小田急2018改正ダイヤを予想

小田急は、2018年３月に予定している複々線開業後の輸送改善効果の内容をまとめた。

ピーク１時間あたりの運転本数は、現状ダイヤでは、新宿方面22本、千代田線方面５本の計27本になっているのを、新宿方面24本、千代田線方面12本の計36本に変更、増発により混雑率を189%から160%程度に引き下げる。

また、複々線化完成によるダイヤ改正に伴い、町田から新宿までは10分の時間短縮、新百合ヶ丘～経堂間では、新宿まで５分の時間短縮を図る。

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小田急の２年後の複々線開業後ダイヤの詳細が小出しに。具体的な本数と所要時間が、こんなに早く明らかになるとは珍しい。増発分９本のうち、２本が新宿行で７本が千代田線方面と行き先は明らかに。でも、肝心の種別の方は明らかになってない。

現行の下北沢着730～830の詳細は、各駅停車が唐木田発５本、本線系統４本の計９本、準急新宿行は本厚木発２本、千代田線直通は海老名方面から来る準急４と、多摩急行１の計５本、急行新宿行は小田原７、相模大野１、藤沢２、江ノ島１の計11本になっている。

それに対して自分の予想は、
●各駅停車－向ヶ丘遊園発４本、成城学園前発４本計８本
●新種別－唐木田発千代田線直通４本
●準急－本厚木発新宿行と千代田線直通が４本ずつ
●急行－新宿行が小田原８、相模大野１、藤沢２、江ノ島１の計12本
　　　　唐木田発千代田線直通４本

そのうち急行線を走るのは急行16本と準急８本の計24本、緩行線を走るのは新種別４本、各駅停車８本、千代田線に直通するのは、唐木田発急行、本厚木発準急、唐木田発新種別が４本ずつになる。
新種別は、成城学園前までの各駅と、経堂、下北沢、代々木上原に停まる列車、経堂を緩行線だけで待避できる構造にしたのも、緩行線から千代田線に直接入れる配線にしたのも、この列車を設定するためなのではないかと。

急行通過駅での停車本数は、新百合ヶ丘から向ヶ丘遊園が12本、それ以外は８本と現行より少し減らした。優等を速達化させる狙いが大きいけど、各駅停車が10両化されるし、東北沢の先で転線するにはあまり増やしたくないからだ。でも、代々木八幡のホーム延伸が間に合わなければ毎時９本になるかもしれない。

町田から新百合ヶ丘においては、５分近い時間短縮を行なうようだから、準急の半数が鶴川で急行２本に追い抜かれる可能性が高い。本線急行と江ノ島線急行を町田、新百合ヶ丘で交互発着させて、１分半ぐらいの運転間隔で走らせてほしいところ。ついでに、先行の急行を向ヶ丘遊園通過にすれば、後続の急行は登戸手前で入線待ちする必要がないわけだが。

新百合ヶ丘からの短縮時間は、複々線区間と同じ。つまり、全く短縮せずに、急行16本・準急新種別12本で並行ダイヤを組むということだろう。昔走っていたスキップ準急は復活しないかと。

複々線化完成で、町田から新宿までの所要時間は38分に。複々線が喜多見～和泉多摩川まで開業した95年の時刻表を見ると、町田640の急行が38分運転になっているが、その30分後は60分運転になっている。準急が割り込んで急行のスジがずれているからだ。

複々線化完成による改正で藤沢から新宿まで78分かかっていた急行は70分ぐらいに時間短縮される。湘南新宿ラインは60分を切るけど、運賃的に分がある。あとは本数を増やしてくれれば。海老名からの所要時間は51分に短縮、相鉄・ＪＲ直通線は海老名から渋谷まで54分かかるから、所要時間的にも運賃的にも小田急で下北沢に出た方が分がありそうだ。
多摩センターから新宿までの所要時間は40分に短縮され、京王より10分前後早くなる。だが、６時台に設定されている特急を使うと32～35分で新宿に到着する。

データイムの時間短縮はあるのだろうか。上り各停の急行との接続駅を町田、成城学園前から新百合ヶ丘、経堂に変更すれば、急行の代々木上原時間調整はなくなりそうな感じだが。代々木上原から新宿まで７分かかる快速急行とともに、見直してほしいところだ。