COFブログ

100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

福岡グロース 3日目

2011年10月18日 | 日々のこと

朝5時起床。
まだ日も出ていない少し肌寒い中、冷たい山水で顔を洗います。

そのあとチームごとに集まりました。

「これから何をするんだろう??」とワクワクしている子もいれば、眠たそうに目をこすっている子もいます。

これから熱気球の実習をするのですが、子ども達に、このことは内緒にしていたので、私はどんな反応をするか内心ワクワクしていました。


セットアップで、これから熱気球にのることを伝えると、子ども達は

「・・・・。」

あっけにとられているようでした。


(空を飛ぶというのに、その反応はないだろう・・・)と思いながら、子ども達の反応をまっていると、リーダーのM君が「それって、学校でやったみたいなゴミ袋で飛ばす気球?」とたずねました。


そこで私が「みんなを乗せて熱で飛ぶ気球だよ」とこたえると、小2のAちゃんが、

「おもちゃじゃないの?」

「本物の気球だよ。」と、私が言うと、みんな

「すごい!!!」と大歓声があがりました。


子ども達は皆、熱気球をテレビでしか観たことがありません。イントラ&サポーターも熱気球は初めてです。

テンションMAXで、近くのラグビーグランドに向かいました。

晴れていたのですが、グランドには、強い風がふいていました。

パイロットの石さんが、熱気球をあげられるかどうかの判断をするために、重りに長い糸をつけた黒い風船をもってきました。

風船の中にはガスがはいっていて、風の強さと風向きを調べます。

重りを地面において、

「しばらくの間、風船がまっすぐにあがっていれば、熱気球をあげられます。風が吹いて風船が傾いたり、グラグラしていれば、熱気球をあげることは難しくなります。」と石さん。


風船があげられました。風が吹き風船は揺れます。

「ああ~」と、おもわずためいきがでます。

「がんばれ!」と風船を励ましている子もいます。

しばらくすると真っすぐになりました。みんな、

「いいぞ、そのまま、そのまま!」と、風船の動きを見守りながら一喜一憂します。


・・・・・・残念ながら、この日気球をあげることはできませんでした。


しかし、気球のかごの中に入り、バーナーを燃やす体験をしました。バーナーのレバーをひくと、ものすごい音とともに炎が噴き出します。子どもたちは、びっくりしながらも興味津津でした。








朝食を食べた後、丘の上にのぼり、ミドルネームの実習です。

ミドルネームの実習では、元気が出たり、力がわいてきたり、こんな自分いいな!と思う言葉を苗字と名前の間に入れて、丘の上から宣言します。


私は、「高橋 ミラクル 孔明」としました。


丘の頂上から景色を見たとき、子どもたちから、

「すげえ!」「広―い!」「きれい!」などと声があがりました。

頂上からは、自分たちが登った山や、ナイトハイクをした森、沢登りをした川が見えるのです。

そんな丘の上にたち、まず最初に、自分だったらこの世界にどんな国をつくりたいかをイメージします。
そして、一人ずつ話をきいていきます。




私が、M君に「どんな国をつくりたい?」ときくと

「平和な国をつくりたい」と言いました。

「平和な国ってどんなところ?」とたずねると、M君は、

「核兵器がなくて、緑がいっぱいあって、安心して虫とりができるところ」
とこたえました。

M君は、虫とりが大好き!このときはいつも以上に目をキラキラさせながら夢中で話していました。
 
そして、ふくらんだイメージを絵にしてみます。

そこには、どんな自分がいるんだろう。


M君は、その絵を見ながら

「こっち(左)の森にはカブトがたくさんいて、こっち(右)の森にはセミがたくさんいるんだ。」

私が「その国にいるMは、どんな気持ち?」

M君は「毎日わくわくしている!」

M君は、その国で、カブトムシを探しています。カブトムシを探しているときのM君は、わくわくしているそうです。

「カブトムシは強いから好き!」とM君。

M君のミドルネームは、「カブトムシ」でした

ひとりひとり自分でミドルネームを決めて、丘の上から宣言します。













【おわりに】

私はこの夏、初めて子どもを授かりました。

私はこれまで仕事柄たくさんの赤ちゃんとかかわってきましたが、泣きかた、泣く時間、しゃべりかた(赤ちゃん語)など、どれ一つとっても、どの子とも似ていません。

当たり前のことですが、生まれたときから人はたった一人の特別な存在なんだなあ、と実感しました。

グロースでかかわる子どもたち一人ひとりも、興味や特技、すてきなところや輝きはちがいます。私はその子どもたち一人一人の輝きを、その子以上に信じ、よりそっているトレーナーでありたいと強く思いました。

それは次の世代にバトンを託すような感覚だと感じています。

生まれた瞬間から、他の誰でもない「自分」という存在。

「自分が主役」

このことをやっているグロースを誇りに思います。そして人の可能性に関わっている責任を感じます。
グロースの素晴らしさと、グロースの重さを味わった2回目でした。


最後にグロースにかかわったインストラクターとサポーターとたくさんの仲間たち。

東京と関西のトレーナー、本部スタッフの仲間たち。

そしてグロースの生みの親であるしばしばへ感謝をこめて。


また来年もやるばーい!!!

九州グローストレーナー   高橋 孔明

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