COFブログ

100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

福岡グロース 2日目

2011年10月13日 | 日々のこと
「朝、疲れた顔で起きてくるかな?」

大人たちの予想を気持ちよく裏切り、

3,4人の男の子が

「おい!!起きろちゃ!!朝ぞー!!」


6時から、みんなが寝ているバンガローの扉をたたいてまわっていました。

実はみんな5時くらいに起きていて寝袋を畳んだり
今日は何をするかを話したりしていたようです。



2日目の朝食は、メニューを自分たちで決めて作ります。

今年2回目の参加のk君が

「おれ、知っちょうばい、去年目玉焼きとベーコン作ったもん。」

それを聞いた こうめいチームの(どうしても私の名前がよかったみたいです)リーダーのMくんが

「去年と一緒じゃおもしろくねーやん、みんなで考えよーや」と提案しました。


少し考える時間があった後、一年生の Tくんが

「卵焼きならつくったことある」と言いました。

「いいね~」とみんな賛成して

朝のメニューは、卵焼き、ウインナー、ベーコンと白御飯になりました。


作り始めると、火をおこすグループや米をとぐグループと
役割分担してやっていました。

学校のキャンプを経験している高学年が先頭に立ってやっていた中

卵焼きのTくんは「僕わかるよ」と言い

卵焼きのグループの中心になっていました。

たのもしい反面、われわれのご飯でもあるのでどうなるものかと見守っていると

卵を割った中に砂糖をドバドバー!!

ペロッと味見すると「ちょと甘すぎた!!」と

今度は塩をドバドバー!!


どんなものができてもおいしく食べる!!

と決めていましたがさすがにあの味には脳がしびれました。

せめてもの救いは、量がすくなかったこと・・

Tくんに「できはどうよ?」と聞いてみると

「う~ん、まあまあ」となぜかはずかしそうでした。





 

エネルギーをたくわえた後は、いよいよ沢登りの実習です。

英彦山の川は、とてもきれいですが、とても深く、
ゴールまでには、滝を4つ越えていかなければなりません。

みんなわくわくした様子で沢登りをやることを決めました。

子どもたちは、自分で決めているということに自信をもってきた様子でした。



自分が溺れて大変な事になりかけた経験があるため
この実習は、特に気が張ります。

危険と隣り合わせではあるのですが
滝坪や滝を登りきった時のやりきった表情は最高です。


沢に入る前にチームごとに作戦会議。

リーダーを中心にどういう順番でいくかを話し合ったり、
「ぜったい登ろう!!」とエイエイオーと気合いを入れていました。


スタートをして4チームある中の最後のチームがなかなかスタートしません。 

ナイトハイクのSくんが、いざ沢を前にすると足がすくんでしまい
なかなか沢に入れないでいました。

チームのみんながSくんを応援します。

膝までは、いけるけどその先は一段深くなっていて
そこから一歩が出せないでいました。


「大丈夫、ライフジャケット浮くよ、ほら!」と浮いて見せるKくん。

「僕の肩をもってればいいんやない?」とリーダー。

Sくんは、どの声掛けにも首を横に振るばかりでした。

するとイントラのサチが

「昨日のナイトハイクを思い出して!!」と言いました。

その言葉に一瞬Sくんの表情がハッとしました。

「そうやん!!S やったやん!今回もいけるよ!!」

チームの声掛けもあり、Sくんは深いところへ一歩踏み出しました。


みんな一つ一つ乗り越え、最後の滝まできました。

この滝は水量も多く高さは6メートル近くあります。(4メートルが難所)


私が初めてこの滝をみた時、滝の持つ雰囲気に圧倒され
怖くてその日はいったん引き返しました。

(まあ一人だったしなぁ~)


何度も滑り落ちていたTくんは何回もチャレンジしていましたが

なかなかうまくいきません。

少し水を飲んで咳こんでしまうTに

「どうしたい!?」ときくと

大きな声で「くそー!!登りたい!!」


その姿はもうTと滝との1対1の真剣勝負!!

落ちてくる水の音に負けない声で私は「いけーー!!」とさけんでました。


のぼりきった時の誇らしげな顔!

これから登るみんなにエールをおくります。





















沢登りをおえたあと、サポーターが作った愛情たっぷりのスープで温まります。






その夜は、承認式。

あなたがいてくれたことにたくさんのありがとうを伝える時間です。

子どもたち同士の承認、

イントラから、

私からの承認に、慣れない子どもたち

恥ずかしそうにしながらも、目には涙を浮かべていました。


一年生のS君は沢登りとナイトハイクのときに
ずっと一緒にいてくれたチームに、うーん、としばらく考えた後、

「沢登りとナイトハイクをありがとう。」と伝えていました。


チームのみんなは照れて恥ずかしがっていましたが
その姿はどこかほこらしげにみえました。











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