北海道旅行4日目、今日は釧網本線の残り2駅と、石北本線の巡ってない駅を巡ることにした。石北本線は去年巡ろうと思っていたが、8/7に奥白滝と白滝の間で盛土が崩壊して、上川と白滝の間が2週間運休となっていたため、釧網本線とともに今年に先送りして、旅行の日程を縮小した。その前の年は、根室本線の駅巡りが雨で半日潰れたし、2020年のコロナ禍で北海道に行っていれば、今頃北海道全駅の駅巡りは完了していたのではないかと思っている。石北本線の被災で、網走から旭川方面へ抜けられなくなったため、釧網本線の駅巡りも先送りにしたけど、キハ54が今年3月改正でH100に置き換わったことを考えると、釧路口だけでも少し巡れば良かったなと思っている。クロスシートが少ないためか、常に誰かいて、景色が見にくかったためだ。キハ40よりだいぶ後に製造されたキハ54が、一気に撤退すると思ってなかったからな。終電の見直しも行われたけど、H100への置き換えの方が長距離の移動では厳しかった。
釧網本線の残ったのは、網走寄りの2駅だけとなった。そのうち1駅は網走との駅間が1.4キロの桂台、ホテルから歩いても30分程度だった。とはいえ、網走へ向かう列車はそれなりにあるものの、釧路行は桂台発6時42分発を逃したら10時27分発もない。バスや歩きを駆使するより、早起きして6時42分発に乗るのがベストだ。そういうことで、ホテルを6時にチェックアウトして、網走の町の中を散策しながら、桂台駅へ向かった。その途中、網走バスターミナルを発車した小清水線のバスが見えた。それに乗れたら、歩く距離が短縮できて、10分くらい桂台駅に早く到着できただろう。
片側2車線の道道490号を歩いていると、桂台駅が近くにあるはずなのにまるっきり見えない状況に、そのうえ車線だけが坂を上っていき歩道との高低差が発生した。桂台駅は歩道沿いの樹木の影に隠れる形で見つかった。桂台は網走に向かって左カーブ上の右側に片面ホームのある構造、板ホームに上屋はなくベンチが4脚置かれている。ホーム中ほどの垂直方向の11段の階段は三角の半透明上屋つき、それを上がると道道の歩道に面した出口に出る。その出口の横には同じく三角屋根の待合室がある。待合室の外には標高14mの看板があり、建物の4階くらいの高さまで上がってきたことを実感する。網走市役所まで徒歩5分、その周りの網走の中心街も網走駅より近い。そのため乗車人員は80人と、50人の摩周を上回り、100人ほどの標茶、知床斜里に次いで、釧網本線の途中駅では3番目に多い。他の無人駅が10人に満たないことを考えると、その多さが際立つ。2017年の調査だと、桂台まで238人の定期客のうち、網走へ向かうのは73人と1/3以下もいなくなるくらいだ。そのためか、8時07分着の緑発北見行は3分の停車時間を確保している。発車が遅れても、網走で30分停車するから問題ない。
網走トンネルで桂台の住宅地の下をくぐると、国道244号線と平行し、海が見えるようになる。その途中、鱒浦トンネルと短いトンネルがある。釧網本線のトンネルは、先日のブログで触れた峠越えの釧北トンネル以外に、桂台と鱒浦駅の間にある2か所の、合計3か所だけだ。トンネルを抜けて1キロほど走ると、鱒浦駅に6時48分に到着した。鱒浦は右片面、ホームは砂状になっており上屋はない。駅舎は既存駅舎のホーム寄りに2015年に建てられた木造、利用者が少ないためか数メートル四方のコンパクトなものになったが、三角屋根の下には窓が設置され光が採り入れられるようになっている。その前は旧駅舎跡なので、国道の歩道への階段へは少し空いている。民家は海側にしかないためか、国道の歩道は、浜小清水方面は途切れている。ドライブインも近くにあるが、団体専用で個人での利用はできない。
鱒浦で降りたことで、釧網本線の駅巡りは完了した。駅巡りをしていないところで一番遠かったから、運休もなく全駅訪れることができて安心した。
鱒浦発7時22分の北見行に乗車、網走方面への知床斜里始発の朝一番の列車だ。夜間は知床斜里行の最終だけが北見からの石北本線直通だが、朝はこの北見行の他に40分後にも緑発の知床斜里行がある。この石北本線直通は、以前は旭川のキハ40が充当され、他列車に充当されたキハ54と違う形式となっていたが、今年の春改正で、石北本線直通が旭川所属のH100、それ以外は釧路所属のH100と同じ形式で統一された。
網走着7時31分、車内は数人残して、客が入れ替わった。乗っていた列車は3分停車だったが、40分後の北見行は、網走で30分停車して時間調整を行う。桂台で降りて、網走で追いつくといった芸当も可能かもしれない。そのまま、石北本線に直通して、駅巡りに入った。
北見行を降りたのは、西女満別でなく一駅先の美幌、8時04分に到着した。何もない西女満別で1時間以上待つと時間を持て余すと思い、2年前に訪れたことのある美幌を再び訪れた。網走から美幌までは2年前と同じスケジュールなので、駅舎内のお土産物屋は開いてなかった。2年前は美幌から特急『オホーツク』札幌行で遠軽へ向かって白滝までの駅巡りに入ったが、今日は8時31分発の普通網走行で西女満別へ一駅戻ることになった。
3両運用の普通網走行に乗って、8時38分に西女満別に到着した。西女満別は網走に向かって左側に片面ホームにある構造、ホームは砂敷きで上屋はない。ホームのほぼ旭川寄りから離れて、コンクリート造りの待合室がある。駅前は未舗装で車1台が通れる道が森の方へ延びている。そこを130mほど歩くと、森を抜けて片側一車線の道路に出る。周辺には民家がなく田園風景が広がっている。70年前は商店が数軒あったようだが、とうの昔に廃業している。
女満別空港の最寄り駅なので、待合室には空港までの案内がgoogle mapの航空写真によって貼られている。それによると23分と大きな荷物がなければあまり厳しくない距離だ、空港側からはタクシーが使えるが、駅側は秘境のようなものでタクシーは呼んでも歩くのより時間がかかる。また、端野・北見方面、女満別・網走方面へは飛行機の発着に合わせて、リムジンバスが運転されている。美幌はバイパスICに近い高野第三に停車し、町の中心より3キロくらい離れているが、この辺はタクシーか一般車の送迎が一般的なのだろう。空港が近いためか2005年にDMVの事件はされたものの、実用化されなかった。
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