ニューコスモセンター

青森でコスモスというバンドで歌ったり詩書いてる人の痛々しい日々の挙動

ナチェ2告知とチキンスキン雑感

2013-12-12 15:44:29 | 日々の生活
今日ライブあります。
詩の朗読での参加です。一人やります。
たまにはお行儀の良い詩人気取りで、黙々と好きな詩を朗読しようかなと思っています。
多分。

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ナチェ Vol.2

2013.12.12(木)
開場19:00/開演19:30
前売1000円/当日1500円
(ドリンク別)

出演
らりへたれ
チバタカヤ
エイイチロウ

青森最後の詩人ひろやー

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お問い合わせ、ご予約はまんぶるずまで
(017-775-5275 日・月曜日以外の午後6時にお願いいたします)


12月10日 「チキンスキン4」

オープニング
掃き溜め猿渡辺氏の朗読からスタート。
リーディングと酒場の雰囲気が似合っている場所には、快楽が埋まっている。

鶏の飛ばない(飛べないではなく)を、生物学的に吐露していく冒頭から
どこか気だるい彼の雰囲気は、生命の航空力学を肯定せん希望がまだあるから
朗読の動機と肉体の因果性のようなものが逆二律背反。肉と皮が一体。

居心地の悪さは渡辺氏の原体験の何かに連なるのか。まさに言葉から言葉への
生命の進捗と皮膚感覚の発露。鶏の瞳の先、空に鉛色の希望を見る。

二箇所ぐらい鳥肌たちました。

不如帰

昔のロックバンドみたいなカッコ良い名前。
鳴り止まないかちゃましいギターリフと、吐き、叩き付ける
どこかカラッとした諦観のような波動、渋谷氏の言葉と歌。

はじめさんのベースが、不如帰の手綱を鷲掴み、悲しみや怒りを
吐露する詩と演奏の暴馬に道筋を示す。

バンドってかっけえ。という方が先に立ってしまったので今度は
あのバンド編成で、スローテンポの曲も聴いてみたい。

渋谷氏は天然狂気を偶に垣間見せる瞬間があるので
その穴をもっと発掘すれば、更にヤバイバンドになっていくと思う。

高橋康子

役者語りの、メタ自分語りからの、更に現実との連結一人芝居朗読。

高橋康子の演じるという事柄の醍醐味は
実は観客にとっては役者の上手い演技を見る行為ではない。

演技を通して彼女自信に内在している、憐憫や寂寥感を包めて、
実際にその場で行われている行為とは別のまたは同じ行為を見る。
脚本のテーマよりも彼女自信の存在理由が入れ子状になっているように感じる。

言葉の介在自体は彼女自身の内部と連結する触媒である、
人間の暗部を知覚して、それでも翼を広げるひな鳥の一羽ばたきが、
台詞と芝居の外側に存在していて、鑑賞者はそれを悲劇的喜劇的どう
捕らえようとも、痛みとメタ現実かどうか知れぬ
一杯のサワーカクテルに幸福などという
切ない願いを籠めたい思いに駆られるのだ。

コスモス

フルメンバーでの久しぶりライブ。
この企画が決まった時点で、メンバーが揃わない予定だったので
個人名でコスモスチバでの参加のつもりであったのだが、急きょ
本番10日前程に全員参加可能を知り、急いで練習したりと。

1曲目、ギター中畑、彼のギターは自分視点の世界解釈のカッコよさが
かっこよくて、はまると唸る。と宇宙粘土細工作り曲「B」、カセットコンロを
持ち出して、ニンニクを油で炒め、葱を焼きながら、ギター弾いたり
即興朗読を。大蒜のと葱の匂いと煙が立ち込める重苦しい祝祭のチープ儀式。
言葉をうまく手繰れず、でも精神は快調な怪鳥。羽を舐める。
バンドの安定感で陋劣な快楽。

プラムの町。
ベースラインからの朗読箇所暗記した。
中音がいい意味でも悪い意味でも迫力満点で
まあリハ無しの宿命なので、全然おk。
普通に良い演奏をする事が楽しく心地よく。

星のオルフェウス。
歌後半の、中畑氏のギターソロ終わりから更に
工藤氏のアコーディオンソロの流れすき。
Aメロ2回同じ歌詞歌うのが、
なんとなく気になってるのでそのうち直すかも。

ペル名
久しぶり。声が。
本人しか理解しがたい言葉の羅列の象る先にある現象。
ぎりぎり象った人型は、見つめられた後
自己を否定して、他人を拒絶する。
のに構成はアグレッシブに色めき、増強する。
音は途切れ、現実世界に放り出された男は
カメラ下がれと繋がっている何かに甲走る。
繋がる糸さえなくなった超能力を持っていない人間の喜劇。

ふきた
新曲や、過去の概ね未発表曲など織り交ぜたふきた劇場。
ギター1本で、歌いだした瞬間すでにふきたワールドへようこその空気。
彼の前のバンドが、ポールマッカートニーでもイングベイマルムスティーンでも
関係なく、一発で自分の宇宙船にテレポートさせるスタンド能力。

題名失念で申し訳ないのだが、見世物小屋を曲がる歌、プルトニウムの次の歌なんか
鳥肌もの。静かで穏やかな世界に皮を剥がされた人間が泣いて立ち尽くしているような。
詩と歌とギター全てに無駄が無く、優しい異教の入信セミナー。

神から貰ったギフト。後半トリの自分の役割は終わったので、次は若いバンドの方と
ふきたの曲を何曲かコーナーのコーナーに。

最後の曲ママとか、あの曲バンドグルーブ感大事な曲だと思うので難しいよねと。

若い人と(不如帰)のバンドコーナー間中、彼らとのコラボで良いものを作り出し
取り出そうと、真っ直ぐ試みるふきた氏に、誠実さや健気さをみていた。

チキンスキン4は、羽を駆られたトリが羽ばたく見世物小屋だ。
人間は自分の機能を知らずとも、肉体的にそのように設計されてしまっているのだ。

眼を瞑って数秒あれば、妄想が僕らの揚力で、精神は「本物の宇宙の果て」まで届く。