アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

デリーに来ています

2019-03-08 | インド映画

花粉症から逃れて、インドにやって来ました。ひっきりなしにソフトティシューで鼻をかむ必要のない快適さ、目がかゆくない爽快さを満喫しています。出発の2日ほど前から花粉症が重症化し、本当につらかったんですよー。それに比べると、デリーの空気の悪さなんてヘでもない、というか、それほど汚染度も高くない感じです。昼間の気温は20度ぐらいになりますが、朝は12、3度といったところで、ちょっと寒いです。

泊まっているのは、カイラーシュ・コロニーというメトロの駅前にある上のホテル。部屋もなかなか快適です。この辺には、こういった室数20~30ぐらいの中級ホテルがたくさんあって、インド人ビジネスマン御用達のようです。そして、うちのホテルは地階でビジネス・スクールが開かれているようで、朝、ビジネスマン&ウーマンが続々と地階に降りていきます。皆さん、勉強熱心ですねー。


もちろん朝食付きで、ビュッフェの陣容は曜日ごとに変わるようです。テーブルには、こんなメニューが置いてありました。私の本日の朝食はこんな感じ。

メニューと照らし合わせて、どれがどれだか当てて下さい。


デリーの地下鉄はすごく便利になりつつあり、路線がいろいろ増えました。目の前のカイラーシュ・コロニー駅は、南北に走るバイオレットラインの駅です。しかしこの高架の駅、エスカレーターのない所が多く、エレベーターはよく故障して動いてないし、上り下りが本当に大変。足腰が鍛えられます。


バイオレットラインとその西を走るイエローラインが南北路線の中心で、今ではそれにピンクラインやマゼンタラインが東西に走るようになり、乗り換えも便利になりました、と言いたいところですが、乗り換えに延々歩かないといけない駅が多く、これまた足腰の鍛錬になります。面白いのは乗り換えの方向を指示するラインで、何と裸足の足跡がぺたぺたと、というデザインなのです。さすが、ヒンドゥー教の国ですね。


今日はバイオレットラインからマゼンタラインに乗り換えて、ワサント・クンジュにあるショッピングモール、プロムナードのPVRシネマに映画を見に行ってきました。先日日本でも自主上映された『Gully Boy』(ガリー(路地の)ボーイ)です。主演はランヴィール・シンにアーリア-・バット。ムンバイのダーラーヴィー・スラムに住むイスラーム教徒の大学生ムラード(ランヴィール・シン)がラップ音楽に出会い、ラッパーとして高みに登っていく姿を描いたもので、父(ヴィジャイ・ラーズ)の横暴さによる家庭崩壊、犯罪に走る友人などのエピソードをまじえながらストーリーが進行します。最初ストーリーを読んだ時はフィリピン映画『リスペクト』と似ているかな、と思ったのですが、あんなにひりひりするような感覚は描かれていません。また、ラップの迫力も、『リスペクト』に比べるといまひとつ。『リスペクト』にはド迫力の女性ラッパーが出てきたのですが、ああいう出演者がほしかったです。

Gully Boy poster.jpg

とはいえ、ムラードの親友となるラッパーのM.C.シェールを演じたシッダーント・チャトゥルヴェーディーの存在感は好感が持て、物語に引き込まれます。また、気が強すぎるムスリム娘サフィーナー(アーリア-・バット)のキャラも面白くてチャーミングでした。見に来ていた観客のうち、若い人たちはノって見ていて、最後に拍手していました。最後が大盤振る舞いのハッピーエンドというのも『リスペクト』と比べて「甘い!」と感じるところですが、娯楽映画では仕方ないですね。観客はセリフに反応してよく笑っていましたが、一番笑いが起きたのは、サフィーナーの見合い相手となったムラードの親友が、「頼むから、俺とサフィーナーを結婚させないでくれ」とびびるシーン。その直前にサフィーナーはとんでもない暴力沙汰を起こしているので、観客も納得の大笑いでした。下に予告編を付けておきます。

Gully Boy | Official Trailer | Ranveer Singh | Alia Bhatt | Zoya Akhtar |14th February

映画終了後、ショッピングモールをうろついていたら、数年前にドラえもんの水鉄砲を買ったお店を発見。


今年はホーリーが3月21日とのことなので、色粉や水鉄砲がいろいろ売られていました。今年はドラちゃんはいなくて、代わりにハロー・キティやチョーター・ビーム(インドの有名なアニメのキャラクター)の水鉄砲が。お店の人がいろいろ親切にしてくれたので、皆さんの写真を撮らせてもらいました。


デリーでは研究調査もちょこっとやるため、映画はあまり見られそうにありません。でも、ヴィッキー・カウシャルの『Uri(ウリ)』だけは見たいと思っています。では、またレポートしますので。



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