しーさるの鉄日記

JRグループ他3/13ダイヤ改正(秋田編)


JR東日本、秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道の3/11ダイヤ改正、秋田県内の改正概要は以下の通り。

●奥羽本線の秋田~土崎間に泉外旭川駅を新設、普通列車とリゾートしらかみ以外の快速を停車させる。

●男鹿線にEV-E801系を5編成増投入して、全ての列車をEV-E801系でのワンマン運転とし、秋田~男鹿間の所要時間を数分短縮させる。

●五能線をGV-E400系で統一する。また、奥羽本線の秋田~東能代間列車2往復にも投入する。

●五能線において、東能代発16時50分、20時36分の能代行、能代発20時51分の東能代行の運転を取りやめる。深浦発5時11分の岩舘行は20分程繰り下げ、岩舘からの東能代行と一本化させる。

●東能代発18時09分の深浦行、20時21分の岩館行、23時19分の能代行をそれぞれ、19時28分、20時41分、22時33分に変更する。また、深浦発20時15分の東能代行も19時23分に繰り上げる。

●羽越本線、道川発7時13分の秋田行の運転を取りやめる。それに伴い、後続の快速を普通(折渡通過)に格下げする。また、吹浦発7時04分の酒田行の運転も取りやめる。

●花輪線において、夕方時間帯の盛岡発着を鹿角花輪発着に、鹿角花輪発着に盛岡発着に変更する。

●以下列車の土休日の運転を取りやめる。
羽後境発5時55分秋田行、秋田発7時11分追分行、八郎潟発7時00分秋田行、追分発7時35分秋田行
大館発5時52分弘前行、弘前発6時48分鷹ノ巣行、鷹ノ巣発8時01分大館行
秋田発20時10分追分行、追分発20時39分秋田行

●ワンマン運転を拡大させる。
(奥羽本線横手、新庄方面6往復、東能代、大館方面9往復、酒田方面下り5本、上り4本、五能線下り4本上り5本)

●秋田内陸縦貫鉄道において、阿仁前田駅を阿仁前田温泉駅に改称する。また、JRとの接続を見直す。

●由利高原鉄道において、11時台の列車を20分繰り上げる。また、羽後本荘発22時00分、矢島発21時10分の列車の運転を取りやめる。それに伴い、羽後本荘発21時10分を21時35分に繰り下げる。

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JR東日本のダイヤ改正、秋田地区では新駅「泉外旭川」を新設、国鉄型気動車を新型で置き換えきることになった。この置き換えに伴い、JR東日本管内での国鉄型気動車の定期列車での運用は終了する。ジョイフルトレインへの改造車だったら、旧リゾートしらかみのクルージングトレイン、あきたクルーズ号の他に、新潟の越乃Shu*Kuraがあるのだけど。

泉外旭川駅(いずみそとあさひかわ)は、秋田から3.1キロ、土崎から4.0キロの場所に設置される新駅、秋田市全額負担の請願駅で、羽越本線岩城みなと駅以来20年ぶりの新駅となる。設置されるのは、秋田機関区が途切れ、上下線が合流するところで、上下線の内側にホーム、さらに内側に駅舎が設置される。駅舎へは南北を結ぶ道路からアクセスすることになる。駅舎に線路下からアクセスするという意味では、羽越本線の羽後牛島駅に似ているが向こうは島式である。

駅周辺は住宅街になっているので、南北ともに、スーパーマーケットやコンビニ、飲食店が充実している。北口から少し歩くと秋田中央交通の神田旭野線、南口から少し歩くと泉ハイタウン線のバス停がある。両方とも1時間に1本運転されており、神田旭野線だと秋田駅まで10分程度で着く。泉ハイタウン線は秋田駅まで20分かかるが、中心街に近いところを走る。想定している乗降客数は2,118人、土崎の半分だが追分の学生込の3,000人、八郎潟の1,500人を考慮すると多いと感じる。北西にある市場跡にイオンタウンを作る予定だが、歩くと20分くらいかかる。そのため、秋田駅とイオンタウンを結ぶ無料送迎バスが、北口に寄るということになりそうだ。

男鹿線のEV-E801系「ACCUM」は、2017年のデビュー以来1編成だけの運用だったが、今回の改正で5編成追加の6編成に、充当電車もデータイム3往復だけだったのが、14.5往復全てになっている。このうち下り5本上り6本が4両での運転となる。1編成検査などで余裕を持たせているので、毎日運用するのは5編成、朝夜に3本動いている時は2本が4両、1本が2両ということになる。この2両の運用を男鹿滞泊にするため、秋田発18時58分は2両での運用となる。

男鹿線直通の秋田~追分間の所要時間は16分前後、キハ40からEV-E801系になったものの、先述の泉外旭川駅に新規停車となったので、所要時間は変わらない。男鹿線内では39分かかっていたのが36分前後に短縮されている。

男鹿線は新車統一だけでなく、朝夜を中心に時刻を大幅に変更する。
下りについては、秋田発8時52分、10時14分は、9時24分、10時39分へと30分前後繰り下げる。10時39分に繰り下げとなった男鹿行は、東京発6時32分の『こまち』から15分で接続し、男鹿着が1時間半繰り上がる。秋田発16時46分は16時30分に繰り上げ、秋田着16時08分の『こまち』から接続を短縮させる。秋田発18時47分と19時39分は、18時58分、19時53分に10分以上繰り下げる。秋田発21時32分は運転を取りやめ、20時34分発を21時03分に繰り下げる。『こまち』からタッチ差で接続しないのが残念なところだ。最終は秋田発22時44分を22時36分に繰り上げる。

