1月6日の記事でお知らせした埼玉SKIPシティでのテルグ語映画上映会、ちょっとドタバタしてすみませんでした。1月7日(土)の催しでは、マヘーシュ・バーブー主演の『Dookudu』(2011/意味:攻撃)は上映中止になりましたが、 『Oosaravelli』(2011/意味:カメレオン)はPeriploさんがコメントでご報告下さったように無事上映されました。皆さん、主演のNTRジュニアの魅力に酔われましたかしらん? 予告編などを見てみるとトルコ(イスタンブールかな?)ロケもあったようで、結構お金がかかってましたね。
さて、あの日は日本デビューできなかったマヘーシュ・バーブー映画ですが、そのリベンジ上映が1月21日(土)にある模様。これもコメントで知らせて下さったPeriploさん情報です。場所は同じく埼玉SKIPシティ。時間や料金等は、わかり次第またPeriploさんがコメントでお知らせ下さることになっています。お手数ですが、よろしくお願いします! 興味がおありの方はまたこちらのページをチェックしてみて下さいね。
で、今回上映される作品はこちらです。
『Businessman』 (2012年/テルグ語/意味:ビジネスマン/英語字幕付き)
監督:プリー・ジャガンナート
主演:マヘーシュ・バーブー、カージャル・アガルワール、プラカーシュ・ラージ
インドでは1月13日公開なので、目下ソング・プロモも続々Youtubeに出てきています。こんなのや、インド映画の定番シーン、濡れ場のこちら(ベッドシーンじゃなくて、水でびしょ濡れになるという濡れ場)とかが見られます。やっぱりトリウッド映画(テルグ語映画界は「ボリウッド」に対抗して「トリウッド」と呼ばれています)はボリウッド映画より伝統をしっかり守っていますねー。
挿入歌の一つ"Pilla Chao"は、「イランの歌をパクった」とYouTubeの画像でチクられています。
違うよ~。この歌は、「パルチザンの歌」とか「さらば恋人よ」というタイトルで日本でも知られているイタリア歌曲「Bella Ciao(恋人よ、さらば)」です。上記画像の後半で使われている写真はイランの様子だけど、歌詞はイタリア語でしょ! チクる時はもっとよく調べようね~。この歌は第二次世界大戦中のパルチザンを歌ったものとかで、イタリア語の元歌はこちら。「ベラ・チャオ」がテルグ語ではなまって「ピラ・チャオ」になっちゃったのね。
『ビジネスマン』はムンバイとゴアが舞台だそうで、予告編でもマヘーシュ・バーブーがヒンディー語をチラとしゃべるシーンが出てきます。テルグ語映画の中心地ハイダラーバードには昔ムスリム(イスラーム教徒)藩王国があり、ウルドゥ語が使われていたため、今でもウルドゥ語というかヒンディー語(この両者は書き文字と単語の一部が違うだけで、話し言葉としてはほぼ同じ)を話す人が多いのですが、マヘーシュ・バーブーはそれだけではなくてヒンディー語映画界と縁があるんですね。実は彼の奥さんは、ボリウッドで活躍していた女優のナムルター・シロードカルなのです。
(Photo by R.T.Chawla)
上の写真を見て、「知ってる!」と思われた方もあるでしょう。『呼び声』 (2000/原題:Pukar)で、アニル・カプールにマードゥリー・ディークシトを捨てさせてしまったあの美女です。思い出さない方は、こちらをどうぞ。
ナムルター・シロードカルは、「~カル」という語尾の姓からもわかるように、マハーラーシュトラ州の人です。祖母も女優で、ムンバイに生まれた彼女はモデルとして活躍していた1993年にミス・インディアに選ばれ、その後映画界入り。『呼び声』や、日本でDVD化された『レッド・マウンテン』 (2003)などに出演しました。2005年にマヘーシュ・バーブーと結婚してからはすっぱりと映画界を引退してしまいましたが、そのたおやかな美しさを記憶している人は多いはずです。
調べてみると、マヘーシュ・バーブーとナムルター・シロードカルは2000年のテルグ語映画『Vamsee』 (意味:ヴァムシー=人名)で共演しているのですが、これがひょっとして結婚のきっかけに? 映画の中の定番シーン、”出会いはサイアク”場面はこちら。こうして見ると、マヘーシュ=ナムルターご夫妻、ホントに美男・美女ですねー。
