しーさるの鉄日記

JRの夏の臨時(東北、北海道編)


GWが終わって、JRグループの夏臨が発表された。例によて西日本は動きがないので、北海道と東日本で気になった列車を何点か。まず、北海道と東北から。

●風っこそうや
7/27~8/12の土日運転
稚内755→音威子府1202、音威子府1322→稚内1655

8/17~9/8の土日運転
旭川718→音威子府1226、音威子府1300→旭川1743

宗谷本線では、JR東日本から借り受けた『びゅうコースター風っこ』に『流氷の恵み』、『花の恵み』を連結して、運転することになった。崖っぷちに立たされながら、他社から車両を借り受けるというのは、大胆な決断をしたという印象を受けた。

お盆前は、音威子府以北での運転となる。所要時間は上り2号が4時間7分、下り1号が3時間33分、同区間を2時間20分で走る普通列車に比べて、ゆっくりとした走行だ。稚内と幌延の間を1号1時間半、2号1時間50分と普通列車の1時間10分より時間がかかっているから、サロベツ湿原辺りで徐行しているのだろう。2号が30分余計にかかっているのは、天塩中川で特急と交換するために停車しているから、さらに1号が通過する雄信内に停車して定期普通と交換する。1号も天塩中川で20分近く特急の交換待ちをしているけど。2号は音威子府で1時間待てば、定期普通列車に乗り継ぐことができる。昼食でそばを食べるにはいい時間だ。

お盆以降は、音威子府以南での運転となる。3号は5時間8分、4号は4時間43分と音威子府以北に比べて1時間以上長い。こちらも同区間を3時間切る定期普通列車に比べると、だいぶ時間がかかっている。音威子府以北は列車本数が少ないので追い抜きがなかったが、以南を走る3号は和寒で普通に、剣淵で特急に、4号は比布で特急に追い抜かれる。4号の比布停車は交換も兼ねているので停車時間は40分ほどと長い。4号は夕方には旭川に着くので、札幌方面の特急に乗り継ぐことができるが、3号は朝早いため、接続は富良野発のみで札幌・深川方面からの接続はない。士別で札幌発特急から乗り継げるが乗車時間は半分以下になってしまう。

これで評判よければ、風っこ以外で走らせることになるけど、トロッコ用新車を製作する余裕はないから、富良野・美瑛ノロッコ号の車両で10月、11月に走らせるしかないだろう。


●津軽81号 7/27運転 秋田859→青森1216 
●津軽83号 7/27運転 秋田2230→青森603
●津軽82号 7/27、28運転 青森1605→秋田1929 

先月18、19日にリバイバル運転され話題となった客車急行『津軽』、先月の運転では湯沢~弘前だったが、今回は秋田~青森での運転となり、下りは約70分繰上げ、上りは約80分繰下げとなった。また、青森側の折り返し駅を弘前から青森にすることで、新青森で新幹線に乗り換えられるになった。81号の新青森発は12時08分で、東京方面、北海道方面ともに約30分で接続、82号の新青森着は16時11分で、北海道方面からは約20分、東京方面からは約40分で接続する。上りは時刻繰り下げで、秋田発19時10分の東京行最終『こまち』に接続しなくなったから、日曜日運転分は利用率が悪くなるのではないかと思われる。

そして、大きな話題になっているのは国鉄型客車による夜行列車『津軽83号』の運転、大井川鉄道や東武の元号越えなどで客車夜行は運転されてきたが、JRグループでの運転は2016年の急行はまなす廃止以来3年ぶりとなる。運転距離は夜行列車としては短く185.8キロ、上諏訪夜行の191.6キロより少し短い。でも走行時間は7時間半なので、ゆっくり寝ることができる。大館において、0時半から4時過ぎまで運転停車するのだろう。新青森発は5時56分、北海道方面への『はやて』へは40分ほどでの接続となる。


●ジパング野馬追号 7/28運転 仙台908→原ノ町1032

東日本大震災以来、運行を取りやめていた野馬追の臨時だが、9年ぶりに復活運転することになる。野馬追自体は、震災の2011年すら中止することなくやっていたわけだが。震災前は、佐貫からの臨時急行として、485系K60編成『白イルカ』が充当されて運転されていたが、今回は盛岡支社から485系『ジパング』を借りて、仙台側から快速としての運転となった。

仙台発は9時08分、東京発7時16分の『はやぶさ101号』から20分で接続する。仙台から原ノ町間の所要時間は1時間24分、岩沼からはノンストップだが16分後の普通列車より3分遅い。駒ケ嶺で定期普通と交換するために運転停車するのだろう。それより相馬が、運転停車か通過となるか気になるところだ。


●津軽線臨時普通列車 7~9月の土日、8/9、8/13~16運転
蟹田952→三厩1033 三厩1042→蟹田1122

津軽北線では、夏の青森観光キャンペーンに合わせて、午前中に普通列車1往復を運転する。津軽北線の気動車は、蟹田駅で9時52分から11時44分まで留置しているから、この時間帯に増発したところで、運用本数が増えるわけでない。

下りは、奥津軽いまべつ(津軽二股)で『はやぶさ1号』から12分で接続させる。このことで、新青森、青森、蟹田乗り継ぎの場合に比べると、三厩着12時24分が10時33分に、龍飛崎灯台着13時06分が11時10分と2時間近く繰り上がる。龍飛崎で観光しても、14時前の外ヶ浜町営バス、今別町巡回バスを乗り継げば、奥津軽いまべつは15時15分着、そこから中里行の弘南バス、津軽鉄道に乗り継げば、18時前に五所川原に着くことができる。観光と乗りつぶしができて一石二鳥だ。
臨時列車がなくても、奥津軽いまべつ駅から今別町巡回バスに乗れば三厩には11時04分に着くが、龍飛崎灯台へは津軽線を利用しても同じだ。『はやぶさ1号』からの接続を考慮しているので、津軽南線からは蟹田63分接続となり、青森発8時12分の列車に乗らなければならない。
臨時列車は三厩を9分で折り返す。津軽二股には10時56分に着くが、新幹線は両方向とも13時台後半、中里行のバスにもタッチ差で接続しない。蟹田では青森行に22分で接続する。

個人的には津軽線の駅降りに影響するか気になるところ。この臨時がなくても、丸一日で終わるけど、予定より早く東京に帰れるかもしれない。なお、この臨時があるためか、津軽線での夏臨の『リゾートあすなろ』の運転は8/4の『今別荒馬まつり』だけになっている。

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