スピーチセラピーでまず最初に取り掛かった文法的な問題は、LHが全く分かってなかった前置詞InとOnの違い。
"IN the bridge"とか、ボキャブにONが出てくるまでにしばらく全てINだけだった時期がありました。
ONがボキャブに現れ始めると、か~な~り適当にINとONと好きなほうを使ってた印象がありましたね。
前置詞は他にもUnder、Behind、With などありますが、我らが頼もしいSPさんによると、
InとOnの違いは"Hard nuts to crack"。
言語発達遅滞の子にはよくある問題で、セラピーの中でも克服までに結構時間がかかるものの一つだそう。
なので、一番最初にセラピー方法を教えてくれたんだと思います。
以前触れたように、息子は視覚優位です。
かくれんぼをしたり、手のジェスチャーを使って視覚的に意味の違いの強調をするよう教えられました。
Inの時は、片手の指を筒状を作ったもう片方の手に入れて言い、Onのときはこぶしをもう片方の手のひらの上にポンポンと置くようにして言う、という風に教えられました。
かくれんぼでは、おおげさに"I think you are BEHIND the couch!"など、わざとらしく言いながら探し、見つけた時にもわざとらしく"There you are! You are UNDER the table!"と言う、などです。
実際、InとOn以外はさらっと覚えたLHですが、InとOnの使い分けは3ヶ月くらいかかったかな。
途中で、InとOnの違いを強調するよりは、InとOut、OnとOffの違いを日常生活に取り入れて強調するように指示されました。
今でも言い間違える時はたまにありますが、これは仕方ない、というような状況です。
英語のINってLHのような子には結構意地悪だったりするのです。
英語表現では、バスに乗ってる時は、"I'm ON the bus"
(多分On board the busという言い方から)だけど、
車に乗ってる時は、"I'm IN the car"。
枕はON the bedだけど、
自分がベッドできちんとお布団に入っていれば、"I'm IN bed"。
今のLHの段階ではまだジェスチャーで説明ができる使い方が多いけど、前置詞だけでなく言葉というのは日常的にはもっと比ゆ的な使い方をされてる場合がほとんど。
In coma、In relationship、On medicationなど…。
まぁ、今は基本をしっかりやっておくしかないですね。
このInとOnの問題が消えたら、今は代名詞I、You、Meなどの問題が出てきています。
Can you help me? と Can I help you? がごちゃ混ぜになって
Can I help me?とかCan you help you?とか言うから、こっちは一瞬考える…。
まぁ、次から次と…。
今現在は他の文法事項と、舌の動きが悪い"L"の発音に取り組んでいるので、
そのことも追々記録していこうと思います。
2月末、今年も中華新年のディナーにおよばれしてきました。
去年と同じくメルボルン市内にあるFlower Drumで。
LHはお気に入りのおもちゃを持っていきました。
今年はシーフードがだめなカップルがいなかったので、こういう↑蟹のディッシュもありました。
北京ダック。
食うことに集中してたから、ソースがダックの形になってんの、写真を見て気づいた。
なんで北京ダックってちょっとしかくれないんだろうって以前は思ったけど、ここの晩餐メニューはどっさりあるからダックまでにこっちがフォアグラ状態。
いいレストランでいい食事、高級ワインやシャンペンなど、遠慮なくいただいてラッキーな私達♪
一番ラッキーなのはLH!
私なんて30年以上生きてきて、最近やっとこういう贅沢な体験ができたのに、
LHなんてFlower Drumでのディナー体験回数は私と同じ。(笑
社長さんの一人息子ちんもかなりの偏食大魔王なので、LHくらいの歳にいつも(いつも!?)特別に作ってもらってたメニューにないディッシュを、前回同様、LHにも作ってもらいました。
飛行機ももう何度も乗って国内旅行も海外旅行もしてるしね。
幼稚園くらい歩いて通ってもらいますから!
今年も楽しみにしていた獅子舞。
金一封とレタスを獅子にあげるんだと意気揚々だったLHだけど、いざとなったら超ビビリまくり!
