アジア映画巡礼

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国立民族学博物館でインド映画『ムンナ兄貴とガンディー』9月に上映

2021-07-22 | インド映画

インド映画を含むアジア映画の最強コーディネーター、旦匡子さんのツイッターで情報をゲットしました。これまでもインド映画の未公開作品をいろいろ上映して下さった「みんぱくワールドシネマ」で、久しぶりにインド映画『ムンナ兄貴とガンディー』が上映されます。原題は「Lage Raho Munna Bhai(लगे रहो मुन्ना भाई/その調子で、ムンナー兄貴)」で、2006年のボリウッド映画興行成績第2位の作品です。監督は、『きっと、うまくいく』(2009)のラージクマール・ヒラニ(ヒラーニー)で、この作品の前の作品『Munna Bhai M.B.B.S(मुन्ना भाई M.B.B.S./医学生ムンナー兄貴)』(2003)がヒットしたため、その続編として作られたものです。まずは、今回の上映のお知らせチラシを貼り付けておきますので、拡大して見て下さいね。

もっと詳しく知りたい、という方は、民博(国立民族学博物館の略称)のHPをご覧下さい。お申し込みも、このHPからできます(ただし、お申し込みは8月12日午前10時からなので、今しばしお待ち下さいね。)。なお、この作品は、東京外国語大学のTUFS Cinemaでの上映も予定されているそうで、関東地方の方はさらにもうしばらくお待ち下さいね。TUFS Cinemaでやるとしたら、この作品の字幕は藤井美佳さんだと思うので、楽しみにしていましょう。

この作品は、脚本が市販本として出版されてもいます。ヒンディー語がローマナイズ表記だけなのは「残念な脚本本」と言いたくなりますが、でも、ムンバイ下町言葉の「Apun(アプン=俺っち、という感じ?)」などが入った文章が確認できて、役に立っています。この下町言葉をしゃべるのは、ムンナー兄貴(サンジャイ・ダット)とそのイチの子分サーキット(アルシャド・ワールシー)で、いやもう、二人の掛け合いは時には珍妙、時には冴えてて笑えます。この本の裏表紙に、二人をカリカチュアライズした漫画があって、吹き出しが付いているのでちょっと見てみましょう。

二人の会話はこんな感じです。

サーキット:
バーイー、ボーレー・トー・キドナッピング・カルワーネー・カー
Bhai, bole toh kidnapping karvane ka, 
兄貴、ご命令があれば誘拐だってさせますぜ

ヤー・ハッディー・トール・ダールネー・カー
ya haddi tod dalne ka.... 
それとも、骨をへし折ってやりますかい

ムンナー兄貴:
アレー・サーキット、バープー・ボーラー・ダーダーギリー・ナヒーン・カルネー・カー
Arre Circuit, Bapu bola, dadagiri nahin karne ka,
おいこらサーキット、バープー(マハートマー・ガーンディー)が
おっしゃったんだ、親分風を吹かせるな

ガーンディーギリー・カルネー・カー
Gandhigiri karne ka!
ガーンディー主義で行けってな

『女神は二度微笑む』(2012)のヴィディヤー・バーランも、ぐっと若くて細くて、ムンナー兄貴が惚れるのも無理はない、美人で心やさしいDJとして登場します。見どころの多い作品ですので、ぜひお楽しみに。かくなる上はこの際、『Munna Bhai M.B.B.S(मुन्ना भाई M.B.B.S./医学生ムンナー兄貴)』の方も、日本での上映を実現させて下さいませ。『きっと、うまくいく』のウィルス学長役ボーマン・イーラーニーも出ていますし、『SANJU/サンジュ』で主役よりも存在感があった、パレーシュ・ラーワル演じるサンジャイ・ダットの父上の実物こと、スニール・ダットも出演しています。TUFS Cinemaでは、2作一挙見、と行きませんかね、ムンナー兄貴。

Munna Bhai M.B.B.S. poster.jpg


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