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しーさるの鉄日記

長崎をぐるりと廻る

3日間九州旅行の最終日、西九州新幹線の駅巡りは終えたので、『いい旅西九州きっぷ 』のフリーエリアを巡ることにした。

ホテルをチェックアウトして長崎駅へ、路面電車の長崎駅前停留所側からではなく、アミュプラザ長崎の前で国道202号に曲がって、県庁の近くを経由、出島メッセ長崎に面しているいなさ口(西口)から入ることにした。新幹線ホーム下にあるかもめ口(東口)を経由すると、駅ビルの工事の兼ね合いで、歩道橋と仮設通路が入り組んでいて分かりにくいからだ。2025年のフルオープン時には、駅前の通路からのエスカレーターと国道沿いの歩道橋が既存の歩道橋に繋がるから少しわかりやすくなる。

長崎駅の新幹線ホームは2面4線、運転本数が最大で毎時2本くらいであることを考えると余裕がある構造だ。車両留置も考慮しているため4線になったのかもしれない。定期列車はどちらかのホーム発着に固定して、片方のホームを使わないようにすれば、掃除などメンテ的には楽だと思うのだけど。ホームに2列車以上が揃うことはあまりないが、臨時列車の設定があるとホームを挟んで列車が並ぶこともある。新幹線の駅では最西端となるので、13番線、14番線ホームの先端にはそのプレートがあった。新幹線コンコースには普通の改札もあるが、在来線乗り換え改札もある。浦上や長与方面への乗り換えには便利だが、諫早経由が早いケースもあり微妙なところだ。

長崎発8時39分の『かもめ』は、嬉野温泉だけでなく、新大村も通過する速達タイプだ。昨日と反対の海側に座って景色を見ることにした。新大村を通過後、大村線との間に車両基地が見えてくる。新大村通過だったので一気に過ぎ去ったが、これが新大村停車だったら、車両基地を見る余裕が少しあったのだろう。大村線との並行区間は海が見えるが、トンネルを出たり入ったりするので、その時間は短い。北陸新幹線の糸魚川付近と似たような光景だ。

武雄温泉着9時03分、乗り換えに戸惑う外国人を『リレーかもめ』に案内して、駅構内を散策することに。『リレーかもめ』は昨日から何度も見ているのだけど、全て787系、885系を目撃したのは、この後交換した『かささぎ』くらいだった。787系がホームを挟んで新幹線と並ぶ光景は2004年から2011年まで新八代で見られたが、それから10年以上経過して、武雄温泉で再現することになった。

武雄温泉は、新幹線の相対式に『リレーかもめ』用の線路を追加した2面3線に、在来線の相対式を加えた4面5線となっている。ただ、新幹線のりばは『リレーかもめ』ののりばと共用のホームしか使われてないので、実質3面4線になっている。『リレーかもめ』用の線路は以前は3番線のりばとして、2番線とホームを共用していたが、新幹線の開業で逆側の10番線に面するようになり、2番線の対面は柵で仕切られるようになった。在来線と新幹線のコンコースは改札を含め別々になっており、乗り換え改札もない。また、新幹線コンコースは御船山口(南口)と同じレベルで、楼門口(北口)と同じレベルの在来線コンコースより低い位置にあるので、両方のコンコースの間にはエスカレーターがある。新幹線コンコースの方が低いケースは珍しい。御船山口(南口)は新幹線開業直前の去年8月末に整備されたばかり、駐車場付きの広場が整備され、彼杵方面へのJR九州バス、三間坂駅方面への祐徳バスが乗り入れるようになった。歩行者用のフリースペースは『まちのリビング』をコンセプトとし、イベントも開催できるようにしている。駅近くにあるセントラルホテル武雄温泉駅前は、新幹線開業をにらみ4年前に新設されたものだ。在来線ホーム側の楼門口(北口)の広場は特に変更なく、狭いスペースにバスやタクシーが乗り入れる。

駅周辺を散策した後、武雄温泉発9時40分の特急『みどり』で佐世保へ向かった。新幹線の後だから特急の遅さを実感する。早岐で進行方向が変わって、10時24分に佐世保に着いた。折り返し時間が48分あったので、高架下の店で佐世保バーガーを食べることにした。

