五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

未踏忌 2014

2014年04月09日 | 雑記
今日は、敬愛する福島正実さんの命日です。
改めて、ご冥福をお祈りします。
47歳で亡くなられてから38年。お元気ならば85歳。

父の兄、母の兄も昭和4年生まれで元気なのだから、人の寿命というのはわからない。。
考えてみると、福島さんが病にたおれたのは44歳のときだから、ワシもそんなに変わらない
歳になったのだなぁ。

一週間ほど前から「未踏の時代(エッセイ)」の文庫版を再読して、ようやく読み終わりました。
もう何十回読んだかわからんけど。
息子さんの桑沢慧さんが運営されていた福島さんのサイトに通って、福島さんの写真、文章、
肉声まで知ることが出来たのですが、そのサイトもなくなって寂しいです。

肉声はたしか、ラジオで福島さんが原稿を読み上げるものだった…と思う。
想像していたお声とは、かなり違っていました。おっかないイメージではなかったです。
余談ですが、アナウンサーの方の発音がとても印象的だった。

アナウンサーさん:「作家の福島正実さんでした」

福島、までは思っていた通りなのですが、「まさみ」の発音が。
「ま↓さみ」と発音されていたのです。「ま」を強く発音する感じ、というとわかりやすいかも。
てっきり「ま↑さみ」だと思ってました(平板)。久本雅美さんと同じで。
これが公式な発音なの?!とかなりびっくりした記憶が。。

  
  

昨年、「子供向けだからこそ、上質な物語を」と常に考えておられた方、というコメをいただきました。
たしかにジュニア向けのSFでも、とくにやさしい書き方はしない方だったようです。
大人向けSFでも、幼稚な文学、低級な文学と思われるのを嫌っておられたという話は、かなり有名。
非常に高い文学的理想の上で、SFを推し進めた…しかし現実の日本SFは、多様性をもって
普及していくことに。。福島さんにとっては、不本意だったかもしれない。

沖縄海洋博での写真が、私の知る最後の写真でしょうか。
フェリーボートに乗る福島さん、バックにアクアポリスが写っているとうもの。
その写真の9ヵ月後に亡くなられたと思うと、いたましい限りです。

  

福島さんの著書を探しに、神保町や早稲田の街を歩き回った10代の頃を懐かしく思い出します。

ワシが福島さんを知った時、すでに亡くなられて11年が経っていたというのが惜しまれます。
丁度その当時の元気だったワシの思春期ソング、八木さおり「春風に甘えて」、どうぞ!

  出ない…




■余談ですが…
うわさの姫子「晴子ちゃん」、記者会見を見た父母が「若いのに立派だねぇ」と感心しとりました。
まあ、ワシの下に娘(妹)がほしかったとか言ってる親だから…
ワシから見ても、10歳以上下の彼女は可愛らしい…けどワシより100倍以上しっかりしとるなぁ(ダメオサーン