社長さんの妹さんのところにさささっと逃げ込んだ。
去年はレタスあげるなんて絶対無理!ってくらいびびって、部屋の隅で社長さんに抱っこされてたけど、今年はGに抱っこされてやることができました。
3月末に、フレンチレストランでフルコースディナーをいただいてきました。
オーストラリア国内だけでなく海外でもランキング入りしたり様々な賞を受賞してる
Vue De Mondeというレストラン。
Gの会社のパートナー同伴の接待でしたが、私は初のフレンチ体験ということでかなり楽しみにしていました。
ビストロやバーもあるんだけど、ディナーはリアルトタワーの最上階にあるVue Eventというそんなに大きくない部屋で。
内装は私の興奮状態に水をさすかのような寂しい感じがしたんだけど、いや、他に比べる経験なんてないし、とか思ってたら、Gの社長さんの奥さんから
「ちょっとがっかりなデコよね」って。
窓からの眺め。フリンダースストリート駅とヤラ河。
海とか山の自然の景色のほうが好きな私はこれにはそんなに感動しなかったのですが、夜景はきれいでした。
一緒に食事した面々は私達を合わせて6カップルくらいでした。
食事前の飲み物のつまみのようなもので、トリュフが出たのですが、気づかなかった私。
マシュマロにおがくずみたいのがパラパラってふりかけてあって、
手作りのマシュマロ、さすが上手に作ってあるけど、甘い・・・。
しかもふりかけてあるおがぐずみたいのなんやろ・・・・。
って思ってた私。
あまりに甘すぎて2個くらい食べて、あとはNo Thank you。
あとで社長さんとこの奥さんとおしゃべりしてたら、
「あのトリュフのマシュマロ、甘すぎたわよね~」って。
「あの茶色いのがトリュフだったの!?」ってマジ聞き返してた由緒正しい貧乏育ちのK。
と、高級レストランで恥ずかしい言動連発のKでしたが、食事はすごくおいしかったし、見た目も家庭では絶対まねできない素敵さで、食事を楽しく体験したかんじ!
また行きたいな。
Gはレストランを去ると同時に「腹減った。カバブ食いたい」と連発。
オヤジ、Vue de mondeの食事も「イマイチ」とか言ってた。
3歳幼稚園の先生があまりにもLHには「何かある」としつこかったので、小児科の専門科医に息子を診察してもらいました。
後から思うと幼稚園の先生はアスペルガーをほのめかしていたんだと思うのですが、私からしてみるとあまりにも何もないところを「何かある」と言われて、一生懸命「異常」を探した結果、息子はディスプラクシアではないかとかなり疑っていたのですが、あっさりと小児科の先生はそれはないと否定してくれました。
アスペルガーもないとのこと。
ディスプラクシアもアスペルガーもものの15分で「診断テストをする必要もない」と言われたので、あとの45分間は息子LHが常にタオルを口に突っ込んでいることと、大偏食のことを相談するのに使いました。
結果、センサリーの問題があるかも?とのことなので、作業療法士を紹介してもらいました。
はっきりと診断されたわけではないし、詳しくもしらないのですが、センサリー・プロセッシング・ディスオーダー(Sensory Processing Disorderをカタカナに置き換えた^^;)のようなことかな、と。
神経の発達に問題があり、ある種の感覚を感じるのが鈍い・感じないとか、ある種の感覚を常に求めている状態とか、強く感じすぎるなど、どんな問題かも人によってそれぞれ。
うちの息子だけに関して言えば、Oral Sensory、口内の神経がある種の刺激を常に求めている状態です。
口にタオルがないと落ち着かないという感じ。
まだ作業療法士に会ってないので、本当に詳しいことは分からないのですが、LHの偏食に関しては、見た目、におい、味、食感など、食べ物によってLHの神経が受け付けないものがたくさんあり、見るだけ・におうだけで吐き気を感じる・吐いてしまうものがたくさんあるんだと思います。
LHの場合は本当に極端だけど、もっと軽いもので例えると、鉛筆やボールペンの頭をボロボロになるまでかじってしまう子とか、自分の髪の毛の束を口にくわえて吸っている?子とか結構回りにいると思います。
これをしないと集中できないとか、程度・範囲に違いこそあれ、行動に影響が出るんです。
センサリーの子はADHDと誤診されやすいとネットで読んだこともあるのですが、LHもタオルがないと本当にソワソワして幼稚園の絵本の読み聞かせも最後までじっとしていられません。
