JR西日本、中国地方の駅降り行動、最終日は福塩線と芸備線の残った駅を攻めていくことにした。駅降りした順序は以下の通り。数字は府中からの駅数、ホーム位置も府中基準。
8梶田-9備後安田-7甲奴-10吉舎-6上下-11三良坂
上下は右側の府中寄りに駅舎のある相対式、ホームは府中行が塩町寄りに、三次行が福山寄りにずれている。よって、両ホームを結ぶ跨線橋はそれぞれの進行方向前側ということになる。駅舎と逆側の三次行ホームには使われてない線路2本と荷卸し場が残っている。駅舎は昭和10年の開業当時からのもの、簡易委託駅で8時30分から16時30分まで窓口営業をしている。駅舎の中には「まちの駅上下まんまる屋」が入居しており、軽食の提供、土産物屋の販売の他、無料休憩所にもなっている。
駅前は広く、近くにはJAやスーパー、旅館がある。上下の町は、石見銀山へ向かう銀山街道の宿場町として古くから栄え、駅から10分の所には白壁の道として、土蔵や格子戸造りの家が並ぶ通りがある。ただ折り返し時間が短かったので、そこへ行くことはできなかった。
次の甲奴までは4キロほどだが、所在自治体は府中市から三次市に変わる。甲奴(こうぬ)は右片面、ホーム中ほどに開業当初からの木造駅舎がある。以前は委託駅だったが、無人となり事務室跡にはお好み焼き屋「美里歩(おりーぶ)」が入居している。営業時間は、11時から23時までとかなり遅くまで開いている。広島バスセンターへのバス「ピースライナー」の始発駅で1日4本が駅前広場から発車する。前のブログに書いた通り、公立世羅中央病院南までは相互利用可能なので、甲奴から三川までは福塩線の代わりにできる。駅前広場から緩い坂道を降りると、銀山街道になっており、白壁の土蔵もある。コンビニは近くになく、5分ほど歩いて三次市役所の支所の辺りまで行かなければならない。
梶田は右片面、ほぼ府中寄りに上屋付きベンチと10段ほどの出口がある。階段を降りた所には駐輪場、そして2008年に公衆トイレが整備された。甲奴の町の続きで周辺の建物は多い。上下から並行してきた石見銀山街道は、梶田を過ぎると鉄橋でオーバークロスする形で分かれることになる。
備後安田は左片面、ほぼ福山寄りに昭和10年の開業当初からの駅舎がある。駅舎には待合室のほかに事務室もあるが、今は封鎖されている。その駅舎の横には20年くらい前の三次駅の時刻表が捨ててある。以前は相対式だったが、駅舎のない方のホームは撤去され、今は線路2本が雑草に覆われた状態になっている。周辺は集落になっているが、商店は見られない。
吉舎は左側のほぼ福山寄りに駅舎のある緩いカーブ状相対式、両ホームは駅舎の三次寄りにある跨線橋で結ばれている。また、三次寄りで横取り線が分岐している。学生の利用が多く、窓口があるものの無人になっている。駅前広場から車も通れる坂を下りると銀山街道、さらに数分歩くと国道と交差する。街の中心はさらに奥になる。三次寄りで尾道自動車道が高い位置でオーバーパスしており、インターはその近くにある。
三良坂は左片面、以前は相対式だったが、右側の線路が撤去された。ホーム中ほどにある駅舎は1990年に一億円ふるさと創生事業資金を利用して建て替えられた「三良坂リバティーホール」、1階は駅入り口と畳敷の休憩室、2階は多目的ホールやオーディオスタジオなどになっている。また、1階には三良坂タクシーの事務所も入居している。改札横には窓口もあるが、駅舎改修前から無人駅だったので、あまり使われてないようだ。駅舎だけでなく駅前広場もきれいにロータリーや歩道、バス停上屋が整備され、昼間はほとんど列車が来ない駅とは思えない仕上がりになっている。周辺は川沿いに町となっており、駅から歩いて5分のところにはスーパーもある。
9時38分に三良坂駅で降りて福塩線の駅巡りは終了、そこから塩町経由で芸備線の下和知駅まで歩くことにした。実際歩くと1時間半くらいだが、旅行の疲れと暑さで2時間半もかかった。スーパーとコンビニで買い物して、日陰で休んだというのもあるけど。
下和知は備後落合に向かって左片面、以前は島式ホームの他に貨物用ホームがあったが、貨物用ホームは線路とともに撤去、島式ホームからも左側の線路が撤去された。備後落合寄り左側にあった駅舎も撤去され、ベンチに上屋の待合所になった。ホームの上屋もつい最近まであったが撤去された。地形の関係か、北側の道路より高いレベルになるので、東西2か所の坂道から未舗装の広場にアクセスする形となる。
山ノ内も備後落合に向かって左片面、この駅も以前は島式だったが左側の線路が撤去された。この駅も備後落合寄り左側にあった駅舎も撤去され、ベンチに上屋の待合所になった。ホームから待合所まで離れていることから、その間に側線が数本あったと思われる。駅前広場は特になく未舗装のスペースにクルマが数台停車、そこまでのアクセス道路もすれ違いのできない道路だ。
山ノ内駅からは、備北交通のバスで三次へ。三次で1時間以上待って、芸備線の普通で広島へ向かった。広島ではグリーンムーバーエイペックスに乗車、6編成もあるのだから、2系統2本目で当たるのは妥当だろう。猿猴橋町まで1駅間だけ乗って広島駅まで歩いて戻った。広島発18時08分の臨時のぞみで帰宅、新大阪から東京までは2時間27分運転、同じ停車駅の定期のぞみは、新大阪東京間2時間30分運転なので、広島から東京間では臨時のぞみの方が1分早い。他ののぞみも福山や姫路に停車するので、この臨時のぞみのスジが広島から東京間で最速ということになる。
最新の画像もっと見る
最近の「駅降り」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事