ケーララ州の古典舞踊モヒニアッタムの先生である丸橋広実さんから、お知らせをいただきました。丸橋さんは毎年、ユニークなプログラムを創作して公演を重ねて来たのですが、昨年はコロナ禍で公演が中止となり、ファンは残念な思いをしたのでした。でも、今年は公演が復活、それも日本画の作品とのコラボ舞台になるとかで、ご案内をいただいてびっくり。まずは公演の概要と、チラシ画像をご紹介しましょう。
2021年公演 杉並区新しい芸術鑑賞様式事業
「シヴァ神へ捧ぐ 宇宙を舞ふ花々」
インド古典舞踊 × 日本画 のコラボレーション
出演者:丸橋広実
出品者:渥美靖子(日本画)
日時:2021年11月7日(日)午後1時半開場 2時開演
会場:座・高円寺2
料金:前売 4000円/当日 4500円/学割 3000円
(いずれも全席自由席)
主催:ケララ企画
後援:杉並区 公益財団法人日印協会
応援:インド大使館
共催:ケララバワン クマリカレー ティラキタ
丸橋広実さんは、こちらでもご紹介したように、モヒニアッタムを学びに何度もケーララ州に通っただけでなく、マラヤーラム語映画に出演したこともある上に本も書いているというケーララ通です。現在上映中の映画『ジャッリカットゥ 牛の怒り』を見てケーララという土地に興味を持った方は、一度モヒニアッタムにも触れてみて下さい。「あ、あのインド映画に出て来た舞踊だ!」というような発見があるはずです(実は、『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)にもしっかり登場します)。詳細は丸橋さんのHPでご覧いただければと思いますが、このHPには過去の公演の記録なども出ていますので、ぜひ一度覗いてみて下さい。今回の公演のチケット予約も、HPからできます。
前にもご紹介した気がするのですが、丸橋さんのモヒニアッタムをプロの方が撮って編集した動画がYouTubeにアップされていますので、その動画を付けておきます。インドの演奏者の顔も見られて内容充実の動画ですが、2曲踊られているうちの、最初の方が『ムトゥ 踊るマハラジャ』で使われています。
インド舞踊家 丸橋広実【Hiromi Maruhashi】 / お寺から世界へ ナマステ
『ムトゥ 踊るマハラジャ』でこの曲「母の子守歌(Omana Thingal Kidavo)」の入った歌「クルヴァーリ村で」を歌った女性歌手カリャーニ・メーナンは、『世界はリズムで満ちている』(2019)のラージーヴ・メーナン監督のお母様だったのですが、惜しいことに先日、8月2日に、80歳で亡くなりました。マニラトナム監督作品の曲もよく歌っていたプレイバックシンガーで、時には作詞もする才能豊かな女性歌手でした。『ムトゥ』公開時は、この歌の歌詞には英語字幕というか英訳が付いていなくて、しかも間奏時に歌われていたので、字幕を付けないまま今日まで来てしまいました。でもずーっと、「何と歌っているのかな」と気に掛かっていたので、2019年の東京国際映画祭で来日したラージーヴ・メーナン監督から、「あの曲は僕の母が歌ったんだよ」と言われてびっくり仰天、いつかお母様にお目にかかることがあったら歌詞の意味を聞いてみよう、と思っていたのでした。幸いその後、丸橋さんのこの動画に接して歌詞の意味がわかったのが去年の秋。とても有名な子守歌だと丸橋さんから教えていただき、ググったら、ちゃんと歌詞もWikiに載っていました。字幕翻訳をしていると、訳した当初は100%わからなかったことでも、ずーっとあとになってこんな風に霧が晴れることもあり、つくづくご縁の不思議を感じてしまいます。話がそれましたが、丸橋広実さんの公演でも、きっといい出会いがあると思います。まだ2ヶ月余り先ですが、どうぞお楽しみに。
まだ二十代の頃、将来は松岡さんのような実力のある人になりたい、と憧れました。
あれから、何年も経ちますが、松岡さんはどんどん活躍の場が広がり、追いつくことは出来ません。
これからも、松岡さんを目標に頑張ります
わざわざコメントすみません。
(私の本名がバレちゃってますが、ここ数年問題なく過ごせているので、もう本名出してもいいかも、です)
すぐにお返しコメントを、と思っていたら、メールでやり取りしたためこっちを忘れていました。
私には過ぎたるお言葉、冷や汗が流れます。
長く続けてきただけが取り柄ですかねー、インド映画も、それから40年で終わった「インド通信」も。
広実さんこそ、毎年毎年新しいことにチャレンジしてらして、すごいです。
今年の公演も、ご盛況を祈っています!