なんでも舐める子や何でも臭いをかぐ子などセンサリーのことを知らなければ「そんなことをしてはダメ」とやめさせようとするのが普通なので、センサリーの最大の敵は世間や親・家族の不理解と偏見と言ってもいいかと思います。
そういう神経を持って生まれた子なので、治すというよりは状況改善という態度で取り組むのがいいかと思います。
幸い、最近はセンサリーな子のことは理解されつつあって、「鉛筆を噛むのはダメ」とか言ってその刺激を取り上げるのではなく、反対に「センサリーダイエット」といって欲しい刺激を与えるという作業療法が進んでいるようです。
LHの場合、依存しているタオルがあまり世間的に見た目がよろしくないというのと、LHはタオルを赤ちゃんのように吸うのではなく、のどのほうまでガッポリ突っ込む^^;ので、ホント、見た目よろしくないです。
もうすぐ5歳だし、口に何かくわえているというのも世間からは偏見を受けやすいです。
これは医者に行く前からSPさんに相談していたのですが、彼女からセンサリー・トイとかチュアブル・ジュエリーがあるということを教えてもらいました。
それこそ、ペンの頭につけるかじってもいいシリコンのキャップとか、電動歯ブラシのように口内に刺激を与えるもの、昔の電話の線のようにらせん状になっているネックレスとか、色々あってウェブサイトを見た私はウハウハでした(笑
LHにはタオル生地のものか、メタルかプラスチックのものが欲しかったのですが、どうも口に入れるにはあまりいいものではないらしく(当たり前か!)、LHには微妙な歯ごたえのシリコン素材のものばかり。
とりあえず、男の子に人気があるらしいロボットのチュアブル・ジュエリーを入手。
一つ$12-14くらい。
ネックレスの紐の部分は力が加わると簡単にはずれるので、遊んでいる最中に首を絞めてしまうような危険もありません。
お気に入りのタオルから新しいものに移行させるには結構色々試すことになるよ、とSPさんが言っていたとおり、これは失敗に終わりましたが。
SPさんの提案で、このロボットのネックレスにお気に入りのタオルを小さく切ってつけて幼稚園に持たせたところ、効果アリと先生が言っていたのですが、やっぱりタオルが汚い。
SPさんと色々話した結果、今は子供用のスポーツのヘッドバンドを持たせています。
LHが好きなタオル生地だし、幼稚園のストーリータイムなど座っていなければいけない時に首につけておくようにしています。
これも効果あり!とのことで、安心安心。
SPさんのもう一つの提案は、新しくジーンズを買うとロゴのついた革がよくついてくるのですが、それはどうか、とのこと。
今度ジーンズ買ってこようっと!
今年から通っている4歳幼稚園の先生はこういうことに大変知識・理解があることも嬉しいデス。
LHの言語発達遅滞の原因の一つでもあるのですが、息子は視覚優位です。
大多数の子は言語は聞いて学ぶのですが、視覚優位の息子は見て学ぶことのほうが得意なので、言語は聞き流してしまってたかんじ。
この世の中、視覚優位というのは色々と不利なんです。
そこのところも幼稚園の先生は理解してくれていて、「さ、今からXXXしましょう!」というのも写真や絵を使ってLHに説明してくれています。
そういうものが揃ってたのもすごいな、と。
去年別の幼稚園でさんざんLHを異常扱いされて私の精神はボロボロだったので、理解があるというのはどれだけ助かるかというのを実感しています。
これも1月の頃の日記ですが…。
今年のメルボルンの夏は猛暑でヒートウェーブが2度も来ました。
最高気温が40度を超す日が連続4日ほど続いたのには参りました。
メルボルンの夏はこれまでは
40度の日がひと夏に1回か2回あればいいほうだったのですが、
地球の温暖化で変わりつつあるようです。
とにかくどこに行っても暑いので、LHと私は家でひきこもり状態。
最高気温が37度を越すと、
クーラーを20度まで下げても部屋の中は27~28度くらいでした。
2度目のヒートウェーブ中、
最高気温が44度の日、お友達ぺぺ親子からお誘いがありました。
ぺぺが通うキンダージム(体操の器具を使って運動をする園児向けプログラム)の
夏休みプログラムに誘われたのですが、暑いので断ったら、
ぺぺのママさんからうらみつらみの返事が来ました。
ぺぺはすごく楽しみにしていたのに、
すごくがっかりするだろう、とか
何て言ってなだめようか、とか。
あのね・・・^^;
44度の日に、車で30分かけてあちらまで行き、
エアコンのない体育館で子供たちは走り回り、
保護者は端っこでそれを延々と3時間も見学する・・・。
健康被害が出るよ!
