京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『そして僕は途方に暮れる』

2023-01-30 | 邦画

□作品オフィシャルサイト 「そして僕は途方に暮れる
□監督・脚本・原作 三浦大輔
□キャスト 藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、
      香里奈、原田美枝子、豊川悦司、野村周平

■鑑賞日 1月23日(火)
■劇 場 109シネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

舞台「そして僕は途方に暮れる」の映画化。三浦監督&藤ヶ谷コンビで。舞台は未見。

フリーターの裕一(藤ヶ谷太輔)には、同棲している里美(前田敦子)。
自堕落な生活と自分で何もしない裕一についに切れ、しかも里美の居ない間で浮気。
里美と話し合おうともせず逃げて家を飛び出してしまう。
そこから寝場所を探して親友・伸二(中尾明慶)、バイト先の先輩・修(毎熊克哉)、
後輩・加藤(野村周平)、姉(香里奈)、母(原田美枝子)のもとへ。
逃げてばかりの裕一が偶然離婚して出て行った父(豊川悦司)に出会う。

自問自答をしながらも、自分に正直に向き合えない裕一を上手に演じている。
そもそも藤ヶ谷太輔の俳優としての演技はあまり期待していなかったが、
俳優として力量があるかないかはこの映画だけでは判断できないが、

何もできない人間が、人との関わり合いの中で少しだけ前進するそんな過程は、
いらいらしながらもこんな奴も世間にはいるだろうなぁと思う。
実際に裕一みたいな人も僕の周りでも居た。
舞台のキャスティングは知らないが、この裕一を取り巻く人たちの、
この映画におけるキャスティングはマストマッチだと感じた。
特に後半の父(豊川悦司)と裕一の出会いは、憎む憎まない以上に、
男どうしとして、一人の人間として、互いに殻を抜け出すきっかけになったのは
間違いのない所だ。つかみどころがないと言ったらそれまでだけど、
不思議にこの裕一を演じる藤ヶ谷太輔に最後まで興味は薄れなかった。
「A-Studio+」のMCを担当し、鶴瓶そして様々なゲストやその家族・友人たちを通して、
いい意味で成長してきたことが、俳優としての幅を広げたと思える。

余談だが、裕一が実家に帰るため仙台から苫小牧行のフェリーに乗ったとき、
吉田拓郎の歌「落陽」が頭の中を流れた。
 しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線からもれている
 苫小牧発・仙台行きフェリー
 あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ
 おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ
 みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば
 また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく
  (詞:岡本おさみ)


 小西君、この映画は何気に好きだよ(笑)


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