クロイドンノース

メルボルン郊外のクロイドンノースでの主婦の生活。
息子の言語発達遅滞のことやクロッシェの記録も。

Prep

2015年08月18日 | 日記

こちらは日本の年長さんの年に当たるのがPrep(Preparation)、
準備の1年です。
実質小学生(準小学生?笑)となります。
以前触れましたが、LHは近所のオルタナティブ教育の学校に毎日元気に通っています。
とても仲のいい友達が2人できました。
一人は軽い自閉症の子で、言語能力が高くて完璧主義。
そんなところがLHにはいい影響力となっています。(笑


学校が始まる前までの休みの間に
新入生達のピクニックがありました。
近くのLilydale Lakeで一皿持ち寄りでした。

私は揚げ豆腐にピーナッツバターソースを作って持っていきましたが、
甘いお菓子を持ってきた人たちがたくさんいて、私のは人気がありませんでした。




ある日の朝焼け。
学校が始まってしばらくは毎日早寝早起き。
今はギリギリの毎日。


学校初日だニャン。


1月に日本から戻ってきて、学校が始まるまでに補助輪を取って練習しました。
すぐに乗れるようになりましたが、転ぶのが怖くてコンクリートの道では乗りたくないと言うんです。
学校に自転車で通ってる上級生の子達を見て、自分もやりたいと言ったのですが、まだ実現してません。


1学期の最初の数週間は半日でした。
学校帰りは近くのベーカリーでソーセージロールを食べて帰る日が続きました。


2か月ほどは、帰ってくると毎日
覚えたばかりの数字やアルファベットを書いて遊んでいました。
落書き帳をあわてて買い足しました。


学校へは1学期、2学期と、雨が降っていなければ毎朝歩いて通いました。
今、この冬の3学期中は雨ばかりなので、車ばっかり。
写真:学校の裏手。4学期から始まる乗馬クラスのポニーが見えます。



恐怖!
こちらの学校はシラミ発生率高し!
シラミシーズンになるとシラミ取りのシャンプーと櫛のCMをよく見ます。
巨大に拡大されたシラミの写真が出てくるんです。
LHはよく分かってないと思うんだけど、こんなものが頭についたらマジ嫌だと思ったんでしょうね。
薬局に行った時に同じ商品を見つけて、これ!これを買わないと!
って必死の形相だったので、その時はいらないとは言えず買いました。

1学期始まってすぐにどこの学年か分かりませんが
シラミ発生してました。
うちは今のところ大丈夫です。

よく日本人ママさんの間では、どうしてこちらはシラミが多いんだろうって話になります。
家畜が多いからって話をどっかで聞きましたが、
シラミは基本的に牧草(芝生)に卵を産み付けるらしいから、
きっと豪州は牧草地だらけだからなんだと私は思います。
住宅地も芝生だらけだから、都会の学校でもシラミは発生します。


娘ちゃんが学校でもらってきたシラミの卵をプチプチつぶしたり
専用の櫛でシラミを取る快感・・・という話も聞きました。

学童児の親になってもまた色々と新たな経験をするんですね…。


メルボルンでも食べる

2015年08月17日 | 日記

1月、日本への里帰りを終えて
クロイドンノースに戻ってきてすぐに、クロイドン駅近くのオーガニックカフェでお茶しました。

LHは勝手にホットチョコを注文してました。
私はもちろん紅茶。
この日はブランチだったかな。私はベジタリアンバーガーでした。
美味しかったけど、たくさんあって食べきれませんでした。



日本から戻ってくると、肉の塊が食べたくなるG。

クロイドンサウスにある全てホームメイドのバーガーカフェへ。
おいしいので今のところ何度かリピートしてます。


これはいつだったかな。

ある日のランチ。
Knoxショッピングセンターにある中華レストランでランチ。

LHから先日またここに行きたいとリクエストがあったし、
私もここの飲茶が気に入っているのでまた近々行きたいです。



3月のある朝早く、用事があってCityへ。


タイガーバーガー


朝っぱらから…




4月頃の写真です。
ヤラバレーのWoori YallockにあるGerman Clocks & Cafeで。


お昼を食べたあと、ちゃんとデザート。
ここのケーキ一人分は大きい!
食べきれず、残飯処理班Gに手伝ってもらいました。
GはチョコケーキをLHと半分こしてたしね。

と、日本でもメルボルンでも食い倒れな私たちです。


1月の里帰り(2)

