ニューコスモセンター

青森でコスモスというバンドで歌ったり詩書いてる人の痛々しい日々の挙動

タカヤマツリ3/未来死の先にあるものDVD

2013-12-03 02:48:04 | works
タカヤマツリ3/未来死の先にあるものDVD


2007年8月にコスモスチバ企画の青森地下アーティストが集結してひとつらなりのライブイベント。
ライフワークにして年一回は開催と思案していたのだが、ライフ自体が殺伐と身体を痛めつけてしまったので
ビビッて中々地終わり海始まらない今日となってしまったイベントのDVD記録。


タカヤマツリ3/who are you? 未来、死の先にあるモノ

2007年08月25日(土曜)

場所 昭和大仏五重塔特設ステージ

6時開場6時半開演 前売り1500円 当日2000円/

DVD付き2500円(後日イベント終了後にタカヤ祭3のDVDをお送 りします)

チケット取り扱い所

青森 サンロード青森プレイガイド、
ラブリーミュージックスタジオ
弘前 BARふきた

「時空バス」
イベント当日青森駅から送迎バスを運行します。
時空バスに乗られる方は事前に予約お願い致します。
お車を運転して昭和大仏までお越しいただいたお客様は会場内 アルコールは飲めませんのでご了承ください
全てのお問い合わせtiba.takaya@lilac.plala.or.jp千葉まで。

コスモス
ふきた
girasoul
アメリカジャパン
悪鬼
YUAI
福士正一
MAJIO
青森太鼓楽団
旅人ブルースハープ木村
TAKUSHI
暗黒映像紙芝居師堀内

くわしくはタカヤ祭り3スペシャルブログにて
http://takamatsu3.exblog.jp/
http://pics.livedoor.com/u/drumbreak/2913499"
http://pics.livedoor.com/u/drumbreak/2913500"


当時の煽りテキスト

「灯火の契機へ」

青森の裏夏祭り、タカヤ祭が
今年は昭和大仏五重塔前特設ステージにて行われます。

毎年、構成的なモノにこだわり骨組みを構築しながら
その内部で、各方面の素晴らしい表現者の方々にアルミ缶のような
儚い未来に、光を灯して頂けたら、少しは毎日が楽しくなるのではないかと
テキトウに考えながら色々試みております。

今年のテーマは「未来」と大袈裟に銘打っております。が
それは3秒後の未来なのかも知れないし、1000年後の未来かもしれません。
実は未来というモノは無くて、いつでもが一瞬の連続「今」の点を打ち付けているだけの
作業しか実存は無いのかも知れない。存在するモノは、「今」と
反芻する思考の内部での「過去」のみであるならば
未来とは一体、なんなのか。未来は時空の先にあるモノではなく、
実は妄想の暗闇の内側にへばりついた、ちっぽけな光源でしかないのだ。
しかしそれを私たちは時に希望と呼ぶのかも知れない。
僕たちは暗闇に連なる幾つもの選択肢の何かを取得したがり
希望というフィルターを通して光を感じ取りたいのだ。
愛に溢れる未来を探し続けたがるのだ。

窓に何を探す?

朝、カイリ(俺の子、当時3歳)を保育園に送った後、カミさんの病院へ行く。
荷物はすでにまとめられていて、俺はそれを車に詰め込んだ。
カミさんと少し話をして、看護婦さんにお礼を言って病院を後にした。

カミさんは点滴をはずせないために、なんと救急車で向かうのであった。
俺は自分の車で救急車を追いかけ、カミさんが向かう県立中央病院へと向かった。
カミさんは2人目の子供を身ごもっていたのだが、子宮筋腫の為に
2階建ての小さな個人病院から、巨大な県立中央病院へと移ることになったからである。

毎日この個人病院へ子供と来て、子供と帰る日々が続いていた。
いつも帰り際、外に出てから、必ずカミさんの入院していた部屋二階の窓が開き
彼女は俺達にバイバイと言い、気をつけてねとか言い、とりとめもない話をしたりして、
別れた事がなつかしい。
カイリは家に向かう車内で俺に
「パパ気をつけてみて!」と無邪気な事を言ったりしていたのであった。

