いつもそばにいたから、気付かなかった。
僕達の間には、強い絆があったことを。
■監督・脚本 アン・クオンテ
■キャスト ウォンビン、シン・ハギョン、キム・ヘスク、イ・ボヨン、キム・テウク、チョン・ホビン
ソンヒョン(シン・ハギョン)とジョンヒョン(ウォンビン)は、性格が正反対の兄弟だった。 頭がよく、成績も学年トップの兄と、乱暴で毎日喧嘩に明け暮れる弟。 ジョンヒョンは人気者の兄が疎ましく、反抗するかのように不良グループと付き合っていた。 高校を卒業すると、兄は医大に進学、ジョンヒョンは浪人生となった。そんな時、母親(キム・ヘスク)が自分の店を出すために貯めたお金を、不動産会社が持ち逃げしてしまう。 母親を助けようと、ジョンヒョンは借金取立ての仕事を始める。 次第に危険な男達とつきあうようになった弟を、兄は止めようとするが・・・。
おススメ度 ⇒★★★☆(5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★★
ご存知だと思いますが、この作品を最後にウォンビンは兵役に入り、しばらく見納めになる前の最後の作品です。 また監督のアン・クオンテも今回が監督デビューとなる作品です。
物語は全く正反対の兄弟が、反発し合いながら少しずつ理解を深めて、母と二人の兄弟の家族愛・兄弟愛を描いていく作品です。 正直、物語は最初から読める作品なのですが、その描き方とウォンビン、シン・ハギョンの演技が素晴らしい作品になっています。 ウォンビンも自身がこの映画の脚本を気に入って参加した作品であり、兵役に入る前の作品でもあったので、かなり力の入った作品になっています。
物語のベースに兄弟仲の悪い二人が時間の経過と共に母親を軸として少しずつ誤解を解き、その絆を深めていく、ありがちなストーリーにも思えるが、自然にこの二人と母の中に引き込まれていった。 ウォンビンの演技もよかったのだが、僕は控えめだけどシン・ハギョンの演技が素晴らしいと思いました。 『ブラザーフッド』でも兄弟を演じたウォンビンとシン・ハギョンが、それとはまた違った兄弟の絆を見せてくれた。
そして強い母が、兄弟二人の成長と、逆に成長した二人に助けられ、親として長い間の苦労と、束の間の喜びを感じる様をキム・ヘスクが見事に演じている。
何と言えばいいのだろう。 しっとりと泣かせてくれる映画だ。 結末がやや重さもあるが、屋台で兄弟二人が交わす会話に、堪えていた涙があふれ出た。
この映画を観ながら、実は自分も兄弟仲が悪かったことを思い出していた。 それをこの映画に重ね合わせて観ていたのかもしれない。 僕には弟が一人居る。 顔も正確も全く正反対だ。 それに3つ違いなので、日本の6・3・3・4制のシステムだと、必ず小学校・中学校では担当した先生が必ずダブるため、僕は頭はよくなかったが、スポーツは万能で結構目立つタイプだった。 弟は目立たないが勉強はできた。 今考えると弟は「お前はあいつの弟なんだ。 兄貴と全然違うなぁ。」と言われ続けたらしい。 それを言われるたびに勉強でしか勝つ方法がないと思ったのか、しゃかりきに勉強していた。 この頃殆ど弟と会話はなかった。 この映画では分かり合えないながら、兄弟二人の会話はあった。 いまでこそ、二人とも大人になって、それぞれに所帯を持ち、子供も居るのだが、この頃のことをお互い口にはしない。 ほんの些細なボタンの掛け違いなだったのかもしれない。 この映画の二人を観ながら、もう少し方法があったのではないかと、後悔していた。
↓
こんな結末になるとは思っていなかったが、少しずつ韓国映画も琴線に触れる作品に変化が出てきているような気がする。 どうしてこういうふうに、終局に結び付けようとする作品が増えてきたのだろう。 「死」に結びつけば、多くを語らせなくて、そこに“感動”という二文字を少なからず埋め込むことができる。 どうして素直なハッピーエンドで終わらせないのだろう。 手法がどれも似てきた分、こんなところで変化をさせなきゃならなくなったのかと思うと少し淋しい気がする。
僕達の間には、強い絆があったことを。
■監督・脚本 アン・クオンテ
■キャスト ウォンビン、シン・ハギョン、キム・ヘスク、イ・ボヨン、キム・テウク、チョン・ホビン
ソンヒョン(シン・ハギョン)とジョンヒョン(ウォンビン)は、性格が正反対の兄弟だった。 頭がよく、成績も学年トップの兄と、乱暴で毎日喧嘩に明け暮れる弟。 ジョンヒョンは人気者の兄が疎ましく、反抗するかのように不良グループと付き合っていた。 高校を卒業すると、兄は医大に進学、ジョンヒョンは浪人生となった。そんな時、母親(キム・ヘスク)が自分の店を出すために貯めたお金を、不動産会社が持ち逃げしてしまう。 母親を助けようと、ジョンヒョンは借金取立ての仕事を始める。 次第に危険な男達とつきあうようになった弟を、兄は止めようとするが・・・。