2015年08月12日 | 旅行

キッザニアで楽しんだ後、川崎市の義姉宅に着きました。

母も私も「息子・兄の家」ではなく、義理の娘であり義姉である「OOOさんち」と普通に言います。
兄もがんばってはいますが、やっぱり義姉がいないとダメな人だからというのが私と母の無意識下にあるからだと思います・・・。


そんな兄に会うのは何年かぶり。お土産は・・・

ハエよけ付きの帽子。嫌がらせじゃないよ。
妹から本気のお土産、嬉しいよね。
キャンプにでも持ってってね。
もうハエよけのコルクがいくつか落ちてしまったらしいけど。


いとこ同士、言葉があんまり通じなくても驚くほど心は通じ合ってました。
この頃、自分には兄弟がいないことに気づき始めたLHには、
こうやって無条件に受け入れてくれて遊んでくれるいとこの存在はすごく大きいです。


私のリクエストで、兄が浅草まで観光に連れてってくれました。


丸屋さんでお昼。私は山菜そば。

関東の食べ物ってやっぱり醤油がきいてるなーと思いました。


夕飯は兄夫婦揃って腕を振るって、
おいしいポテトとベーコンの炒め物やお好み焼きを作ってくれました。

小学生の頃から兄は焼きおにぎりやたこ焼きを時々作ってくれたのを覚えてます。

なんだかイクメンパパとか時々言われてるらしい兄。
夕飯も後片付けもちゃんとやっててびっくり。
昔は後片付けは絶対してなかったけどなー!

義姉さんにもいっぱいおしゃべりに付き合ってもらったし、お世話になりました!☆☆☆☆☆

年末、兄の仕事がいつ終わるのかまだはっきりしなかったし、
新幹線のチケットをもう予約してあったので私とLHとGの3人だけ新横浜から三重に向かいました。

オーストラリアには存在しない、時間通りに来る高速の電車。
LHは喜んでました。

予約したのを、チケット代払ったと勘違いしてた私。
チケット販売機のところで現金3万円ほど必要と分かり、あせりました。
幸いGが持ち合わせてたので良かったのですが、もし持ってなかったら、
兄はもうすでに駅にはいないし、セブンイレブンとかじゃないと現金が引き出せないので、
新幹線に乗り遅れたかもしれなかったです。


地域限定とか新幹線限定とか、これぞ日本^^

それにしても東京から三重の実家までは遠い!
名古屋で近鉄に乗り換え宇治山田まで。
そこからさらに車で1時間^^;

着いたその日の夜は、伊勢志摩地方の名物、てこね寿司。漁師の食べ物です。

メルボルンに住んでいて時々欲しくなるけど、残念ながらどこの日本食レストランにもありませんねー。





叔父ちゃんが捕った伊勢海老と、スーパーで買った刺身。
叔父ちゃんももう年だし、こういうものをただでガッツリ食べられるのもいつまで続くかな。



こういう魚の煮つけばかり食べて育った私。
Gも好きなんだけど、ビジュアル的にギョッとするみたい。







ごめん。ホントごめん。
言わずにはいられなかった…。
あんまりこのブログ読んでる人いないからいいよね。



こういうのもメルボルンじゃ食べられない。
とろろ大好き☆

とろろいもはメルボルンでもアジアングロッサリーで手に入るんだけど、
どでかくて使いきれない…。

兄・義姉と子供たちが到着し、甥っ子とLHは大暴れ。懐かしのブロックも大活躍。

今回は何も破れたり壊れたりしなかったのでホッ。
(LHは過去に電気壊してるし、甥っ子は障子を破ってます)

