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しーさるの鉄日記

茨城県改修駅巡り(常磐線編)

今日は、常磐線と水戸線の改修された駅を巡ることにした。まず、常磐線の緑電で取手へ、その車内で、スマホを使って、モバイルSuicaから『ときわ路パス(デジタル)』を購入した。

『ときわ路パス(デジタル)』は、料金2180円、つくばエクスプレスを除いた茨城県内の鉄道が乗り降り自由で、真岡鐵道は全線の8割が栃木県内だが終点の茂木までフリーエリアに入る。『ときわ路パス(デジタル)』は、地域・観光型MaaS「ひたちのくに紀行」からのみ購入が可能、購入前にはモバイルSuicaとTabi-CONNECTを連動させなければならない。スマホで『ときわ路パス(デジタル)』を購入したら、あとはスマホをICカード改札にタッチして駅を乗り降り、フリー区間内で使った運賃分は来月末にチャージされる仕組みになっている。水郡線や3セクといったICカード未対応のところは、降りるときに運転士か有人駅の駅員に、スマホ画面を提示する。取手まで普通のSuicaを使って、取手からときわ路パス(デジタル)を使うために、取手で下車したわけだが、あとで調べたら、『ときわ路パス(デジタル)』を購入したら、フリーエリア外の駅でスマホをタッチしても、フリーエリア内の区間分の運賃だけあとでチャージされるとのこと、つまり取手で途中下車する必要はなかったのだ。ただ、購入当日のみ有効で、前売りがないみたいだから、起きてから『ときわ路パス(デジタル)』を買うのにスマホ操作する必要が出てくるわけで。フリーエリア外からの利用は可能でも、フリーエリアをスルーすることは不可能だ。例えば上野~いわき間を利用したとき、茨城県内のどこかの駅で途中下車しないと、取手~大津港間の運賃は支払われないとのことだ。それでも上野~いわき間の往復運賃7480円に対し、『ときわ路パス(デジタル)』だと4686円と安くなる。

常磐線快速は利根川を渡って、千葉県から茨城県へ、取手には7時21分に着いた。改札を出たついでに取手駅西口のペデストリアンデッキへ、西口の駅前広場は工事中で、ペデストリアンデッキも一部に入ることができなかった。そのため、駅を出て右側に仮設広場が設置された。工事は今年の完成予定、工事後の駅前広場は、真ん中に一般車用の乗降スペースが確保され、階段とエレベーターが設置される。仮設広場の跡地には図書館などが入居する複合ビルが建てられる。

取手発7時33分、土浦の次の神立に8時07分に着いた。この駅は2019年3月に橋上駅舎化が完成したため、17年ぶりに寄ることした。橋上駅舎は、霞ヶ浦の湖に白い帆を広げて浮かぶ『帆曳船』」をイメージしたもの、白い壁の駅舎に帆のように上がっている上屋が付いている。東口の階段は線路と並行に降りる普通のものだが、西口は斜め垂直に降りている。自由通路は採光性がよく、改札横のNewDaysは6時から21時20分まで営業している。東口に商店はないので需要はありそうだ。西口はここ10年くらいで再開発され、県道沿いの民家は全て解体、駅前広場が新たに確保されただけでなく、歩道も設置された。東口もアスファルトに線が引かれているだけだったが、クルマが回れるように線が引きなおされ、上屋付きのバス停が整備された。東口からも駅に入れるようになったため、水戸寄りにあった屋根なしのこ線橋は撤去された。日曜とはいえ、学生の利用があった。また、ゴルフ場へのバスも東口に乗り入れていた。

