです。『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』、公開は3月16日から。上映劇場がどんどん増えていますので、公式サイトで確認して下さいね。

 


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4 コメント

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やっほー様 (cinetama)
2013-02-17 14:45:00
コメント、ありがとうございました。

『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、ホントにマニアックというか、全員シネフィル状態のインドならではの作品ですね。
今回は、結構ラージェーシュ・カンナー作品がネタになっているようで、この歌のシーンの少し前に聞こえる男性のセリフ「プシュパー」も、ラージェーシュ・カンナーとシャルミラー・タゴールが主演した『不滅の愛(Amar Prem)』の中で、プシュパー(シャルミラー・タゴール)がアーナンド・バーブー(ラージェーシュ・カンナー)から呼ばれる言い方とそっくりなんですよ。

公開までにいろいろ見つけて下さることを願っていますが、公式サイトの「トリビア」にもネタ元があれこれ出ていますので、そちらもぜひご覧下さいね。
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Amrapali (やっほー)
2013-02-17 07:06:17
昨日、見てみました。
あのシーンはどこに出てくるのかしら、と見始めまたのですが、気が付けば映画そのものに引き込まれていました。
面白かったです。

OSOってつくづくマニアックな作品だなあ、とニンマリしました。
こんな楽しみがそこここに仕掛けられているんですね。
公開までにどれだけ元ネタの作品見られるかな。
新しい楽しみ見つけました。
ありがとうございます。
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きたきつね様 (cinetama)
2013-02-16 01:57:44
コメント、ありがとうございました。そして、そちら様のブログの巻頭に『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の記事を据えっぱなしにして下さってありがとうございます!

スニール・ダットは、サンジャイ・ダット主演で大ヒットした『医学生ムンナー・バーイー(Munna Bhai M.B.B.S.)』(2003)にも父親役で出演していました。あれが最後の出演作で、その後2005年に亡くなっています。
なお、この『ムンナー・バーイー』シリーズは、『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督の作品でもあります。(と、「ボリウッド4」もすかさず宣伝)

「ボリウッド4」も素敵なチラシができましたので、そのうちご披露しますね。
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Unknown (きたきつね)
2013-02-15 22:49:50
貴重な情報ありがとうございます。
あの方はサンジャイ・ダット兄貴のお父様だったのですか!ジテーンダルの現在の若々しさには驚くばかりです。インド映画の動画の豊富さにも驚くばかり。おかげで古い映画もかなり見られるんですね。
インド版DVDのメイキングも、もう一度ちゃんと見てみます。
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