姪っ子の希望で福笑い。
 
子供達はかなり盛り上がってました…。
初笑いということで^^


私の幼なじみとそのお姉ちゃんも帰郷してたので、全員男子でチャンバラ!
古いカレンダーで作った刀でご満悦。
よそのおうちの障子を破らないか冷や冷やでしたが^^;
写真を撮るよと言うと、きちんと並ぶ日本人男子に対し、
列からはみ出すのが普通のハチャメチャLHでした。
次の日も遊びたかったんだけど、お互い都合がつかずもう会えず、LHはちょと泣いてました。


天気が良ければほとんど毎日浜まで遊びに行きました。







子供の頃はなんとも思わなかった風景が今では懐かしさと切なさの思いでいっぱい。


伊勢うどん!
伊勢うどんは太くてモチモチでやわらかく腰がありません。
これ↑は横綱麺というさらに太い麺でした。
伊勢うどん、まずいって言ってる人がネットにたくさんいるので驚きました。
私は病み上がりの時と寒い日の土曜のお昼は
生卵を上に落としたこのうどんが食べたくなります。

実家で最後の夕飯は、これも私の好物でGも気に入ってるカツオのたたき。

と、刺身も。


今回はGがあまりにも「つまらない」と言うので、
計画外でしたがメルボルンに帰る前に大阪で遊んでいくことになりました。


あべのハルカスのMerriot都ホテルに3泊4日しました。


さすが、ホテルの部屋もサービスも最高でした。
LHもいっちょまえに、ここはいい!何度でも来たい!みたいなことを言っていました。
うなぎ何度でも食いたいとか、新幹線何度でも乗りたいとか、てめーのやりたいことは金がかかる!


天王寺でも結局、Gが前もって調べたウイスキーバー以外は
おいしいレストランとか知らないから、近場のデパートなどで食事でした。
でもさすが、食い倒れの大阪。
ちょっと出歩くだけでおいしいものがいっぱいありました。

行く先々にあるたこ焼き屋。
メルボルンではおいしいたこ焼きも食べられないから
大阪滞在中に何度か食べておきました!


心斎橋もぶらぶらっと。


あほの坂田もいいけど、
しげじいのTシャツ、買えばよかったな~。


ここでお土産ショッピングしました。

阪神

タイガース★
Gはタイガースのファンなんだそうです。
てか、野球見ないでしょ!


たこ焼き磁石も。
自分へのお土産には磁石がいいと思うようになりました。
かさばらないし、役に立つし、ご当地ものアイテムがいい思い出になります。



これは大阪観光最後のお昼だったかな。
LHの念願かなってうなぎ再び。私はアナゴ君。
Gは、もうギョッとしなくなった魚の煮つけ。


空港に行くまで時間があったので、荷物を預けて天王寺周辺のお店を冷やかした後、
あべのハルカスで最後のティー。

うちの母も私も実家滞在が短くてがっかりだったけど、
天王寺は楽しかったし、ホテルも居心地よくて、ホリデーの〆は良かったです。


今回のホリデーの教訓:
ディズニーランドと実家にGは連れて行かない。


1月の里帰り(1)

2015年08月11日 | 旅行

PCの調子が悪くて大放置の末、沈殿物化した水面下ブログ。
他に読んでる人もいないので、放置すればするほど、私自身もこのブログの存在を忘れるところでした。

以前のPCは4年は使いました。私の中では洗濯機やオーブンなど「高い電化製品」の一つなので、最低10年はもってほしいのですが、PCの寿命ってホント短くて悲しい。
今回新しいPCを買った時、「Windows 10が出たら、WiFiでささーっとダウンロードできるよ」って店員のお兄さんに言われましたが、えー、我が家のWiFi導入はいつになるやら・・・。


