JR西日本では、大阪環状線に3扉のロングシート車『323系』を投入することを発表した。
運転保安装置としてEB-N形装置を初設置、4カ国語対応の案内ディスプレイはドア上だけでなく車端にも設置される。日英2ヶ国語の自動放送、無線LANサービスも初採用、車イススペースは全車両に設置される。扉数は減るが、外回りで先頭車の出入口スペースを拡大して対応する。
車両デザインは223系などの中距離列車を踏襲、前面や側面の窓回りにオレンジ色を採用する。投入時期は平成28年度から平成30年度、8両編成を21編成投入して、103系と221系を置き換える。
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今年2月の3扉試験の結果、5月に3扉車の導入が確定、そして12月の新車リリース。ロングシートだが3扉なので、車体デザインは前面を含め中距離列車のようになった。首都圏の通勤車両に慣らされた身としては非貫通に違和感を感じる。貫通扉だけど他の車両との連結はないので、前面転落防止幌は設置されなかった。
自動放送が初導入というのは意外。関東に住んでいて、E23x系統ばかり乗っているから実感が沸かないのだよな。USJ系統だけでも、英語放送に対応してほしいところだけど。
扉数は減ったものの、中間車の座席定員は54→49人に減少、車いすスペースが座席だとしても52人だ。座席幅が見直され、扉付近のスペースが広く確保されるようになったのだろうか。出入口スペースが拡大された先頭車の座席定員は35人、東半分を走行中に南側先頭になる車両への導入は、学研都市線からの乗換客や天王寺で降りる客を考慮したものだろうか。
現在、森ノ宮支所に所属している103系は56両、201系は128両、全て8両固定なので他路線へ転出するには中間車を廃止しなければならない。置換え対象になる可能性が高いのは延命改造を受けてない奈良の103×13本、置き換え切る頃にはおおさか東線が新大阪まで延伸するから、さらに何編成か必要になるだろう。それでも10編成以上余るから日根野の延命改造を受けてない車両を置き換えるだろう。
現状28編成だが、『323系』の投入編成数は21編成。ここのところの減便でこの編成数で間に合うようになったのだろう。103系のようなラッシュ時への大和路線乗り入れはなくなり、221系の環状線片乗り入れになるのではないかと。
扉数が統一されれば、今度はホームドア導入の検討をするのだろうな。
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