アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅳ期<5>「通過儀礼を知る!」

2020-08-31 | インド映画

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅳ期の最後の講座テーマは「通過儀礼を知る!」です。実は3月・4月・5月と休んでいたリアル講座を6月末に再開する時、「冬になったら感染拡大の第二波が来るかも。10月中に、とにかく予定していた講座を終えてしまおう」とスケジュールを決めてしまったのですが、予想に反して第二波は前倒しで襲来。7月半ばから今に至るまで、大変な状況が続いています。この間、いろんな感染予防対策をして講座を続けて来ましたが、毎回大変な思いをしてお越し下さった皆様には、本当に何と御礼を申し上げていいかわかりません。それに勇気づけられて、リアル講座をあと3回、やってしまうことにしました。今回はちょっと新しい試みもしてみますので、よろしければお運び下さい。

スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅳ期

「映画で知る! インド人の生活」

<第5回>通過儀礼を知る!~インド人の人生を彩る儀式

     

Photo by Pradeep Bandekar   

 スペース・アーナンディ「インド映画連続講座」は、定員を約半分に制限し、感染予防策を徹底させながら実施を続けています。今期第Ⅳ期の最終テーマは、祭りと共にインド人にとっての一大イベント、結婚式等を取り上げる、「通過儀礼を知る!」です。
 「通過儀礼」と聞くと何やら大袈裟ですが、人が生まれてから死ぬまでの間に経験する、節目節目の儀式のことを言います。ヒンドゥー教徒の場合は生まれる前から始まり、大人になる儀式とも言える入門式や成女式を経て、人生最大のハイライトである結婚式、そして人生の最後に天に昇るための葬式と遺灰の散布、というのが大まかな通過儀礼となります。ほかにもキリスト教の洗礼や、イスラーム教の赤ちゃんの耳にコーラン(クルアーン)の章句をささやく儀式など、通過儀礼は多くが家庭内やコミュニティ内で祝われます。映画に登場するのは、結婚式、ついで葬式が多いですが、映画の場面では一瞬ということが多いため、儀礼の詳細を知ることは、特に外国人にはなかなか困難です。
 今回は、『インディラ』(1995)、『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018)、『ミモラ 心のままに』(1999)、『ガンジスに還る』(2016)などいくつかの映画に表れた例を見ながら、結婚式とお葬式、そして成女式を中心に、各宗教による違い、地方地方による違いなどを見てみたいと思います。また、日本人の若い映像作家田中三紗子さんが撮った短編ドキュメンタリー『ジャスミンウェディング』(約30分)も、参考映像としてお見せしたいと思います。マハーラーシュトラ州プネーに住むごく普通のご家庭の、どちらかというと地味な結婚式なのですが、様々な儀式が見られるうえ、お二人と両家庭の暖かな結び付きによる結婚式の様子がよくわかって、優れたドキュメントとなっています。どうぞお楽しみに。
 なお、メインの講座と抱き合わせで開催してきた「映画で学ぶヒンディー語塾」は、発声を避けるために、関連ヒンディー語語彙集のような形にしています。実際の発音をその場でしていただけなくて残念ですが、この機会に語彙をいっぱい増やして下さい。

 日時:2020年 9月26日(土) 15:00~17:30  (お好きな回をお選び下さい)
                           10月10日(土) 15:00~17:30 
                           10月17日(土) 15:00~17:30 
 場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停18分>下車1分)
 定員:11名
 講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
 講師:松岡 環(まつおか たまき)

 今回も、①定員は約半分、ソーシャル・ディスタンスを確保する、②参加者はマスク着用、手の消毒も徹底する、③会場は消毒を励行、換気も徹底する、④その他、できうる限りの感染予防策を取る、という点に注意して実施しますが、感染がいまだ終息しないので、状況次第では中止のご連絡をするかも知れません。その点、悪しからずご了承下さい。
 ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
 皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。

 

 

毎度の言い訳ながら、配信用の動画がまだ完成していません。9月中には「食文化」、10月中には「祭り」、そして12月には「通過儀礼」を完成させて見ていただけるよう、がんばりたいと思っています。とはいえ、こういう講義内容ならFilmora9よりパワポの方がいいのでは、というアドバイスを受けて、これから「初めてのパワポ動画」に取り組まねばならず、さらには、YouTubeにある予告編を配信に使える動画に変換せねばならず....(予告編は映画の版権に抵触しないそうです)、と問題山積エベレスト級。まあ、千里の道も一歩から。好きなインド映画のことですから、楽しみながらやりたいと思います。皆様も、新型コロナや残暑、そして台風にも負けず、明日からの楽しい9月をお過ごし下さい。

 


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