久しぶりの日記は昨年末のクリスマスからお正月に日本へ里帰りした時のこと。
今回はメルボルンー東京の直行便で帰り、渋谷で3泊4日して遊んだあと、川崎市の兄夫婦のところに2泊させてもらい、大みそかまでには三重の実家に帰りました。
三重の実家ではGがあまりにもつまらないと連呼するので、結局10日ほどしか滞在せず、大阪で3泊4日してメルボルンへ戻ってきました。
私は実家にゆっくりしにいくのに、Gにとっては何もないド田舎でTVも見れずインターネット環境も悪いところでただひたすら何もせず座っているだけのホリデー。
だから一緒に来なくていいって言ったのに
東京からメルボルンに戻っていいよって何度も言ったのに。
なんでついてきたのか。

渋谷のセルリアンタワーというホテルに泊まりました。

富士山が見えました。


Gが気に入ったハチ公。服を着ているのもおもしろかったようです。

おいしいものが食べられる場所も知らないし、まずはデパートでうなぎ。
うなぎ大好きのLHは東京滞在中ここに何度も行きたがりましたが、色々試したいGに却下されつづけました。

適当に入った焼肉屋さん。
2-3人分というのを2回オーダーしました^^;


東京来たら、子供いるんだし、ディズニーでしょ!って感じなのに、行きたくないとブチブチうるさかったG。
ホテルで、その恰好じゃ寒いよって言ったのに、シャツの上にカーディガンという春のようないでたち。
12月25日、雨が降りそうなどんよりした日に、関東の寒さを痛感してました。
ざまーみろ!って思った反面、私とLHはとんだとばっちりを受けました。
行ってもやる気なくて並んでくれないし、寒い寒いの連呼で、ファーストパスも取りに行ってくれない。
人気の乗り物は1-2時間待ちのものばかりで、LHと私はせっせと30-40分待ちで乗れるものばかりを選んで乗りました。
それでもLHはものすごく楽しんでたようで、私も次はいつ来れるかわからないし、夜のパレードを見て帰ろうと思ってたら、
一日中寒い寒いと言ってたGが、夕方の寒さにはもうギブ!帰る!って言い出す始末。
先に帰ってって言いたかったけど、Gは日本語ダメだから一人じゃ電車に乗れないし。
お土産屋さんでかなり時間を稼いだけど、もう帰るって決めたGを説得するのは不可能。
LHは何が何だか分からないうちに、ゲートを出てしまい、「え!帰るの!?」て気づいた時にはすでに遅し。
ゲートを出てから駅までLHは泣き叫びながらGをボコボコ殴ったり叩いたりしながら歩いていきました。
私も腹が立ってたし、せっかくのディズニーでの1日を台無しにされたLHがかわいそうで、Gを殴られるがままにしておきました。
私も殴れるもんなら殴ってやりたかったよ!

夜は渋谷で見つけたウィスキーバーでご満悦のG。
私とLHにはつまらんし、飲むためにディズニーを早々と後にしたのかとまた腹が立ってきた私でした。

東京最後の日は、朝ホテルをチェックアウトした際に、三重の実家まで宅急便でスーツケースを送り、川崎に2泊する分の荷物と共に豊洲のキッザニアへゴー。
川崎から出てきてくれた義姉と姪っ子と甥っ子と合流!


Gは階下にベルギー風パブを見つけたので、私たちがキッザニアにいる間、ずーっと飲んでたようです。
ディズニーの日も別行動にすれば良かった・・・。


LHは何が何だか分からないけど、まずは消防士から!

英語の日ではなかったけど、アシスタントの人たちは何とかかんとかカタコトの英語でLHの面倒を見てくれてました。

これには大感激のLH。この後、何度も火事現場を見に行ってました(笑

混み始めて、パイロットとかガソリンスタンドの店員とかやりたいものができない状態になってきて、あまり待ち時間のないものをやりました。オートバックスのはあまり面白くなかったようですが、東京ガスのエンジニアは気に入ってました。



最後は人気のピザ屋さん。

縮んだけど、美味しかったね!

