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モノコックの勉強と2輪への応用

2020-09-22 23:45:50 | おもしろパーツ-全般
おもしろパーツ全般ー2
モノコックの勉強と2輪への応用
モノコックとは、板を箱にした時の強度と、その空間を巧く利用することです。
 スズキの時代、FJ360のミニフォーミュラーの車体は鋼管スペースフレームから始まり、ベルコ96Aはアルミモノコック
フレームへと進化していった、前後のバルクヘッドをアルミ板でリベット締結し、強度を持たせたバルクヘッド
から、足回りがレイアウト(L/O)される、シート後方には防爆ラバータンクがL/Oされ、その間には遮断板
が義務付けられる。実に合理的なL/Oである。その製作工程を横浜のスズキ板金でじっくり
見させてもらった事が有ります。
 KAWASAKI時代には、京都のKE(小島さん)の工場でF-1のフレームを航空機を製造する工法
を用いたアルミモノコックを製作していたので、よーく 見に行きました。
アルミ板とアルミ板の重ね接合部は綺麗に洗浄し、接着剤を塗布し接合強度をあげていましたね。
リベット打刻も仮リベットを多用し、精度を確認しながら組んでました。サイドポンツーンには防爆ラバータンク
がセットされ綺麗に仕上がっていく様を見ながら、この先、自分でも作るであろうから、工程や工具、
テクニックを よーく 見せてもらいました。
明石からライムグリーンのツナギを着てCB400F(408cc)で京都へ、その晩、小島さんが飲みにいくぞー
小島さん、オレ皮ツナギなんですけど、小島さんが「カマヘン・カマヘン」で祇園の高級クラブへ、ツナギの袖を
縛ってTシャツで、綺麗なお姉さんと、お酒を飲んだのは、私ぐらいでしょうね。ホントの話です。
小島さんはヨーロッパからニューマシンやシャーシー、ENGを購入すると、平松、阿部、見に来い、F-1レースに
も手伝いに来い。そして、お前ら4輪のレース界の技術を よーく 見て勉強しろとチャンスをくれました。
小島さんは自分の技術のスポンサーです。KR250のRRリンクサスはブラバムBT45から阿部とパクリました。
 この先、KR500(カワサキ)やRCB400(HRC)でモノコックフレームの図面を書きますが、ベルコ96AやKE009
から学んだイメージが自然発生的に2輪のフレームに置き換わっていったのです。
 KR500はガスタンクとメインフレームをコラボさせ、スペースクレームで生じる不要な空間を
無くしてコンパクト化を図った。
 RCB400はラバー製ガスバッグをフレーム板の間にL/Oさせ、ガスタンクの位置を最適化させた。
モノコックとは、板を箱にした時の強度と、その空間を巧く利用することです。


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