南十字星☆

この道48年のフラメンコギタリスト青木敏郎のひとりごと

掌上№25

2006-09-25 23:48:37 | Weblog
■9月25日 楽譜の探し物をしていたら上から本が降ってきた。
松山東高校文芸部発行「掌上№25」だ。
1964昭和39年10月25日印刷、11月2日発行とある。42年前のボクがいる。

片思いか、思いを告白することなく熱い文字に表現した想い出が蘇る。
藤村、白秋の詩を愛しそして牧水、啄木の歌に傾倒した。
啄木の特徴である句読点つきの短歌、いくつかを書いてみる。
文語辞典と古文の教科書片手にひねったことが懐かしい。
口語の短歌がはやるのは俵万智の「サラダ記念日」(1987)からだからね。


海の子は海ぞ故里、山の子は山ぞ故郷。
我は母の子

去年の夏君と競ひて拾ひたる
白き貝殻今も残れど

行く汽車の窓辺に揺るる
たをやかの君が右手の今も目にあり

汝が頬に我が唇(くち)をもて触れたしと
食ひつつ思ふ水密の味

時にして目に浮かびくる汝が姿
名呼べば消ゆる冷たさなども

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