JR西日本のローカル線の駅巡り3日目、今日は午前中は福塩線、午後は芸備線を攻めることにした。
福塩線は府中から下川辺までと、中畑から河佐までは駅間徒歩移動、備後三川と備後矢野は折り返すことで順序を入れ替えた。
府中を出た福塩線は芦田川を挟んで国道と並走する。その国道と踏切で交差するとすぐに下川辺に着く。下川辺は左片面、ほぼ福山寄りのホームを降りたところにコンクリート造りの駅舎がある。近くに小中一貫の府中明郷学園があるものの、利用者数は少ない。
下川辺を出ると、より山間を走ることになる。中畑は狭い右片面で塩町寄りに出口、ホームと逆側は崖になっている。国道へは橋を渡ることになる。福塩線はトンネルでショートカットするが、県道は遠回りする。トンネルを抜けて、芦田川を3回渡ると、集落に出て河佐に到着する。
河佐は相対式、両ホームは塩町寄りの構内踏切で結ばれている。小さな駅舎は右側ホームにあるが、左側ホームからも逆側に抜ける出口がある。河佐を出ると、全長6,123メートルの八田原トンネルを通過する。以前は、芦田川沿いに走っており、河佐駅から2.5キロのところに八田原駅があったが、1989年に新線に付け替えられ、八田原駅は廃駅に、八田原駅を含む旧線はダム底に沈んだ。
備後三川は緩いカーブ上にある左片面、ホームは福山寄りの駅舎に向かって拡幅している。以前は直線だったが、先述の線路付け替えでカーブするようになり、その1年後に駅舎が新築された。そのため、駅舎は新しく、とんがり屋根のログハウス風で天井は高い。左側には集会場が併設されている。川を渡ったら街があり、国道には広島までバスセンターまで直通するピースライナーが走っている。このピースライナーは甲奴駅まで並行しており、乗降可能だから路線バス代わりにもできる。
備後矢野は島式、左側にある駅舎とは福山寄りの構内踏切で結ばれている。駅舎はほぼ福山寄り、基礎はホームと同じ高さなので両面ホームのようになっている。昭和13年の開業の時から使われてきた駅舎の事務室跡には「矢野駅食堂」が入居、名物の福縁阡うどんにはきび、うめ、よもぎの3種類の丸餅が入っている。営業時間は木金土日の10時から16時まで、営業時間中に発着するのは15時44分の三次行と15時56分の府中行だから、鉄道からの利用は厳しいだろう。待合室はガンプラやサトちゃんの乗る遊具などコンセプト関係なく展示している。駅前には赤いポストと黄色いポストが並んでおり、その横にも食堂の席がある。
福塩線は9時前後の後は15時台後半までなし、福塩線の駅巡りは一旦中断して、三次へ向かった。三次からはバスでもののけミュージアムを見物、再び三次駅に戻った後、バスで庄原の商業施設へ、昼食の後、備後庄原発13時38分の備後落合行で駅降りを再開した。
駅降りした順序は以下の通り。数字は三次からの駅数。
8備後庄原-10平子(バス)9高-12比婆山(歩)11備後西城-7備後三日市(歩)6
七塚は左片面、備後落合寄りにスロープ出口がある。ホーム中程の裏には車イス対応のバリアフリーのトイレがある。これは、今の天皇陛下が皇太子時代にこの駅を利用した時に新設したトイレの名残だ。
備後三日市は右片面、三次寄りに出口と待合室がある。高いところにあるので、国道へは細い坂道を降りることになる。
備後庄原は右側に駅舎のある2面3線、両ホームは備後落合寄りの跨線橋で結ばれている。中線は平日と土曜の8時台、平日の19時台に設定されている折り返し列車が使用する。三次以東で唯一の有人駅で、7時10分から17時10分まで窓口扱いを行っている。券売機はないが、窓口では自由席特急券だけでなく指定席の扱いも行っている。
駅舎は昨年10月に大正レトロ風にリニューアル、交通交流施設となった。改札に入って右側が多目的スペース、左側が待合・休憩ロビーになっており、トイレを挟んで会議室になっている。天井は高く、ノスタルジックな明かりがぶら下がっている。ホーム側の改札近くには広島カープの選手の人形が置いてあった。駅舎改修だけでなく、駅前広場も整備、ロータリーには広島BC方面へのバスも乗り入れるようになった。現状工事しているところは駐車場も整備される。ただ、駅周辺の商業施設は皆無で、スーパーへは10分以上歩かなければならない。
高は左片面、以前は相対式だったが右側の線路は撤去された。ホームは構内踏切跡の柵とともに残っている。また、備後落合寄りからは荷下ろし場への側線跡もある。駅舎は昭和9年開業の頃からの木造駅舎で、事務室跡は散らかっている。周辺は民家が多く、駅前には農協もある。
平子は右片面、ホーム中ほどを降りた所に、白壁造りの小さい待合室駅舎がある。待合室の外だけでなくホームとの間にもベンチがあるので風が通りぬけて心地いい。駅に隣接して郵便局がある。駅舎とホームは国道の逆なので、三次寄りの踏切を渡らなければならない。
備後西城は右側に駅舎のある相対式、両ホームは備後落合寄りの構内踏切で結ばれている。駅舎と逆側のホームは上屋がないが、中ほどに待合室がある。また、三次寄りからは横取線が分岐している。駅舎は昭和9年の開業時から使われているもの、委託駅で6時50分から17時40分まで窓口営業を行っている。待合室の横は、EKINAKAという飲食店になっているが、コロナの影響で今は営業を取りやめている。駅周辺は民家しかないが、5分ほど歩いて線路と逆側に出ると、スーパーやコンビニなどがある。
比婆山は左片面、以前相対式だったが、右側の線路が撤去された。また、駅舎とホームが離れていることから、この間にも線路があったと思われる。中ほどにある駅舎は昭和10年の開業の頃からある社殿風、入口上の駅看板は昔どこかの駅で使われていた時刻表、ネット検索をかけたら岡山駅であることを判明した。駅前には商店でが、きっぷの販売は取りやめたものの、スタンプは押せるようになっている。
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