五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

も~っと! おジャ魔女どれみ 「学校に行きたい!」

2009年08月14日 | おジャ魔女どれみ
今週も、おジャ魔女さんはドサ回り。
今週は強力な助っ人を連れて、チバテレビに乗り込んで来ました。


数カ月前、第20話に登場して視聴者に衝撃を与えた不登校少女、
長門かよこさん再登場。
星や花、雲などに詳しく、よく本を読む繊細な子です。

  
学校の方から風に乗って予鈴が聞こえたりすると、激反応して
窓を閉め切ってしまいます。

そんな長門さんのところへ、宿題を抱えた春風さんが訪ねて来ました。
二人は第20話以来、陰で親交を深めていたようで。

春風さんの宿題は、「北の空の星をノートにスケッチする」というもの。
さり気なくハードル高い。星座なんて素人にはなかなかわからないものです。



長門さんの協力もあって、星のスケッチだけでなく、星にまつわるお話まで
盛り込んだノートが完成。

  

翌日、そのノートが学校で評判に。
長門さんに手伝ってもらったと聞いた、担任の関先生の表情が複雑です。
担任として、かなり苦労されてます。

お礼といってはなんだけど…


町の図書館で、長門さんにペンダントをプレゼントする春風さん。
恋人同士みたいで微笑ましいです。

そこへ、学級委員の林野くん(CV竹内順子)登場。


林野くん:「なんで学校に来ないのか、理解出来ないね」

長門さんが不登校になって、学級委員の彼は迷惑してるそうで。
毒舌には定評のある林野くんらしい科白です。
泣いて逃げ出す長門さん。

冷たいようですが、林野くんの反応は世間では一般的だと思う。
かつて不登校だった私にはよくわかります。


 
皆に迷惑をかけてる自分など、消えてなくなりたいと漏らす長門さん。
春風さん:「迷惑かけるたびに消えてたら、あたしなんか何度消えたらいいか」
      「こないだも花瓶割って皆に怒られて…」

  
なるほど、こりゃ怖い。

長門さんの気持ちを解そうとギャグを交えながら話す春風さんが
どことなく神がかって見えて来ます。


何とかならないかと悩む、おジャ魔女さん。
販促との兼ね合いもあるし、ここは一発マジカルステージで長門さんが
学校に来られなくなった理由を調べてみる。

 
出てきたのはテープレコーダーとマイク。
これを使って級友たちにインタビューしてみるも、ギャグに終わった。
無駄に見えるシーンですが、あまり深刻になり過ぎないようにする効果を
狙ったものだと思う。延々と長門さんの憂鬱を放送してたら、視聴者が
鬱になってしまいます。


パティシエ関係の販促も兼ねて、長門さんのためにクッキーを作る。
魔法の素をふりかけて一丁上がり。早速長門さんに届けるおジャ魔女さん。


どれみちゃんは皆に迷惑をかけるけど、友達だから許せると
友情を説くおジャ魔女さんたち。
飛鳥さん:「かよこちゃん、私たちと友達になって!」
なる、なるッ!!

長門さんが心を動かされかけたところで、関先生とゆき先生が家庭訪問に。
二人はこれまで毎日、長門家を訪れてました。
それが、長門さんにとっては負担になってた。


春風さんがプレゼントしたペンダントは、関先生から託されたものだと
わかるこの場面。
この恩師のことは、長門さんが大人になってもずっと忘れないだろうと思う。
むしろ恩師の立場で、昔の自分を思い出すはずです。

ゆき先生:「保健室に机を用意したからいつでも遊びにいらっしゃい」
保健室登校というのが一時期問題になった記憶がありますが、教室へ
行けるようになるまでのクッションとしてとても有効だと思う。

かくして、学校に行く決意を固めた長門さん。
しかし…


そう簡単に行けるほど、不登校は甘くなかった。
発作を起こし、逃げ出しかけた長門さんの手を優しく握ったのは春風さん。

 
神、降臨。
まったくもってこの場面の春風さんは、良い意味で「らしくない」。
なんだかどこぞの桃な後輩を思い出してしまいます。


友達パワーで恐怖に打ち勝ち、ついに保健室登校に成功した長門かよこ。


学校へ行こうとしただけで嘔吐してた子がここまで来るには、本人にも
教師にもかなりの努力と時間が必要です。とても2話では無理なはずですが、
あまり重い話を続けるわけにも行きません。

関先生:「では出席をとる。長門かよこ」
長門さん:「…はい!」

数話おいて、長門さんシリーズ完結編があるはずですが、とりあえず
今週はここで幕。
敢えて重いテーマにも挑戦しようというスタッフの、並々ならぬ気合いを
見せ付けられる長門さんシリーズ。見てて気分が悪くなるのも無理は無い。


■今週の瀬川おんぷ

 
「瀬川おんぷは、いつでもあなたの心の中にいます、テヘ♪」

重くなりがちな空気を完璧に読んでギャグを飛ばす瀬川さんは、
さすがプロだと思った。