アジア映画巡礼

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南インド映画小ネタ:マニラトナム監督の次作『Thug Life』はヤクザ映画???

2024-02-12 | インド映画

『PS1 黄金の河』(2022)とその続編で、久しぶりに大ヒットを放った大御所マニラトナム監督。ヴィクラム、カールティ、ジェイヤム・ラヴィ、アイシワリヤー・ラーイ、トリシャーという大物俳優を揃え、重厚な歴史ドラマを時には軽やかに、時にはユーモアも混ぜながら、陰影深く描いて見せた腕はさすがというしかありません。そのマニラトナム監督が現在撮影しているのが、カマル・ハーサンを主人公役にした『Thug Life(アウトローの生活)』。少し前、昨年末に予告編がアップされ、ご紹介したいと気になっていたのですが、今回新しいティーザーが出たので遅ればせながら、ということで。まずは昨年公開された予告編をどうぞ。

Thug Life | KH234 | Title Announcement Video | Kamal Haasan | Mani Ratnam | AR Rahman | RKFI |MT |RG

 

主人公のカマル・ハーサンの独白に、タイトルにある「thug(タグ、またはトゥグと発音される職業的盗賊団・窃盗団)」の説明が出てきますが、そこに入っている単語が「クリミナル(英語:悪人)、グンダー(ヒンディー語:ごろつき)、ヤクザ」、というわけで、さらにカマル・ハーサンが「”ヤクザ”とは...」と説明しています。そしてこの主人公、よく見ると着ている衣服がまるで布製の鎧というか剣道の胴着ような形です。いったい、どういうキャラクターなんだろう、と、ずっと気になっていました。そして、数日前にティーザーがアップされたのですが、それが豪華出演者を紹介するもので、これにもびっくり。

Thug Life Shoot Begins | Ulaga Nayagan Kamal Haasan | Mani Ratnam | AR Rahman | RKFI

 

 

カマル・ハーサンのほか、ジェイヤム・ラヴィ、ドゥルカル・サルマーン、トリシャー、アイシュワリヤー・ラクシュミと、大物スターがずらりと並びます。彼らの服装からすると現代の話のようですが、どんな「ヤクザ映画」になるのやら。楽しみにしていましょう。ポスターはこんな感じで、あくまでもカマル・ハーサン映画である、と主張しているようです。なお、彼は製作にもかかわっており、今回は彼のラージ・カマル・フィルムズ、マニラトナムのマドラス・トーキーズ、そしてレッド・ジャイアント・フィルムズという3社の共同製作となっています。かつて、『Nayagan(顔役)』(1987)でマニラトナム監督とタグを組んだカマル・ハーサン、今回は37年ぶりのマニラトナム映画出演となります。

カマル・ハーサン映画と言えば、2022年のヒット作『Vikram(ヴィクラム)』がまだ日本ではちゃんと紹介されていませんよね。あれもギャングの映画のようでしたが、テルグ語映画とカンナダ語映画だけに好き勝手させられん、タミル語映画もちゃんと血なまぐさいアクション映画を作れるぞ、というところを、カマル・ハーサン御大が登場して見せつけている、という感じでしたが、さて、『Thug Life』はどんな映画になり、いつ公開されるのでしょうか。注目していきたいと思います。

 


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