アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インドのドラマ『マニカルニカ 剣をとった王妃』間もなく開始

2022-03-24 | インド映画

インド映画の公開が『グレート・インディアン・キッチン』以降聞こえてきませんが、インドのTVドラマ配信があちこちで宣伝されています。皆さんもどこかで目になさっているのでは、と思う下のドラマです。

このブログを読んで下さっている方には、多分すぐピン!と来ると思うのですが、2020年1月に日本で公開されたヒンディー語映画『マニカルニカ ジャーンシーの女王』(2019)と同じ主人公、ラクシュミー・バーイーのお話です。映画版『マニカルニカ』はカンガナー・ラナウトの主演で、十代の少女の時代はかわいく装ってはいたものの、ちょっと苦しかったのですが、今回の主演アヌシュカ・センは2002年生まれ。このドラマ「マニカルニカ 剣をとった王妃」(2019)を撮っていた時は、多分16歳だったのでは、と思います。2019年2月~7月の5ヶ月間、娯楽チャンネルのColors(カラーズ)で放送された、全110話のドラマです。

日本で放送される「チャンネル銀河(スカパーで見られます)」の公式サイトはこちらです。実は映画サイト【BANGER!!!】で紹介文を書くため、パイロット版3本+最終話を見せてもらいました。パイロット版は、英語からの字幕翻訳者の方がなさったらしく表記の間違いなどあってイマイチだったのですが、第110話は格調高い字幕で、これは藤井美佳さんの字幕に違いない、と思っていたらやっぱりそうでした。藤井さんと、あと『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)の字幕翻訳者福永詩乃さんが分担して担当、とのことなので、たっぷり楽しめると思います。

Khoob Ladi Mardaani Jhansi Ki Rani.jpeg

マニカルニカことラクシュミー・バーイーに関しては、こちらの映画版の紹介を見ていただければと思いますが、今回のドラマは大枠では歴史的事実に基づいているものの、大きく想像を膨らませてあって、愛国少女の反イギリスの闘い、という面が強調されて描かれています。また、ジャーンシーの国王ガンガーダル・ラーオと13歳で結婚してからは、ガンガーダルの兄嫁ら王国乗っ取りを狙う一派との闘いも登場するようで、お話は一番の見せ場「インド大反乱」での「剣をとった王妃」のシーンまで、なかなか行き着きません。どうもインドでの放送時もそれで不満が出たらしく、途中で打ち切りになった模様で、最後の第110話はその後のお話のダイジェストになっています。まあ、アヌシュカ・センの実年齢との兼ね合いも考えると、その方がよかったのかも知れませんが。

他の配役はテレビドラマによく出ている人たちばかりなのですが、ガンガーダルの兄嫁ジャーンキー・バーイー役のアヌジャ・サテーは、『バジラーオとマスターニー』(2015)にも出演していたりします。「マニカルニカ」の中で彼女を幼い時からわが娘のように慈しんでくれるのはバジラーオ2世で、『バジラーオとマスターニー』のバジラーオ1世は彼の祖父にあたります。こういった歴史ドラマを見ていると、いつの間にかインドの歴史にも詳しくなりますので、お時間のある方はご覧になってみて下さい。第1~2話は無料放送されるようですよ。1回が30分弱なので、とても見やすいと思います。下に予告編を付けておきます。

【120秒長編予告が到着!】『マニカルニカ~剣をとった王妃~』3/25(金)日本初放送

 

アジアのドラマは韓流、華流に続き、今はタイやフィリピンのBLドラマに注目が集まっているようです。インドのドラマもブームになるでしょうか? この「マニカルニカ」が、市場を切り開くかも知れませんね。

 


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