「三匹のおっさん ふたたび」/有川 浩(文藝春秋)
有川 浩さんの小説、前作「三匹のおっさん」の続編です。
図書館で予約し、半年経ってやっと順番が回ってきました
相変わらずのおっさん三匹、キヨにシゲにノリ。
それぞれの得意技を駆使して、前作同様ご近所の“悪を斬る”
前回に比べ、ややこじんまりとまとまった感は否めなかったが、
それでもその珍道中は愉快で思わず電車の中でニヤニヤしてしまいました。
実社会でも身近に起きている万引き(書店)、ゴミの不法投棄(ゲーセンや
コンビニの駐車場等)、また地元商店街のお祭りの資金繰りなど、
誰しも見て見ぬ振りをする厄介な問題に、おっさん三匹+キヨの孫・祐希が
フットワークよく連携して立ち上がります。
そんな中で、今回はノリのお見合話や、二世への世代交代、
キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の恋愛模様も絡まって(笑)
そして今回は別の3人組おっさんたちも登場して、
キヨ、シゲ、ノリとひと悶着もあったりして(笑)
有川 浩さんの小説ってとても読みやすいですし、
感情移入しやすいですね
何よりも面白いのは親子3世代が入り混じって、
それぞれの智恵を絞って起きる事件に取り組んでいくこと。
「近頃の若い者は~」とか、「近頃の年寄りは~」とか、
「近頃の母親は~」とか、様々な世代世代の見方も、
実際に、この三匹のおっさんたちと、その家族、町内会等、
同じ視点に立てば、自ずと誤解やわだかまりは解消するというもの。
終盤の三匹は息子世代に任せてサポートするほうに回っていたが、
全面にしゃしゃり出ずに後方支援する姿が微笑ましい(笑)
楽しくて、あっと言う間に読み終わりましたよ
そうそう、
いつも電車で通勤の行き帰りに本を読むのですが、
ブックカバーは殆どオシャレなケーキ屋さんの袋を切るか、
アーティストのポスターを切って、オリジナルのブックカバーにしています。
今回はローリング・ストーンズのアルバム・ポスターを切ったのですが、
このゴリラの両眼の部分をカバーにしたので、
つり革を掴んで立って本を開くと、決まって座っている人が驚きます
目の前で、ゴリラに睨まれている感じになるからでしょう(笑)
(ゴリラの下の部分はまだ未使用)
ちなみにそれまではこのRIP SLYMEの絵柄でした
このときは前の人は笑っていましたが(笑)
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