「勝ち逃げの女王」/垣根涼介(新潮社)
シリーズ第三作、『張り込み姫 ―君たちに明日はない3―』を、
この本を読む前に復讐・・・もとい復習の意味で読んでおきました
このシリーズの描かれる主軸となるのは、
リストラ請負人(面接者)被面接者の攻防戦
勝ち逃げの女王(会社更生法が適用された航空会社のCA)
ノー・エクスキューズ(バブル崩壊の象徴となった大手証券会社の元社員)
永遠のディーバ(一芸入社枠のある有名楽器メーカー)
リヴ・フォー・トゥデイ(大手外食レストランチェーン)
面白いのは、単にバッサリとリストラを断行するのではなく、
対峙する被面接者のそこに至るまでの“成り”を描き、事務的な
やり取りで済ますのではなく、人間味を帯びたやり取りの
存在の中にこそ、この小説の味わいの深いところなのだ。
主人公・真介だけではなく、真介の彼女・陽子とのキャッチボール、
また、面接アシスタントの川田嬢のつかみどころのない会話が、
適度に緊張を解してくれる。
前作では「みんなの力」、本作では「永遠のディーバ」が良かった
好きな仕事を継続するための努力や、いいブレーンとのめぐり逢い、
一度は諦めた夢に向って再出発することの大切さ
リストラとは、本来の自分が向うべき道を、
改めて示唆してくれているのかもしれない。
明日は我が身かな(笑)
“ひとはだれもただひとり旅に出て 人は誰もふるさとを思い出す
何かを求めて振り返っても そこにはただ風が吹いているだけ”
なんちゃって・・・(笑)
いらっしゃるcyazさんは、読書でも深い想像力や思考力で
色々なことを考えておられますね。
読書することで、自分の考えや人様の考えを参考に
より豊かな人生を謳歌していらっしゃる。素晴らしい
>読書でも深い想像力や思考力で色々なことを考えておられますね。
ただただ好奇心が強いだけで、身についているかどうかは疑問です(汗)
>より豊かな人生を謳歌
お金はないですが心だけは豊かにと(笑)