ということで、LHと二人で1週間Wii U三昧。
が、さすがに家に1週間もこもってWiiばかりしていたら、
私もLHもやっぱり出かけたくなってきて、ヒートウェーブが去ったらすぐ
近所のショッピングセンターへ行ってきました。
スクールホリデープログラムってことで、
オーストラリアの動物達を紹介するショーをしていました。へび
ウォンバット
とかげ
LHが長袖を着ているのは、この日ヒートウェーブが去ってすごく涼しくなったから。
気温、極端すぎるけど、このクールチェンジは本当に嬉しかった。
こうして、この夏休み中に、
ショッピングセンターで私は寿司、
LHはホットドッグというランチを取るのもよくありました^^;
車も運転したし!
てか、あのヒートウェーブ中に全豪オープンしてたのにも参ったけどね。
毎年、熱中症とか暑さ関係で救急のお世話になる人や、亡くなる人はたくさんいるのに、
オーストラリアの厚生労働省は何十年も前から注意喚起を出す基準を変えてないんだとか。
気候が変わったんだからアップデートする必要があるのでは?
ヒートウェーブの合間や2度目のヒートウェーブが去った後は
しばらく会っていなかったお友達と会うための予定が結構入りました。
Cityで講師時代のボス先生でもあり大学時代の友達でもあるTとお茶。
サウスバンクにあるリンツチョコのカフェで
パフェ2種類と、LHはホットチョコも
実は大混雑の水族館に付き合ってもらった上に、
このカフェでもおごってもらった私とLH。
今度は何かTが喜ぶようなことしないと!
そんなこんなで長かった夏休みも1月で終わりました。
2月末からLHは4歳幼稚園に通ってます。
4月の終わりまでに5歳の誕生日を迎える子が半数以上いるそうで、
先生たちはできることがたくさんあるとホクホク(?)してました。
LHは元気に幼稚園に通ってます。
アップし忘れた1月の夏休み中の日記です。
お正月に私のリクエストでチョコレート工場へ行きましたが、
今度はGの希望でダンデノン山脈にあるOlindaという小さな観光町の
パイ専門のレストランへ行ってきました。
山の中のほぼ一本道なのに、途中で迷いました・・・。
というのも、Gはカーナビの言うことを信用しないんです!
「ここどこだ!?こんなに山奥に行くわけない!」
とか言いながら。
マウント・ダンデノンなんだから、山奥で当然なんだけど!
しかも出かける前に地図で確認したのに。
普通我が家から25~30分ほどで着くところを、1時間くらいでやっと到着。
Pie in the Skyというお店で
パイは何度か受賞したので有名だそうです。
偏食大魔王LHは最近突然食べられるようになったソーセージロールとチップス。
私はお店の受賞作でもある定番のミートパイのランチセット。
Gはというと・・・
またもやパイフローター!!!
(アデレード旅行参照)
私は未だにこれの魅力がわからん。
本人はこれで多少空腹が満たされたからご機嫌になってたけど、
行き道で迷ったのは地図を見ていない私のせいだと
車の中で言ってたGに腹が立っていた上に、
食事の後、Olindaの町並みを見たりお店に寄ったりするのも
「つまらん」
の一言で拒否したGにさらに腹が立ち、
帰ってきてから数日間
シカトでした。
パイはおいしかったです