神立発8時21分、3駅目の羽鳥で8時35分に下車した。羽鳥駅も神立駅の駅舎供用開始の3か月後に橋上駅舎の一部を供用開始、翌2020年2月には全面供用開始するようになった。
鳥が羽ばたく姿をイメージした橋上駅舎は、コンコース、階段、広場を覆う大きな上屋が特徴的、壁がなく開放的なデザインとなっている。外観は白を基調、内部は木目調となっている。自由通路には茨城空港と筑波山の10mm角のモザイクタイルアートがあった。設計を担当したのは、高輪ゲートウェイや後述の石の百年館を設計したJR東日本建築設計だ。階段は改札内、改札外ともに上野方面へ降りている。トイレは改札内のほかに、双方の階段下に2か所ある。改築前の駅舎は西口側だったが、橋上駅の事務室は東側にある。西口は左側の公園跡地に新たな細いロータリーを整備、東口もロータリーの入路の位置が変わり、ロータリーの真ん中には駐車場を整備、上屋も拡大した。コンコースが高くて、階段が長かったので、逆側の出口へ行くのに駅舎から歩いて数分の所にある踏切へ廻った。次の電車まで30分以上あったから、少し遠回りしても十分間に合う。

羽鳥発9時09分の列車に乗車、30分空きの5両なのでそれなりに混んでいて、友部では立ち客もでた。3駅目の内原で9時23分に下車した。内原駅は、2022年11月に橋上駅舎になったばかりで、今日巡った駅舎で一番新しい。橋上駅舎は農家をイメージた黄土色の外壁、こげ茶の大きな屋根は旧駅舎を継承している。コンコースからホームへの階段は上野方面へ降りているが、広場への階段は北口、南口ともに折れ曲がっている。北口広場は、橋上駅舎工事が始まる2013年に整備されたもの、上屋が長く整備され、真ん中には駐車場と東屋がある。今後は北口からイオンのある東方向へ連絡通路が整備される。南口広場は駅舎の橋上化とともに駐車場跡に整備された。アクセス道路の用地は前から確保されていたが、広場設置に伴いその周辺も再開発された。橋上駅舎を昇り降りするのが面倒なので、駅近くの踏切で逆側に出た。イオンの最寄り駅だが、オープンは10時なので利用者は少なかった。イオンが開業する前の2004年は1400人だった利用客もコロナ前の2018年で2800人以上と倍増するわけだがら、そりゃイオンの近くに駅を作りたくなるなと。

内原駅を巡ったあとは2駅先の臨時駅、偕楽園駅へ向かう予定だったが、20日に今年の営業は終了していた。てっきり今月末まで営業しているかと思ったけど、フリーきっぷの購入時期と勘違いしていたようだ。そんなに遠くないし、来年の同時期に佐和や常陸大宮と合わせて、再訪することにした。仕方がないので、9時44分の品川行で折り返して一つ手前の友部へ向かった。

友部着9時48分、友部は17年前に訪れたときは橋上駅舎は供用されていたものの、駅周辺は工事中だったので、乗り換えを兼ねて改めて寄ることにした。1番線が片面の3面5線だが、5番線発着の営業列車がないので実質3面4線である。また、4番線は水戸線から常磐線への直通が走る朝夜しか使われないから、データイムは2面3線となる。3番線発着の水戸線は2番線発着の常磐線下りとホーム上接続になる。上野方面→水戸線、水戸線→水戸方面は対面乗り換えだが、水戸線→上野方面、水戸方面→水戸線はコンコースを経由してのホーム別乗り換えとなる。水戸線から常磐線への直通は4番線発着だが、友部発11時50分の勝田行だけ3番線発着となる。これは47分の土浦発勝田行に接続させるためだ。友部では3分後の発車だが、内原では特急待避で10分差に、水戸では17分差まで広がる。
アスファルトにラインだけひかれた南口はロータリーが整備されたが、周辺の建物は橋上駅舎化以前と変わらない。少し歩くと笠間市役所がある。北口も工事が完了して、ロータリーにはバスも乗り入れるようになった。以前は民家が点在するたけの北口だが、駅前広場に面して、ウィンド・パワー・ギャラリー「GATE」という美術館が2022年3月にオープンした。

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