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しーさるの鉄日記

JR北海道2022年3月改正(道北編)

JR北海道の2022年3月ダイヤ改正、次に道北地区の石北本線、宗谷本線を見てみる。

改正前の石北本線でのH100形充当列車は、上川発6時53分、7時26分の旭川行のみで、下りはその送り込み回送だけだったが、今回の改正では旭川~上川間の普通をH100形で統一する。上川以東へ直通する列車を含め、3本はキハ40での運転となる。

旭川発12時04分は11時55分発に繰り上げる。当麻まで28分から24分に4分短縮、愛別まで43分から37分に6分短縮、愛山まで57分から48分に9分短縮、上川は71分から60分に11分短縮し、13時15分着から12時55分着に繰り上げる。このことで、安足間で交換していた上り特快きたみに、上川で乗り換えられるようになる。上り普通は11時前後から14時台までないので、運賃が高くつくものの手段の一つだ。

旭川発16時14分は16時31分に繰り下げ、札幌発特急『ライラック』から6分で接続させる。上川まで69分かかっていたのを61分に短縮するため、上川着は9分に繰り下げとなる。旭川発18時16分も18時33分発に繰り下げ、札幌発特急『ライラック』から8分で接続させる。愛別での交換は伊香牛に変更、上川まで74分かかっていたのを66分に短縮するため、上川着は9分に繰り下げとなる。最終22時05分発は22時03分発に繰り上げる。交換はないので上川まで64分かかっていたのを58分に短縮する。当麻から上川まで停車しない下り特快『きたみ』との所要時間差は3分になる。

上りは、上川発7時26分が7時32分に繰り下げたが、当麻での5分停車を見直し、旭川着8時36分を維持して6分短縮する。上川発10時42分は旭川まで63分だったのを59分に短縮する。上川発20時56分の最終列車も旭川まで61分かかったのを、57分に短縮する。

宗谷本線は東風連駅を移設する形で名寄高校前駅を新設することに。名寄高校駅は東風連駅から1.5キロも離れているので、移設というよりは、名寄高校駅を新設して、東風連駅を廃駅にしたと捉えている。釜石線の矢沢駅を廃止して、500m東側に新花巻駅を新設したのと同じ感じで。駅設置費は実施設計費1370万、事業費4780万の計6150万、名寄市はその半分以上を負担する。

市の試算によると利用客数は1日当たり50~60人を見込んでいる。これは旭川農業高等学校最寄りの北永山より68人より少ない。旭川農業高等学校の生徒数485人に対し、名寄高等学校の生徒数は270人、それに来春合併の名寄産業高等学校の生徒数117人を加えても、387人だからこの見込みは妥当かもしれない。ただ、乗降客は北永山より少ないものが、北永山に停車するのは普通9往復に対し、名寄高校は普通8往復、快速4往復の合計12往復、東風連の3倍停車することになる。周辺は住宅は少ないから21時台以降の下り3本と上り1本は通過でいいと思うのだけど。

なお、周辺は高校以外に自動車教習所があるので、その利用者が見込める。イオンなどの商業施設は名寄駅より近いが歩いて20分近くかかる。イオンから名寄駅へは無料の送迎バスが出ているが、一周するルートのため30分近くかかる。和寒以北でサイクルトレインを導入すれば需要が買い物需要も見込めるのではないかと思う。

名寄高校前駅の新設に伴い、東風連を通過していた下り列車は名寄着を1~2分繰り下げ、上り列車は名寄発を1~2分繰り上げる。それ以外にもリリースにあるように比布発8時46分の旭川行を15分繰上げ、旭川に8時50分に着くようにする。比布発8時59分の快速があるから、時刻繰上げで運転間隔を平準化させる。この時刻繰上げの影響で、7時48分の名寄行が比布行に、8時07分の比布行が名寄行に変更する。8時07分の名寄行は、札幌発6時30分、旭川着8時00分の特急から接続するため、朝一番で名寄に到着する時間が、札幌発7時30分の『宗谷』より早くなる。といっても、名寄で14分しか変わらないが。接続による効果が大きいのは、『宗谷』通過駅で3時間10分以上の繰上げとなる。

東風連を移設して、名寄高校前を新設した一方、天塩中川~問寒別間の歌内駅を廃駅することに。2001年までは天塩中川~歌内間に下中川駅があったから、天塩中川~問寒別間では2駅続けて廃駅になったことになる。これは、日進~智恵文間、豊富~兜沼間に続いて3ケース目となる。駅間は13.9キロで、筬島~佐久間の18.0キロ、豊富~兜沼間の15.0キロに次いで3番目に長い。

歌内駅は、2017年3月改正で廃止する意向を中川町に打診、中川町は維持管理費の負担も拒否したので、廃駅にはせずにJRが自社費用で負担することになった。2019年にJRは中川町を含んだ自治体に2021年に廃駅か、自治体で負担して管理するかを報告するように要請、結果、2021年4月に中川町による維持管理となった。ところが同年7月に2021年度いっぱいに歌内駅を廃止することを伝えた。そのため、去年の大量廃駅からずれての廃駅となった。歌内駅が廃駅になっても、近くを中川町の町民バスが通るが、平日2本しかないうえに、天塩中川駅での宗谷本線との接続も考慮されてない。よって、代替手段はマイカーかタクシーになる。

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