キッザニアのことは東京出身のママさん友達から聞いて知りました。
これは大ヒットだったので、また絶対行きたいです。
義姉と一緒に行けたのもよかったです。予約のコツなど、初めてだったら分からないことが多かったです。


オルタナティブ教育 デモクラティックスクール

2015年08月06日 | 日記

わが子にもう一年幼稚園に通ってもらうか、Prep(1年生になる前の準備コース)に入学させるか。

豪州在住の親にはよく迫られる選択。

LHは今年4月で6歳になりました。
日本だと年長さんの年だけど、こちらはだいたい入学です。(少なくともVic州では)
去年、また色々と悩みましたが、LHは1月末から毎日元気に学校に通っています!

去年の6月の時点では、LHはまだまだ他の子と比べて精神的に幼いというのと、言葉の遅れから、今年から学校は無理かもと思っていました。

4歳幼稚園では6月頃になると、幼稚園側は色々と書類のことがあるので、来年もリピートするかどうか決めるよう親に促してくるのです。

幼稚園の先生に相談すると「就学のための準備ができていないと思う」と言われ、もう一年4歳幼稚園に通わせようかと思案していたところだったので、難問の回答が出された感じでした。

が、GやGの家族、SPの先生や小児科の先生に言うと、No, no, no!

3歳と4歳幼稚園と、2年も幼稚園行ったんだから、もう行かなくてもいいというのがみんなの意見でした。

(私自身も周りの友達も昔は4年行くのが普通でしたが・・・。^^;)

幼稚園の先生たちが目安として使う「就学に適しているかどうか」という基準のようなものがあるのですが、うちのLHは精神的にすごく幼いのと、言語発達遅滞のことを主に挙げられました。

が、徐々に色んな人の話を聞くに従い、4歳幼稚園をもう一年リピートさせるのはLHにとってあまりメリットがないように思えてきました。

就学児を持つ先輩ママさん達によると、4歳幼稚園の6月以降の後半半年で精神的にも肉体的にも、ものすごく発達するわよーと聞き、先生に催促されながらも、もうちょっと様子を見ることにしました。

それに、もしLHをもう1年4歳クラスに通わせるとしたら、クラスメート達が5歳のお誕生日が来るまでは4歳の子達ばっかりになることに。

LHは4月で6歳になるのに、下手したらクラスの半分くらいが4歳児ということもありえるんだと気づいたら、もう幼稚園はいいや!と私も思うに至りました。

言葉の発達に関しても、やっぱり同年代でしっかりした子達にひっぱっていってもらうくらいがいいと思い、学校にやることに決めました。

それになにより、幼稚園が大嫌いになってたLHにもう一年同じ場所に通わせるなんてかわいそうでできないので、もしもう一年幼稚園にすると決心してたとしても、別のところか、PrePrepという幼稚園はリピートさせないけど準備学校にも通わせるには早いという子達のための1年コースに通わせることも考えました。

などど色々試案しながらも、先輩ママさん達が言ったように、去年の後半のLHの発達の様子を見てたら、11月、12月には学校にやっても大丈夫だと思うようになっていました。


学校選びにはまた色々と考えましたが、教育方針がすごく気に入った学校があったので去年8月に見学。
これはものすごくいい!と(私が)興奮するほど感激し、早速入学願書を送り、校長先生と面接して、9月頃には入学がきまり、今年1月28日からPrep生として通っています。

この学校は国内でもめずらしいデモクラティックスクールというものに分類される私立学校です。
日本でいう自由学校の一種です。

カリキュラムがなく、教育方針はSelf-directed learningという自主学習方法。
1年の終わりには国が定めたレベルまで到達できるようにはなっています。
ただ、個人個人に合ったスタディプランに添ってやっていくだけ。
低学年のうちは先生がスタディプランを立てますが、上級生達は先生と一緒に決めるようです。

学校の哲学は、子供たち主体で平等主義。
先生に対しても児童間でも上下関係がなく、全員ファーストネームで呼び合います。
集会中に先生でもおしゃべりしているとホールから追い出されたりするし、昔ながらの教育方針を取る学校から転任してきた先生が自主学習のやり方を放棄して自分のやりたいようにクラスをコントロールしだしたら、児童達が一丸となって抗議したことがあったんだそうです。


