「河口龍夫展 言葉・時間・生命」
東京国立近代美術館
10月17日(土)
HP
「河口龍夫展 言葉・時間・生命」
金属や種子等を用いた河口龍夫作品展
鉄や銅、鉛といった金属、光や熱などのエネルギー、
化石や植物の種子など、さまざまな素材を用いながら、
物質と物質、物質と人間との間の
目に見えない関係を浮かび上がらせながら制作している。
第1章 「ものと言葉」
石に発光する蛍光灯を貫通させ、物質である石と非物質である光とを共存
させた「石と光」などの初期作品や、国境線に着目した新作などを披露する。
第2章 「時間」
「時間とは何か」と問うてきたものを作品化。
天体写真のひとつひとつの星の地球からの距離をもとに、
その星の光が何年前に発せられたかを書き込んだ「コスモス」シリーズ
異なる時代の様々な化石を巨大な画面に貼り合わせた新作など。
第3章 「生命」
「植物の種子」を、1人の人間と対等の存在として見つめ、
生命のエネルギーのつながりを様々なかたちで表している作品を紹介。
種子を鉛で封印する作品や、「関係-種子、土、水、空気」をはじめ、
全長8mの木造船に種子のエネルギーをまとわせた新作
「時の航海」などを展示している。
金属には独特の質感と量感がある。
無言でありながらも不思議な訴求感が存在する。
加工について頑固さを持ち合わせているのだろうが、
素材自体を活かすも殺すも作者の意思だろうが、
鑑賞している側にサプライズをもたらせることができたなら、
意図したところに着地させられたのかもしれない。
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