●『くろしお6号』の設定時刻を20分ほど繰り下げる。
●きのくに線において、データイムを中心に湯浅発着列車や御坊発着列車の一部を箕島発着に変更する。。
JR西日本の2022年春改正、次に和歌山地区を見てみる。きのくに線への接続の兼ね合いか、紀州鉄道も時刻を変更している。
●きのくに線
まず、海南発6時16分の『くろしお6号』については、海南発6時39分、和歌山発6時50分に繰り下げる。天王寺までの時間短縮は数分程度だが、天王寺から新大阪間で25分かかっていたのを20分に短縮、和歌山~新大阪まで84分かかっていたのを75分に短縮する。新大阪着7時50分だったのは8時05分に繰り下げ、18分発の『のぞみ』博多行への接続となる。時刻を繰り下げたため、御坊発5時12分の普通からの接続が、御坊発5時40分の普通からの接続となる。
普通列車は、データイム時間帯を中心に箕島以南の列車を大幅に見直し、湯浅折返しなどを箕島折返しに変更する。湯浅以北毎時2本、湯浅以南13時台まで毎時1本で、14時台から毎時2本だったのを、箕島以北毎時2本、箕島以南15時台まで毎時1本、16時台から毎時2本としている。但し13時台前後に、湯浅~御坊間では80分以上開くことがある。広川ビーチ、紀伊由良、紀伊内原、御坊では午後時間帯も毎時2本から毎時1本に、紀伊宮原、藤並、湯浅はデータイム毎時2本だったのが毎時1本に半減する。湯浅~御坊間は、前回改正で午前中を中心に毎時2本を1本に減らしたが、わずか1年でそれを拡大する形となった。大幅な減便となる箕島~湯浅間の乗車人員を見ると、藤波が1200人で、湯浅が1000人、湖西線の安曇川とか嵯峨野線の八木とか今回の改正で毎時1本になって駅と同じくらいだ。ただ、通学客がいるのにも関わらず、15時台、16時台も、毎時1本となっている。通学需要があまりないということなのだろうか。箕島~湯浅間の見直しで、湯浅での50分近い折返し時間が、箕島での13分折返しとなるため、運用本数は少なくとも1本浮くことになる。なお、箕島折返しの半数には和歌山線と同じ227系1000番台を2本繋げた4両編成を充当する。
御坊方面については、和歌山発9時17分の御坊行を廃止する。9時51分の御坊行を9時35分に繰り上げるものの、箕島まで50分前後の間隔、箕島以南は80分前後の間隔となる。改正前は湯浅まで30~40分間隔、湯浅以南は最大70分だから、それなりに間隔は拡大する。和歌山発8時40分、10時22分、11時22分、12時50分、13時50分の湯浅行4本、12時22分、14時50分、15時50分の御坊行3本については、箕島行に短縮変更させる。12時前後は11時50分、12時22分と2本続けて御坊行だったが、改正後は12時22分、55分と2本続けて箕島行に変更となる。そのことで、改正前は30分ほどの間隔があった箕島以南は、最大で80分以上開くことになる。10~15時台の50分発の海南方面列車については、時刻を繰り下げ55分発とする。このことで、天王寺方面からは和歌山着37分の紀州路快速からの13分接続だったのを、52分の紀州路快速からの3分接続に短縮する。9時17分発の御坊行を廃止した一方、和歌山発17時03分の箕島行を新設する。このことで33分の間隔は17分、19分間隔となる。増発した箕島行は16時54分着の紀州路快速から9分で接続する。
和歌山方面を見ると、まず、海南発6時48分の普通天王寺行(和歌山から快速)は、海南発7時00分に繰下げ、行先も大阪経由の京橋行に変更している。改正前は海南発6時59分の快速に乗って、和歌山で天王寺行に追いつく形だったが、今回の改正でその必要は無くなる。唯一の快速通過駅である宮前から天王寺方面へは12分の時間短縮となる。
データイムは、湯浅発9時47分、11時54分、12時51分、14時22分、15時23分、御坊発10時33分、13時30分、16時01分、17時09分の計9本を箕島発に短縮変更とする。御坊では13時10分、30分が連続していたが、13時30分が箕島発に変更したため、14時33分まで80分以上開くことになる。また、湯浅発14時22分も箕島発になったため、湯浅~箕島間も80分以上開く。
和歌山着10時31分の湯浅発列車は、和歌山着10時41分の箕島発となり、10分繰下げる。このことで、前後列車との間隔が16分、36分となっていたのを25分間隔と平準化させる。ただし、和歌山着の時刻を繰り下げたため、和歌山発40分の紀州路快速にタッチ差で接続しなくなり、50分の『くろしお』か00分の紀州路快速まで待つことになる。45分の和歌山市行、55分の王寺行への接続時間は短縮された。なお、次の2023年改正では7分繰上げの和歌山着10時34分としたため、40分の紀州路快速への接続は元通りになった。それ以外の箕島発列車は和歌山着35分だったのを37分に繰り下げて、紀州路快速への接続時間を3分に短縮する。夜間は湯浅発21時17分を箕島発21時21分に短縮変更して、7~9分繰上げ、前後列車との間隔が43分、23分となっていたのを36分間隔と平準化させる。
●紀州鉄道
紀州鉄道は御坊発11時56分を12時01分に繰り下げる。御坊着11時51分の和歌山からの普通が11時26分着が繰り下がったためだ。
御坊着13時22分の和歌山発普通は廃止になったため、13時28分発は13時13分発に繰り上げて、13時04分着の新大阪発『くろしお』や08分着の紀伊田辺からの普通から接続させる。折返しの時刻繰下げの兼ね合いで15時28分発は33分発に繰り下げる。
上りは西御坊発6時30分の一番列車を25分に繰り上げる。御坊発6時42分の和歌山行が6時38分に繰上げたためだ。また、10時50分の45分に繰り上げて、11時03分の紀伊田辺行への接続に余裕を持たせる
。午後時間帯は17時台まで毎時10分の発車だったが、12時57分、14時18分、15時20分と大きく時刻を変える。13時10分を12時57分に繰り上げたのは、御坊発13時30分の普通和歌山行がなくなった代わりに、13時10分の普通和歌山行に接続させるためだ。下りと合わせて考えると、きのくに線で13時22分に着いて30分に折り返す列車がなくなったため、18分に着いて28分に折り返す紀州鉄道を05分に着いて13分に折り返す形にしたことになる。西御坊発14時10分は18分発に繰上げて、和歌山行への接続時間を14分から7分に短縮する。夕方時間帯は17時10分発、45分発、18時10分発となっていたのを17時14分発、42分発、18時15分発に変更する。
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