『ハンサム★スーツ』

□作品オフィシャルサイト　「ハンサム★スーツ」
□監督　英勉
□脚本　鈴木おさむ
□キャスト　谷原章介、塚地武雅、北川景子、佐田真由美、大島美幸、ブラザー・トム、温水洋一、池内博之、本上まなみ、中条きよし

■鑑賞日　１１月１日（土）
■劇場　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★★（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　本当に洋服の青山でスーツを買ってハンサムになれるなら、しっかり大人買いしたいところだが（笑）


　これはおそらく鈴木おさむの妄想が産んだものなのだろうが（笑）、さすがにそこは人気放送作家で、脚本もしっかり練られているし、お得意の笑いのツボはしっかり押さえている　ま、“涙と笑い”という域までは及ばなかったものの、単純明快で、「黙って座ればあなたも笑える」的映画です

　軸はやはり優しくて料理上手だけど超ブサイク男・琢郎役の塚地武雅。　あの名（迷）作、『間宮兄弟』（ん、これもアスミックエースだったけ（笑））や昨年の傑作『キサラギ』等、しっかり１年毎にスマッシュヒットを飛ばしている　ま、山下清はそのままの風貌・体型でＯＫだが（笑）

　最近若手のお笑いの連中が結構映画に進出しているが、塚地のそれぞれの映画における立位置がフィットする映画をチョイスしていると言ってもいいかもしれない。　ただ笑わせるだけなら他の連中でもいいようなのだが、彼には笑いのほかに泣かせて落とせる持ち味が他のお笑いと違うところなのかもしれない。　ある種ピエロ的な要素かな（笑）
　ハンサム男の光山杏仁を演じる谷原章介は映画初主演というから　なかなかはじけた演技が良かったかも（笑）

　ハンサムスーツとは逆に、大島美幸の女性版ブススーツを着用していた北川景子もなかなか可愛かった。　ここもなかなか落としどころとしてはだったかも。

　佐田真由美はあまり役者としては見たことがなかったけれど、モデルながらなかなか堂に入った演技だった。　今後楽しみだなぁ。

　そしてあの青山の店長役の中条きよしも実はハンサムスーツを着ていて、その中身は温水洋一ってのもイケてる（笑）

　監督はＣＭディレクター英勉が初監督。　実は監督、企画の段階から塚地が谷原になる設定でなければ撮らないと決めていたらしい（笑）　好対照な設定に二人が選ばれたのはこういうところにもあったのかと。　そして監督は大学（京都産業大学）時代に当時の京都松竹座（現在、ＭＯＶＩＸ京都）でバイトしていた経験があるという。　映画の公開に先駆け母校で試写会も開催されたとか、故郷に錦でんなぁ（笑）

　映画自体も楽しいが、やはり挿入されている音楽がいい　渡辺美里「Ｍｙ　Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎ」、久保田利伸「ＬＡ・ＬＡ・ＬＡ　Ｌｏｖｅ　Ｓｏｎｇ」、米米クラブ「シェイク・ヒップ！」、佐野元春「Ｓｏｍｅｄａｙ」等、懐かしい曲で盛り上がった。　特に渡辺美里は本物が出てたし～