県病について、産婦人科に行き、カミさんの荷物を置いて
少し看護婦さんから話を聞き、入院の手続きをしてから
仕事へと戻った。

部屋は前の個人病院とは違い、大部屋になるので、
カイリと来た時にあまりうるさくできなさそうで
ちょっと大変かなあと思った。

あと個人病院とは違ったせわしない雰囲気というか、
悪く言うと、色々な事が作業的な感じがして、気が落ち着かなかった。
カミさんもどこか不安そうであった。
ここに何週間も居たくないよ。と眼で訴えていた。

仕事も終わり夕方、カイリを迎えに保育園へ行った
彼女を車に乗せて、病院へ戻った。
県病へ着き、6人部屋の一番端の窓際に座るカミさんを囲み
みんなで色々話をした。が、どうにも落ち着かなくて
みんなで、食堂のような場所に移動して絵本を読んだりした。

隣の病棟は小児外科になっていて、時折
カミさんと同じような点滴の器具を取り付けた子供が、
暗い蛍光灯の廊下を横切ったり、
口の周りに黒い斑点ができた子供が家族とともに、
おにぎりを、これまた暗く食していたりする光景が現れた。

カミさんはは新しい環境の、どこかささくれ立った希望の雰囲気に
心が萎縮しているようで、俺も落ち着かない病室や、せわしない大病院の
流れ作業的な空気感に、微弱におびえていた。

面会時間が終わり、少し険悪なまま別れた。
エレベーターが閉まるときにカミさんが泣いてしまった。
カイリはそれを見て泣いた。

外はもう真っ暗で肌寒く、風が強かった。

青森の10月独特のシャーベット状の冷たい雨が俺達の身体を乱暴に打ち
俺はカイリを抱いたまま車へとその足を急いだ。
その時、俺の腕を押しのけんばかりの勢いでカイリが背骨を反った。
俺は、寒いのにさあ何してんのよ。とばかりに見あげた。

「ママいないねえ」

カイリは暗闇の中のいくつもの巨大な窓枠らの塊を凝視していた。
暗の14階建て、巨大な病院のいくつにも
規則的に連なる窓らを眺めずっと探していた。

彼女は2階建ての病院の時と同じように、母親が窓を開け、手を振り、
「気をつけてね。」と話すであろう一連の行動を渇望して、
母親を探していたのだった。
俺は強く彼女を抱きながら「ママどっかの窓からパパ達見てるけど
見つからないねえ。」と話した。

家についてから2人でガスコンロの火をつけ、ポップコーンを作った。
それは焦げてしまいイマイチで、子供と苦いねえといいながら残した。

暗闇の中に連なる窓枠達は、現実感の現存だ。
俺達はいつでも、何百もの窓の中のひとつを探している。
そこに映し出されるものが、あらかじめ愛である事を
本当は知っている上で、俺達は愛に溺れる日常を探している。

窓に映る鏡像は自分が望んだ形の未来しか象らない。
だから僕らは自己の内部に灯る光を「未来」と呼び、呼びたいのだ。

暗闇の日常で、のたうち藻掻く輪郭が現実ならば
「未来」の光りを灯せばいい。その小さく華奢なともしびが
新しい世界の輪郭を象るのだから。さあおいで。
タカヤ祭。その灯火の契機へ。


当時の後日テキスト

「永遠に誰ひとり死なないホラー」
--------------------------
お客様、表現者、関係者、スタッフ、皆様のおかげで
なんとか、なんとかタカヤ祭3を無事終えることが出来ました。
感謝と愛を。ありがとうございました!

仕事、厨房のタイルが何枚かめくれてしまっていて
そこにお湯がたまる。それはぬるま湯になるのだが
忙しいときなど、動き回る動線にそのタイルがあると
かかとで踏んでしまう。

そうするとぬるま湯のしぶきが
私のアキレス腱を濡らし、そのたびに
あ 現実に帰ってきたんだと思考が持って行かれる。

タカヤ祭シリーズの次の日は、身体の痛みと後悔ばかりが先立って
ちょっと凹みます。
「あそこに照明を置いていれば!」
「あの段取りをしっかり確認しておけば!」
「あれを伝えておくのを忘れた!」
「この場所のリハなんでやらなかったの?」
「あれを忘れてきてしまった!」
「スタッフを決めてしっかり役割分担しないと」
「演出に拘りすぎた」
等々、反省点ばかりが頭をよぎり
痛い身体を引きずり、現実のお仕事している自分の
肉体の酷似の意味を必死に探して、
人のせいにしたり、お客が来すぎたからとか
贅沢な理由を掲げてみたり、理不尽な妄想が
頭を揺らしてしまいます。

