アジア映画巡礼

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第23回東京フィルメックス授賞結果の発表

2022-11-05 | アジア映画全般

10月29日(土)から始まった第23回東京フィルメックスも明日の最終日の上映を残すのみとなり、本日は各賞の授賞式が行われました。授賞結果一覧はこちらです。(フィルメックス公式サイトの「ニュース」に出ていなかったので、アップがおそ~い! と内心で文句言っていたら、ちゃんと「コンペティション」の所に出ていました、ごめんなさい)現場の様子を伝える写真も入れながら、「アジア映画巡礼」版の授賞結果一覧をどうぞ。

まずは、プログラム・ディレクターの神谷直希さん登場。2年目でだいぶ慣れてきてらっしゃいましたが、なるべくカンペなしで前を向いてスピーチして下さると嬉しいです。あと、笑顔が出るようになれば、120点満点!

審査員お三方はこちら。まず、ダンディで陽気なリティ・パン監督。楽しいシーンをいくつも作って下さいました。でも、今日上映された監督作品『すべては大丈夫』(2022)は、ずしりと重かったです...。

続いて韓国のキム・ヒジョン監督。

そして、香港の映画プログラマーのキキ・ファンさん。

発表順とは逆ですが、大きな賞から順番に書いていきます。舞台全体としてはこんな感じでした。審査員特別賞『Next Sohee』のチョン・ジュリ監督と審査員の皆さんです。

最優秀作品賞:マクバル・ムバラク監督『自叙伝』(インドネシア、フランス、シンガポール、ポーランド、フィリピン、ドイツ、カタール)

とっても嬉しそうだったマクバル・ムバラク監督。文字通りの「ムバラク(恩恵を受けるもの、幸せな)」監督でしたね。しかし、私は今回、この作品だけどうしても見られず、ムダラト(失敗)の結果となってしまいました。

審査員特別賞:ダヴィ・シュー監督『ソウルに帰る』(ドイツ、フランス、ベルギー、カタール)

「ひと味違う作品」とご紹介したら、受賞してくれて嬉しいです。ダヴィ・シュー監督はビデオメッセージで喜びを伝えました。

審査員特別賞:チョン・ジュリ監督『Next Sohee(英題)』(韓国)

こちらも「力作」とご紹介した『Next Sohee(英題)』が受賞して嬉しいです。チョン・ジュリ監督が登壇したのですが、なんと「あんな大事件があったりしたのでいったんソウルに戻ったのですが、賞をいただけると知ってまた日本にとんぼ返りしました」とのことで、1回分の飛行機代は自腹では、と心配になりました。この賞が、日本公開の後押しになるといいですね。

スペシャル・メンション:アリ・チェリ監督『ダム』(フランス、スーダン、レバノン、ドイツ、セルビア、カタール)

アリ・チェリ監督もビデオでメッセージを。

観客賞:工藤将亮監督『遠いところ』(日本)

今回も日本映画はまったく拝見できなくてすみません。

学生審査員賞:マハ・ハジ監督『地中海熱』(パレスチナ、ドイツ、フランス、キプロス、カタール)

タレンツ・トーキョー・アワード2022:ソン・ヘソン『Forte』

「Talents Tokyo」というのはフィルメックスの関連事業で、「次世代の巨匠」になる可能性を秘めた才能(タレント)を育成することを目的としたワークショップというか映画学校のようなイベントです。ソン・ヘソン監督も将来、コンペに作品が出てくるかも知れません。下は、最後の記念撮影です。リティ・パン監督が感極まって他のお二人の審査員の肩を抱いたりと、とってもなごやかなムードで授賞式は終わりました。立っている左側のお二人は、学生審査員です。

では、皆様、また来年有楽町で会いましょう!


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