おススメ度 ⇒★★★☆(5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★★
ご存知だと思いますが、この作品を最後にウォンビンは兵役に入り、しばらく見納めになる前の最後の作品です。 また監督のアン・クオンテも今回が監督デビューとなる作品です。
物語は全く正反対の兄弟が、反発し合いながら少しずつ理解を深めて、母と二人の兄弟の家族愛・兄弟愛を描いていく作品です。 正直、物語は最初から読める作品なのですが、その描き方とウォンビン、シン・ハギョンの演技が素晴らしい作品になっています。 ウォンビンも自身がこの映画の脚本を気に入って参加した作品であり、兵役に入る前の作品でもあったので、かなり力の入った作品になっています。
物語のベースに兄弟仲の悪い二人が時間の経過と共に母親を軸として少しずつ誤解を解き、その絆を深めていく、ありがちなストーリーにも思えるが、自然にこの二人と母の中に引き込まれていった。 ウォンビンの演技もよかったのだが、僕は控えめだけどシン・ハギョンの演技が素晴らしいと思いました。 『ブラザーフッド』でも兄弟を演じたウォンビンとシン・ハギョンが、それとはまた違った兄弟の絆を見せてくれた。
そして強い母が、兄弟二人の成長と、逆に成長した二人に助けられ、親として長い間の苦労と、束の間の喜びを感じる様をキム・ヘスクが見事に演じている。
何と言えばいいのだろう。 しっとりと泣かせてくれる映画だ。 結末がやや重さもあるが、屋台で兄弟二人が交わす会話に、堪えていた涙があふれ出た。
この映画を観ながら、実は自分も兄弟仲が悪かったことを思い出していた。 それをこの映画に重ね合わせて観ていたのかもしれない。 僕には弟が一人居る。 顔も正確も全く正反対だ。 それに3つ違いなので、日本の6・3・3・4制のシステムだと、必ず小学校・中学校では担当した先生が必ずダブるため、僕は頭はよくなかったが、スポーツは万能で結構目立つタイプだった。 弟は目立たないが勉強はできた。 今考えると弟は「お前はあいつの弟なんだ。 兄貴と全然違うなぁ。」と言われ続けたらしい。 それを言われるたびに勉強でしか勝つ方法がないと思ったのか、しゃかりきに勉強していた。 この頃殆ど弟と会話はなかった。 この映画では分かり合えないながら、兄弟二人の会話はあった。 いまでこそ、二人とも大人になって、それぞれに所帯を持ち、子供も居るのだが、この頃のことをお互い口にはしない。 ほんの些細なボタンの掛け違いなだったのかもしれない。 この映画の二人を観ながら、もう少し方法があったのではないかと、後悔していた。
↓
こんな結末になるとは思っていなかったが、少しずつ韓国映画も琴線に触れる作品に変化が出てきているような気がする。 どうしてこういうふうに、終局に結び付けようとする作品が増えてきたのだろう。 「死」に結びつけば、多くを語らせなくて、そこに“感動”という二文字を少なからず埋め込むことができる。 どうして素直なハッピーエンドで終わらせないのだろう。 手法がどれも似てきた分、こんなところで変化をさせなきゃならなくなったのかと思うと少し淋しい気がする。
>ラストには私も?と思いましたが、それまでの話はコミカルな所あり、泣きの場面ありととても楽しめました。藤棚のシーンは大好きです
なるほど、確かに印象的でしたね!
>ウォンビンはどの作品でも兄役の俳優に恵まれていると思いました。帰ってきたら、兄役でしょうね。次回作楽しみです
兵役を終えたら、また違ったウォンビンを見せてくれるかもしれませんね^^ 楽しみです!
cazさんの兄弟のおはなし、とても興味深かったです。それもまた、映画になりそうですね。
ラストには私も?と思いましたが、それまでの話はコミカルな所あり、泣きの場面ありととても楽しめました。藤棚のシーンは大好きです。
ウォンビンはどの作品でも兄役の俳優に恵まれていると思いました。帰ってきたら、兄役でしょうね。次回作楽しみです。TBさせて下さい。
まだまだ母親には頭が上がらないと言うか、親を大切にすることは日本以上みたいですね^^
兄弟も子供の頃の絆は強かったですけどね(笑)
いつのまにか大人になるつれて希薄になって来ましたねぇ・・・。
韓流映画にはなぜか懐かしいような感じがするのは、日本も昔こんな風に親兄弟の絆が強かったからでしょうか?
>涙は出ませんでしたが、ラストは良かったです
こんな兄弟愛って凄いですよね~^^
>カメラについてのエピソード
確かに仰る通りかもしれませんね!
