□作品オフィシャルサイト 「紙の月」
□監督 吉田大八
□脚本 早船歌江子
□原作 角田光代
□キャスト 宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正
■鑑賞日 11月15日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
原作は未読だが、これはきっと脚本が“失敗の巻”だと思う。
いくら宮沢りえを要しても、並みの映画にしか仕上がっていないかったのが残念。
バブル崩壊直後の1994年。 夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、
銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりで周囲にも
評価されていた。 一見すると何不自由ない生活を送っているように見えた梨花
だが、自分への関心が薄い夫・正文(田辺誠一)との関係にむなしさを感じていた。
そんなある日、年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会った梨花は、光太と
過ごすうちに顧客の預金に手をつけてしまう。 最初は1万円を借りただけの
つもりだったが、次第にその行為はエスカレートしていく。
かつて、滋賀銀行山科支店で女子工員による9億円横領事件が起こった。
当時42歳の奥村彰子は約6年間で、9億円を着服、その殆どを10歳年下の
当時32歳の男に貢いでいた。 恐らく銀行女子行員の横領事件では最高額だろう。
規模の大きさや動機は別にして、この映画とあまり変わらないストーリー性にせよ、
梨花と光太の出会い、更にエスカレートしていく2人の浪費癖、そして光太が、
2人のマンションに女を連れ込み(まさにありがち)、2人の中に亀裂が入る。
梨花は夫に相手にされないが(大事にされている)そこまでにエスカレートしていく
原因が、中学の頃のシスターへのある事件が根底にあったとしても、どうも矛盾を
感じてしまうし、逃走して何ゆえタイで身を隠し(これもどうやって国外に出たのか
不思議)、その若い頃の根底となった相手に偶然にも出会うって妙な話の顛末と
なっている。
池松壮亮って、若手の中では独特のカラーを持っているが、決して上手い
役者ではないのに、結構使われるのは、使い勝手なのかなぁ(笑)
ま、映画はどうでも、りえちゃんが観れてそれだけで良かったかなぁ~
(本当は星、★★★だけど、そのせいで☆1個増やしちゃったし)
ヨルタモリのママのようなりえちゃんの映画ってないのかなぁ(笑)
そうそう、ちょっと怖かったのは、顧客が痴呆の初期症状が出ていることを
いいことに金を横領するシーン。 振り込みサギが横行している今の時代に、
現実となっても不思議のない一面を垣間見た次第で怖かった。
特に認知症の両親を持つ息子としては・・・。
やっぱ、原田知世が梨花を演じたTVヴァージョンを観ておけばよかった・・・。
本日のランチ
牡蠣と根菜の食べるスープ(1,150円)
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