佐世保発11時12分の大村線は早めに並ぶことに、入線前から数十人の列ができていたが、階段裏は誰も並んでいなかった。11時06分に入線して長崎方面からの客が降りると一気に乗り込み、ドア付近を中心に混みあった。佐世保発車時には、自分の乗った車両で座席数20に対し50人以上が乗車する状況だったが、日宇、大塔、早岐である程度が降りていき30人くらいになった。佐世保~早岐間で『みどり』に特急券不要になったとはいえ、佐世保近辺で毎時1本になったのは少し不便になったのかなと。ハウステンボスでは、半分以上降りてしまい、車内は15人になってしまった。大晦日だからハウステンボスのカウントダウン需要があったのだろう。座席数が少ないことで悪評のYC1系だが、乗っている列車については事足りている。ただ、ロングシートなので海を景色を見るのに振り返る必要がある。ふたつ星4047に乗ればいいのだけど、L/C仕様のYC1系が欲しくなってしまった。

新大村で新幹線に乗り換えれば、諫早に8分早く着くが、接続時間2分なので諦めた。『いい旅西九州きっぷ』は自動改札を通らないし。諌早には12時28分に到着した。以前の諫早駅の在来線ホームは、1、2番線が相対式、3、4番線が島式で、3番線が両面ホームのような3面4線になっていたが、橋上化ついでに1、2番線が共用の島式となり2面4線となった。新幹線の方は他駅と同じく相対式になっている。橋上駅舎の東側は再開発ビルⅠ棟になっており、ガラス張り部分は吹き抜けのエスカレーターで1階に降りる形になっている。島原鉄道ホームへ行くエスカレーターもこの吹き抜けにある。ガラス張りでない部分は1階がバス待合所、2階、3階がスタバやピザ屋など商店が入居、4階から7階がホテルになっている。さらに別棟で16階建てのマンションや立体駐車場が建てられ、再開発ビルは『iisa(イーサ)』と名付けられた。駅前広場は以前は白線すらなかったのが、上屋つきの大きなロータリーが整備、Ⅰ棟に面する公共交通広場と、Ⅱ棟に面する一般交通広場に分かれる。公共交通広場の真ん中には眼鏡橋のモニュメントがあった。新幹線側の西口も橋上化後に駅前広場を改修、上屋が整備された。東口との地下通路は撤去された。

諌早発12時52分の肥前浜行は、今回の旅で初めてのキハ47形、肥前浜~小長井間は全てこの車両で統一された。このキハ47形は有明海をイメージした青い外観、車体上部には沿線の主要駅が表記されている。内装は変わらないが、ドア付近の段差は縮小し、トイレは洋式になった。諫早駅改札前のファミマが混んでいたのでギリギリの乗車になったが、海側のボックスシートを無事に確保できた。前の列車とは4時間以上のタイムラグがあるというのに。何度も通った有明海沿いを走行、さっきの大村線と違い景色を楽しむことができた。交換待ちどころが、交換すらなく、1時間で肥前浜に到着した。以前は新型の817系電車でも交換待ちで1時間10分以上かかっていたが、旧型気動車のキハ47でも交換がなければ、所要時間は短縮される。

肥前浜着13時53分、その5分後に折り返し鳥栖行となる817系がホーム対面に入線してきた。諫早方面のキハ47形と、江北方面の817系はホーム上接続となるわけだが、肥前浜利用者には階段を昇り降りすることになる。以前は1番線発着でその必要はなかったのだけど。あいの風とやま鉄道の泊のように1番線に両列車を泊めれば、解決できるけど、信号などを改造しなければならない。

肥前浜発14時04分、列車本数が増えるので、肥前竜王で『かささぎ』と、肥前鹿島で上り普通と交換する。ただ、交換待ちでの長時間停車はない。江北着14時22分、『リレーかもめ』へは別ホームへの4分接続となる。『いい旅西九州きっぷ』のエリア内である佐賀までは自由席に乗っていたが、佐賀から博多までは2660円の運賃+料金が半額以下の1150円となる九州ネットきっぷがあったので、諫早駅で発券したきっぷをもって指定席に移動した。幸い、指定席は自由席の隣の4号車、しかも787系のビュッフェ改造車だったので、シートピッチは他の車両より広い1200ミリだった。ハットラックがないから、荷物を足元に置くために拡大したのだけどね。

博多着15時14分、接続相手の15時31分の東京行『のぞみ』は新山口停車の臨時列車、この臨時がなければ接続相手は15時39分となり、接続時間は25分になる。西九州新幹線の開業でダイヤが乱れにくくなったから、接続時間を見直してもいいのかと思う。東京着20時33分、上野東京ライン(常磐線)に8分で乗り換えて帰宅した。

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