しかしながら、お客様のアンケートや
昭和大仏住職の「面白かった」という言葉や
メールで何通かいただいた激励や、楽しい空間と時間を
ありがとうという言葉や、皆様の笑顔を見聞きし、

お客さんの日常に、少しは、異質なワールドを、
人生の一瞬の狭間に、不気味で楽しかった時間を
投げ入れることができていたのだな。と
希望的観測で思いこむと

まあ、今年も行われたタカヤ祭3も
微弱に意味はあったのでは無いかと
無理矢理言い聞かせております。

DVD付きチケットを購入して頂いたお客様。
手元に送付されるのは2ヶ月弱お待ちください。
なんとか良いモノに仕上げて必ず送付致します!
ちょっとチェックしたんだけど、自分のせいなんだけど
全体的に暗すぎて、ヤバイので、他にビデオ撮っていた方々の
映像などをお借りして、つなぎ合わせようと思ってます。

プロの方にお願いするつもりです。
そして、時間ちょっとかかって申し訳ないので
まだ予定なのですが、去年行われたタカヤ祭2のDVDも
付録としてつけれたらと思っております。

ライブレポートや写真などは、
もうちょっとしたら、アップしていきます。
楽しみにしている方がいたら
楽しみにしていてね。

皆様本当にありがとうございました。
また来年は・・・。

見に来た人だけが意味わかるかも知れませんが
「タカヤ祭5」で、お会いできたら嬉しく思います!
あああ。まだわからないです!
なんとなく書いてみました・・。

もし来年また開催するならば、演出をもっとシンプルにして、
出場して頂く、表現者のコアに依存し過ぎるようなモノを
やれたら、やれるかなあと思案。
もしくは、コスモスのみで演出が主体の形式とか。
そうじゃないと、一人で今の役割やるにはもう制御できないん。

仕事終わって、家に着いて寝る。また夜に仕事があるのだ。
しかし、子供達は遊びたがり、アプローチを仕掛けてくるが
それを申し訳なく振り切って、寝る。
しかし、鳴き声や、暑さや、なんだかんだで
どうしようもなくなり、車で近くのコンビニへ行く
駐車場、車内でクーラーつけて眠る。

暗闇の中、昭和大仏が見えた。
視線の奥にはコスモスのメンバーが見えた。
古い8ミリのようなエフェクトの映像だった。
不意に私の身体が浮き上がった。
そのまま当たり前のように、宇宙と言える空まで上がっていて
浮遊を制御していた。
肉体は金縛りにあっていて、魂だけが抜け飛んだ風。
回転する脳と肉体。
この宇宙から大陸をのぞき見ると
昭和大仏だけが何故か巨大に目認できた。

彼が永遠に人が死なないのなら?
と話した。
俺は朦朧とした意識で恐怖を弄ぼうとしたが
恐怖が勝って、意識を車内に向けた。


そんな夢を見た。
アキレス腱はぬるく。
濡れていた。



少し映像コスモス
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コスモスチバの企画ガッツリのイベント。
最近は貧乏なので中々こんなこと出来ない。
やるたびに5万赤字。毒の沼地歩行。それでも毎年やり続ければよかった。
今年2013年夏。中途半端ながら、偽タカヤマツリくらいのイベントをがっぽ公園でやれたので
これを機にまた続けていけたらと思う。

2006年1月発売 税込み2000円



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2 コメント

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Unknown (GRAND-WAZOO)
2013-12-04 09:06:22
2005年から始まったタカヤ祭。以降2009年まで毎年開催。この年は「ラードクリエーションロードビート」発表。翌年「ポップコーンガンマン」発表、ということで、かなり活発な活動を行っていたことが伺える。太陽の黒点周期との関連があるのか。送迎バスまで準備し、DVDも制作、多彩な出演者、とさながら地下芸術版クロスロード・ギター・フェスティバルといったところか。今年の迷走朗読会コスモースもコスモスのライブと併せてタカヤ祭の再現を狙ったと。そういうことで偽タカヤ祭との呼称。得心。しかしさすがにこのDVDは在庫ないんでしょうな。
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Unknown (コスモスチバ)
2013-12-06 17:31:03
パッケージやチラシ無し版ですが、1,2枚ならあります。探せばもう少し出てくるかも知れないです。
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