涙は出ませんでしたが、ラストは良かったです。
カメラについてのエピソードがもうちょっと深く
掘り下げられていたら、もっと良かったですね。
兄弟テーマという感情移入しやすい映画であった分、
泣ける度も高いかと思います。
結末はともあれ、素晴らしい作品だと思いますし、
ウォンビンの真骨頂が見れた作品でした^^
先日、母にこの作品のあらすじを話して聞かせたのですが、
思い出しただけで又ボロボロ泣けてきてしまいました。
EDには納得がいきませんが、コレだけ印象に残るということは、作品としては良く出来たものだったんだな、と改めて思いました。
もう一度観るのは辛いと思いますが(苦笑)
おひさしぶりですね~^^
映画は自分と主人公を重ね合わせる場合があったりしますよね^^
この映画はまさしくそうでした。
そういう想いがあったので、自分の子供は5つ違いにしました(笑)?!
結果は一姫二太郎でしたけど^^
韓国映画の手法、国民性の違いでしょうかねぇ~
日本人の僕たちには過度にも思えるのですが・・・。
また、時々覗いてみて下さいね^^
cyazさんの感想、(特に自分も男兄弟がいて・・という辺り)はなんだか泣けました。
自分は異性の兄弟しかいないのですが、やっぱり弟は優等生で、姉の私は??状態だったんです。
こちらからもTBさせて下さいね☆
ネタバレ部分の処、私も同感です。韓国映画好きだけれど、なんだか多い・・こういう手法はあんまり好きじゃないです・・
号泣ではなかったですが、僕の場合はジワジワきましたねぇ^^
ラストは重くなることは、途中から感じていましたが、
最後のシン・ハギュンの写真の笑顔に救われました!
涙が止め処なく流れ落ちて、最後には嗚咽が漏れないようにタオルを噛み締めていました。
ウォンビンさんとシン・ハギュンさんの演技に引き込まれて、ウォンビンさんの心の痛みが直接私の心に入ってきました。帰宅の電車の中でも泣き通しで、凄く変な人になっていました。
耐えられないような喪失感と寂しさが襲ってきて、ドラマなのに「神様助けて下さい」と祈ってしまいました。
>映画に自分の心を写すのって、いいですよね
そうですね、各々の心に色んな想い出がクロスオーバーして、
それも映画を観る楽しみの一つかもしれません^^
ウォンビンのとがり方が印象的です。
ラストは、ありがちっくな展開と思いましたが、やっぱりああいうもってき方をされると心に感じるものがあります。
ご兄弟の話をされていますが、映画に自分の心を写すのって、いいですよね。
いえいえ、こちらこそいつもお世話になってます^^
私のレビユーに賛同して頂き恐縮です
どうも、ありがとうございましたv(=∩_∩=)
いつもお世話になりっぱなしですいません^^
仲が悪かった兄弟でしたので、仰るように感慨はひとしおでした!
今は仲良くやっていますが(笑)?!
少し重い結末でしたが、最後のシン・ハギョンの笑顔の写真で、なんとなく許せた気がしました^^
そうでしたか、?cyazさんには弟さんがいらっしゃったんですね。
そういう方が観ると、この映画はまた感慨ひとしおでしょうね。
私は、この映画は「力」が入りすぎている感じがして、
いまいち、そのテンポに入り込むことができませんでした。
う~ん、残念。
>ウォンビンがじっくり考えて選んだ脚本です。
彼は『ブラザー・フッド』の撮影中にこの脚本を読んで
出演を決めたそうですね!
ある意味“彼らしさ”が出ていた作品だと思いました^^
>「彼女を信じないでください」を
お~、もうご覧になったんですね!
これも観たい映画です。
ラストシーンで涙ですか、それは絶対に観ないといけませんね^^
この母にして、この兄弟有り という感じでしたね^^
ラストは少し辛かったですが、落としどころはやむをえない形だったかもしれませんし、
その伏線も引かれていたと思います。
TBありがとうございました!
この映画は、ウォンビンがじっくり考えて選んだ脚本です。
いい仕事をしてくれました。
いい映画を残してくれました。
兄の感受性豊かなせりふが、いまも心に残ります。
感動させてもらいました。
もうご覧になったんですね。評価が高いので、安心して自分も見にいけそうです。
自分は「彼女を信じないでください」を観て来ました。
カンドンウォンがさえない役で、ちょっと面白かったです。ただ、話は結構涙を誘われました。最後のシーンなんて、最高でした。
恋愛っていいですね。
ウォンビンは『ブラザーフッド』に続く弟役。前回の苦悩に満ちた弟より、今回の五分刈りに学ラン&ジャージ姿に笑顔もいっぱい、自由奔放な弟ジョンヒョンを演じているウォンビンの方がイキイキしててカッコ良かったです♪♪
お兄ちゃん・ソンヒョン役のシン・ハギュン。私には『JSA』以来だったのですが、温かで繊細な演技☆とっても素敵でしたねo(^ー^)o
母を愛し、親孝行したいが為に起った事件だけに、尚更最後は切なくなりました。エンディングテーマ曲の詞の内容にも泣かされました。。。
初日に観たんですが、意外に混んでいなかったですよ~^^
何本か公開が重なったからでしょうか(笑)