テルグ語映画は日本で公開されたのは『愛と憎しみのデカン高原』 (1997/上は公開時のパンフレットの表紙で、イラストはもちろんグレゴリ青山さん!)だけで、あとは映画祭上映された『シャンカラーバラナム』 (1979)や『バブーをさがせ!』 (1998)ぐらいしか紹介されていません。ヒンディー語映画界=ボリウッド、タミル語映画界=コリウッド、テルグ語映画界=トリウッドという、インド三強映画界の一つなのに、日本ではまだ紹介が遅れてますねー。今度の上映で、ファンが増えることを祈っています。
本日主催者より連絡を受けましたが、今週中にはなんとか案内をまとめて告知するとのことでした。じれったい話ですが21日の午後に上映されるということについては間違いないようです。
ひとまず現時点で書けるだけのテルグ映画ファンとしての見どころ予想を、拙いながらまとめました。ご笑覧いただければありがたいです。前回ご指摘いただきましたフォントサイズの件ですが、色々な環境での現れ方を検証して手当をしたいと思います。今のところはブラウザ側で調節していただけたらと思います(平伏)。
http://periplo.mond.jp/cgi/mt/archive1/2012/01/post_411.html
上映開始時刻と入場料について決まりましたら、また書き込みさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
『ビジネスマン』の監督は、アミターブ・バッチャン主演作『”年寄り”なんてクソ食らえ!』(Bbuddah...Hoga Terra Baap)の監督なんですね! 知りませんでした。9月26日の記事で紹介したのですが、そこでは「プーリー・ジャガンナート」と書いてしまった...。
今回の紹介では、「”ジャガンナート”という名前なら、本拠地にちなんで多分”プリー”の方だろうな」と思い短い”プ”で表記したのですが、テルグ語表記もそれでよろしいのでしょうか? タミル語はまだ少々読めるものの、テルグ語はぜ~んぜんわからない私です。
フォントの件もすみませんでした。そうかー、見ている側で文字のサイズを変えられるんだった、と気づき、今回は「最大」にして読ませていただきました。マヘーシュ・バーブー(テルグ語としては”バーブ”の方がいいのでしょうか?)の立ち位置等、とってもよくわかりました! ありがとうごさいました。
1月21日午後2時開始です。入場料は、当日が大人2200円・子供1200円、前売りが大人2000円、子供1000円です。予約方法などの詳細は以下をご覧下さい。
http://periplo.posterous.com/screening-of-maheshs-businessman-in-japan
>「プーリー・ジャガンナート」と書いてしまった...。
申し訳ございません。当方テルグ語に堪能でもなんでもなく、ウェブ上で拾えるテルグ文字表記をよちよちと字母一覧表参照でカナに置き換えてるだけなので、かなり危なっかしいです。puriに関しては、こちらの本文にあるプリーというのをそのまま写させていただいたのが実情です。改めて映画のタイトルロールなどで調べてみると、「プーリ」と「プーリー」の二種類のテルグ語の綴りが見つかってしまいました。クレジットがテキトーなのかそれとも縁起担ぎで改名でもしたのか判断しかねます。こんどの上映の際にテルグ人の皆さんに尋ねてみようと思っています。
babuに関しては、タミル・テルグでは「バーブ」と綴られており、おそらく綴りの通りに発音するのではないかと考えております。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
アドレスを書いて下さったサイトを拝見すると、拙ブログまで挙げて下さっていてすみません。私はちょっと行けないのですが、大勢の方が足を運んで、英語字幕でマヘーシュ・バーブ(今度からこう表記しますね)の魅力を楽しんで下さるといいですね。
テルグ語の表記に関するご説明もありがとうごさいました。「プリー」か「プーリー」か、またわかりましたらご教示下さいね。ボリウッドの場合も、ヒンディー語での表記は結構いいかげんで、どっちが正しいの!?と思うこともしばしばです。最終的にはご本人に聞くしかないんでしょうねー。