大人に対する基本的な礼儀を教えないことに賛同しない方もいるかと思うのですが、大人も子供も分け隔てなく、お互いが礼儀を持って尊重し合あう行動を取れば、小さい子達も自然にそういう言動を学んでいくんだと、児童たちを見ていて実感しました。



自主学習スタイルに関しては、何かネガティブな点はあるのかなと思って、ニュースのコラムなどで見られる学者さん達の意見をざっとネットで読んでみました。

すると、「自由」とか「自分で選択する」をはきちがえて、「勉強しない」「何もしない」という選択をする子が出てくるんじゃないか、とか、そういうスタイルが将来の「つらいこともがまんしてやる」という社会生活においてネガティブに出るのではということを危惧しているようでした。

LHが通っている学校を見ただけですが、勉強はみんな楽しいものとしてやっています。
上級生達も熱心にそれぞれの課題に取り組んでいるようです。
同じ課題をするということはないのですが、仮にあったとしても、A評価の子もいればB評価の子もいるというグレードでの評価はありません。課題を仕上げて発表した時点で学んだことになっているので、その学んだ行為をグレード評価しない、ということです。
1年の終わりには、国が定めたテストを受け、国全体の平均点に対して生徒がどのあたりにいるのかということを示すテスト結果は出ます。

が、基本的にはこの学校の勉強の仕方に「標準」的なものはありません。
子供の可能性を「標準」で考えない、というやり方なのです。

子供たちの義務に関しては、掃除とか面倒だと思うことも多少はあるようですが、「何もしない子」って一人もいないです。

先生とか学校の方針で強制的に生徒が何かさせられるという環境とは全く違うので、先生の目を盗んでさぼるとか、嫌々何かをするとかということはないんです。
みんな進んで何かやっていて、暇そうな子やさぼってそうな子は一人もいません。


勉強に関して言えば、実は私もLHが「勉強つまらん」と思ったら何もしなくなるんじゃないかという心配はありました。
(日本の普通の学校教育しか知らない私には、こういう学校の教育方針は全体的に心配といえば心配でしたが^^;)

が、Prepの1学期が終わった時点では、私の心配をよそにLHも他の子達も様々なことを大量に学んでいるのを見てただただ驚くばかりでした。

数字はあっという間に書けるようになり、数を数えるのもスラスラで、指を使った計算もするようになっていました。

読み書きはマイペースでやっているようですが、2学期の終わり頃には1音節の簡単な単語なら初めて見る語でも発音できるようになってきました。
ABCのアルファベットではなく、Phonicsといって、Cは/k/と発音するという音声の法則から学んでいきました。
3学期の現時点では先生や私が言った簡単な文章を子音だけで書くことができるようになり(怪文^^;)、「よく使う語」のカードやチャートを使ったりして、読みの知識を構築しています。

苦手なことに関しては、みんな決して後回しにはしていません。
自分のペースでコツコツと、しかも楽しみながらやっているだけ。
先生のやり方も「うまい!」の一言に尽きます。(笑

みんな入学時点でできなかったことが、ものの数週間でできるようになったのには親の私たちはびっくり。

年齢とかスピードじゃなくて、黒板も教科書もノートもない、遊びだけの環境で、というところに驚きました。
毎日持っていくバックパックの中身は、着替えとランチとスナックだけ。
勉強道具は教室に置いてくるんです。

大人社会での生活においてこの学校のやり方がどう影響するかなんて、今の時点では正直なんともかんとも予測も想像もつきません。

が、「標準教育」に合わせるために型にはめようとした幼稚園の教育方針のせいで徐々に萎えていき幼稚園大嫌いになってしまったLHが、今では2歳3歳の頃のようにケタケタとよく笑う、面白いこと大好きでハチャメチャ(!)な性格が戻り、仲のいい友達もできました。
幼稚園の先生からはまだ無理だと思われてた就学基準である「人の話を聞くこと」も「読み書き」も担任の先生からは「全然問題ない」の太鼓判をもらい、毎日楽しく学校に通っています。

きっと本人よりも親の私が一番、とてもいい学校に出会えてすごく幸運だと思っています。(笑