次に上りだが、早朝2本は時刻を繰り上げて、新幹線への接続に余裕を持たせる。男鹿発6時53分は7時02分に繰り下げるが、二田での6分停車を見直すので秋田着は7時59分と変わらない。男鹿発10時20分は10時46分に繰り下げる。夜間は男鹿発19時04分、20時12分をそれぞれ、19時31分、20時33分に繰り下げる。

五能線は、新車「GV-E400系」への置き換えの他に、能代チョン行や夜間の時刻変更とか行うことになった。「GV-E400系」は昨年12月に単行と2連の3両を投入して、五能線の列車8.5往復に充当してきたが、今回の改正では単行10両、2連5編成の合計20両体制となる。
「GV-E400系」への置き換えにより、東能代から深浦間の最速が1時間47分だったのが1時間35分に、深浦から鯵ヶ沢間の最速が55分だったのが51分に、鯵ヶ沢から五所川原間の最速が30分だったのが26分に、五所川原から川部間の最速が30分だったのが27分に、朝の快速の岩舘から東能代までの所要時間も79分だったのが75分に短縮となる。

東能代発16時33分の深浦行は42分に繰り下げ、特急「つがる」から3分で接続させる。このことで東能代発16時50分の能代行は、回送になる形で廃止になる。その次の18時09分は19時23分に繰り下げ、2時間40分のタイムラグが発生する。一方、20時21分の岩館行は20時41分に繰り下げになるので、2時間以上のタイムラグはなくなる。20時20分着の快速からの接続に余裕ができる。これに伴い20時36分の能代行とその折り返しは廃止になる。能代行の最終については50分近く繰り上げになる。これくらいの時間だとタクシー利用がメインなのだろう。

朝の羽越本線では、下り快速が道川始発を吸収するような形で普通列車に格下げ、秋田着は道川発普通が7時36分、快速が7時49分となっていたのが、格下げ普通が7時53分といった具合になる。秋田発8時11分の「こまち」への接続時間は短縮された。吹浦発7時04分の酒田行の廃止は8分後にも酒田行があるからそれで充分ということなのだろう。

花輪線については、次のブログで詳しく触れるけど、秋田県内で見ると、鹿角花輪から先の列車が1時間以上繰り下がるということになる。大館着が19時38分から47分に繰り下がるが、秋田行は20時13分までない。

休日運休は、羽後境発5時55分の秋田行と八郎潟発7時00分秋田行ぐらいだったけど、今回の改正ではその2本の運休を土曜日に拡大、他の土日運休の列車も拡大する。新規開業の泉外旭川駅で見ると、平日の秋田行は7時12分、30分、39分、46分、8時09分となっているのが、土休日は7時12分、39分、8時09分といった具合になる。

リリースに触れた以外だと、秋田発9時28分の八郎潟行を8時52分に繰り上げる。9時28分だと前の列車から2時間空き、次の列車まで20分空きと、運転間隔が偏っているので、36分の繰り上げで平準化させる。
夕方時間帯の奥羽本線大館方面は、まず秋田発16時27分の青森行を16時50分に繰り下げる。また、秋田発18時00分の東能代行を18時10分、19時57の追分行を20時10分、21時17分の東能代行を21時27分に繰り下げる。追分行折り返しの追分発20時20分の秋田行も20時39分に繰り下げる。

奥羽本線、大曲、横手方面では、秋田発13時台から19時台までの発車時刻を45分で統一させてわかりやすくする。羽越本線では、秋田発15時16分の酒田行を東能代発から秋田始発にするとともに、15時30分に繰り下げる。二古信号場での停車を見直し、酒田着は10分の繰り下げとなっている。

秋田内陸縦貫鉄道では、阿仁前田駅を阿仁前田温泉駅に改称する。同社としては去年の縄文小ヶ田に次ぐ改称だ。第3セクターの温泉駅改称としては、2009年のくま川鉄道の人吉温泉、2011年の明知鉄道の花白温泉、2015年の北近畿タンゴ鉄道の夕日ヶ浦木津温泉に次ぐ形となる。この駅は駅舎に温泉施設「クウィンス森吉」が入っているが、周辺にそれ以外の旅館や温泉施設はない。そういう意味で長良川鉄道のみなみ子宝温泉に近い。ここ最近、飯田線の平岡駅、予土線の松丸駅と温泉駅に入ってきたが、駅舎に温泉が入っている場合、温泉といれた方がわかりやすい。時刻変更は朝一番の上り快速が阿仁合以南で数分繰り下げたくらいだ。

由利高原鉄道は、まず始発列車を5分繰り上げ、羽後本荘着を7時31分とし、JRへの接続に余裕を持たせる。11時台は羽後本荘発55分だったのを35分に繰り上げ、新潟からの『いなほ1号』からの接続を5分に短縮させる。
最終列車については、矢島行が25分、羽後本荘行が50分繰り上げとなる。酒田行最終から矢島行への接続時間は30分だったのが5分に短縮となる。

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