JR東日本は、中央快速線(東京~大月間)および青梅線(立川~青梅間)にグリーン車サービスを導入することを発表した。
グリーン車はE233の4両目・5両目に連結させて、12両化させる。これに伴い、導入区間の44駅、車両基地を12両化に対応、2020年度のサービス開始を目指す。
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上野・東京ラインがほぼ落ち着きそうなところで出てきた大規模プロジェクト『中央線快速のグリーン車導入』、これで5方面全てに導入することになるわけだが、他の4方面と違い、列車じゃなく電車への導入となる。でも過去を振り替えると、旧型国電の走っていた昭和32年以前は二等車が設定されていたから、こういうのは初めてじゃないわけで。
グリーン車導入で、1編成の両数は10両から12両になるが、ピーク時の運転本数は毎時29本から24本ぐらいに減ると思われる。40メートル延びた分、次の電車が入ってくるまで時間がかかるようになるからだ。それでも、輸送力は今と変わらないが、通勤特快を数本ピーク時にも設定するのではないかと。全体的な本数減と快速の通勤特快化でピーク時も時間短縮して、遠距離客の利便性を図ると。
導入予定の2020年度は、東京オリンピックに合わせたのではなく、御茶ノ水駅のバリアーフリー整備に合わせたのではないかと。現段階だと2018年度の完成を目指しているし。御茶ノ水橋口駅舎の耐震補強用部分をホームにすれば、ホーム延伸になるけど、階段は今より狭くなりそうだな。
武蔵境~国立間の高架駅は完成したてにも関わらず、ホーム延伸改良工事。高架化の後、ホーム延伸された例というと、東向島が頭をよぎったわけだが、あれは時間が経ってからのホーム延伸だし。高架化とホーム延伸を同時施工する場合に比べると、どれくらいコストが違うのだろうか。道路特定財源の兼ね合いもあるから、意外と大差なさそう。
一般列車へのグリーン車導入で、「中央ライナー」は廃止になるのだろうか。5方面のうち「ライナー」とグリーン車が共存しているのは、湘南方面と千葉方面。高崎方面と茨城方面は「スワロー」とグリーン車が共存している状況に。E353は「スワロー」制度を導入する可能性が高いから、グリーン車導入と同時に廃止されそうだ。
グリーン車サービスが導入されるのは、中央線は大月まで、青梅線の青梅まで。つまり、富士急行、五日市線、奥多摩方面へは4両編成の一般編成のみが乗り入れることになる。それらが、グリーン込みの8両と連結して、東京・新宿方面へ乗り入れるか気になるところである。ホリデー快速は、「おくたま」の青梅分断は確実、最悪青梅特快化で青梅線内普通を吸収といったところか。「あきかわ」の切り離しをやめれば、普通との所要時間は数分しか変わらなくなるし。
グリーン車サービス導入は快速線のみ、つまり早朝、深夜に見られるオレンジのE233は緩行線への乗り入れを取りやめることになる。よって、快速時間帯を早朝、深夜に拡大することになるだろう。東京発着は緩行線を走らなくなるが、その分は総武線の御茶ノ水折り返しを乗り入れさせてフォローするのではないかと。
なお、グリーン料金が分かれる50キロ地点は、東京駅からだと西八王子-高尾間、羽村-小作間、新宿駅からだと高尾-相模湖間、大月駅からだと日野-立川間になる。大半の利用者は、50キロまでの料金を払うことになるが、東京-武蔵小金井や新宿-立川をフォローする30キロまでの料金も設定する可能性もあるだろう
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