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100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

2013グロースセミナー1日目―③

2013年08月18日 | グロースセミナー

初参加の小3男子AKTが動く。

他にも多少の移動があって、見た目には、ほぼ成立。

 どういうわけか、毎回低学年か、初参加の子どもが移動して決まることが多い。

 しばしばが見る限り、学年のバランスはいい。

 初参加組も、ほぼそれぞれのチームに入っている。

 

(うーん、これでもうできたのか?)

 

さっきまでの雨が嘘のように、夏の日差しが照り始める。

 

自分たちで決めた2回目のチャレンジ≪10分≫と言う時間が、あと少し、と言う時になって、突然リーダーが、それぞれ意見を言い始めた。

 

「私のチームは、学年もいいし、初参加もいる。・・・・・・でも、〇〇のチームがバランスが悪いと思います。」

 

(ん?これは、お互いへの妥協のないチャレンジか?でも、もう時間ないぞー)

 

すると、

 

「私も、自分のチームはいいと思うけど、▽▽のチームは少し、偏っていると思います」

 

そして・・・・・時間切れ。

 

お決まりですが

 

「欲しい結果は作り出したのか?」

 

子どもたちは一様に下を向き

 

「できてません・・・。」

 

ボクから見て、もう十分にグループが出来ているように見えるのに、いったい何が「偏っているように」見えたのだろう??

 

一つ言えることは、意見を言うのは、大事な事だけれど、言いっぱなしじゃなくて、「どうすればいいと思うのか」までは伝えていないこと。

 

何だか、小学校や中学校のホームルームで、意見を出し合う優等生のように見えてくる。

 

「ナントカ カントカ だと思いまーす」

 

「私は、◇◇ちゃんとおんなじで、ナントカ カントカ だと思いまーす」

 

どうも、こういった本音の見えないやり取りが、しばしばは気に入らない。

 

「いいか、意見を言うのはいいことだ。でも、言いっぱなしじゃ、誰がまとめるんだ?しばしばがまとめちゃっていいのか?お前たちの5日間だ。リーダーだけに任せるな!お前たち一人一人のチームなんだぞ!!!」

 

しばしばのカツが入る。

 

だらだらとした空気が、暑い日差しとともにシャキッとしてくる。

 

ついに3度目のチャレンジ。今度は5分。

 

ようやく活発に意見が出始めて、ようやく完成。

 

その途端に、初参加のAIRがうずくまる。

 

疲れ?緊張?

 

おそらく、きっかけはしばしばのオソロシイ、チャレンジ。

 

その緊張と、早朝からの疲れと、急な暑い日差し。

 

今までにも、同じパターンで倒れる子どもはいたけれど、今回も同じだという保証はない。

 

こういう時は、いつもしばしばは本人と話をして見極めることにしています。

 

起きたことにパニック気味になり、泣きじゃくるAIR。

 

次第に、過呼吸気味になり、指先が典型的な「エビ」状態。

 

その対処をしながら、回復を待ちます。

おおむね、様子がわかったところで、何人かのサポーターに任せてボクは他の子どもたちのところ戻ります。

 

もちろん、グループは出来たけど、AIRをそのままにして、先には進めない。

 

こういう時には、子どもたちの集中が途切れてしまうことがある。

 

即座に、子どもたちを集めて、AIRの状況を伝えます。

 

「AIRが回復するまで、どうやって待ちたい?」

 

「そばにいる」

 

「見守る」

 

優しい子どもたちの意見が続く。

 

確かにそういう待ち方もあるけれど、体調の悪い時に、何十人も近くに居られたら本人だって気が気じゃない。

 

こういう時は、思いっきり楽しむ。

 

「コウモリと蛾、やるぞー!」

 

「なに?それ」

 

ネイチャーゲームで、子どもたちが大好きなゲーム。

 

全員で大きな輪を作り、その輪の中にコウモリを一匹。蛾を数匹。

 

コウモリは、目が見えないので、電波を発して餌である蛾のいる場所を突き止める。

 

そこで、コウモリは目隠しをして、「コウモリ!」と叫ぶ。

 

蛾は、それに答えて「蛾ッ!」と叫ぶ。

 

コウモリが蛾を捕まえる。

 

これがものすごく面白い。

 

逃げまわる蛾、手探りで捕まえようとするコウモリ。

 

 

終わると、

 

「コウモリやりたい」

 

「蛾やりたい」と、殺到する。

 

そして、ふと気づくと・・・・AIRがニコニコして回復している。

 

子どもたちの本気で楽しむエネルギーは、こんなふうに、広がっていく。

 

24回やってきたグロースで、大きなけがや病気がなかったのは、この本気のエネルギーだと、ボクは確信している。

 

その後、子どもたちはグループの名前を決め、イントラを決定しいて、ようやくお昼ごはん。

 

晴れ渡った空のもと、グループでお弁当!

 

ただの仕出しの弁当なんだけれど、子どもたちとワイワイやりながら食べるのは、いつもほんとにウマイ。

 

食べえ終わったら、いよいよこの森に入っていく。

 

 


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1 コメント

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難しい・・・。 (✿閃光の歌姫✿)
2013-08-30 16:19:38
ホント、グロースって難しい・・・。

六年間グロースにいってるけど、全部のプログラムが完璧に行くことって、もしかしたらあるかもしれないけどまれだね。
大体、何か事件があって次に進める。
とっても難しいけど、それで成長できる!

不思議なことだよね、グロースって・・・。

来年、ラストイヤー・・・。
次の年のグロースで、子どもとしての成長は最後。
来年もグロースでいっぱい成長するぞーーーー!!
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