石川賢治 月光写真展

「天地水　月光浴」
石川賢治　月光写真展 

 

 

　僕の好きな写真家の一人、石川賢治氏の月光写真展「天地水 月光浴」が東京駅前の大丸ミュージアムで開催されているので見に行ってきました。
　以前から写真集「月光浴」は持っていたのですが、写真展で実際の写真を見るのは今回が初めてでした。

 

　神秘的で且つ荘厳な、手を加えない月の光と大自然を独特の“蒼”の世界で表現している。

　そもそも月の灯りは淡く、なんとなく神聖で神秘的だ。　写真家石川賢治氏はその満月のわずかばかりの光を利用し、彼の独特の世界観を写し出している。

　満月の光、それは太陽光の僅か４６５，０００分の１である。　その月光の光の力を味方につけ、彼は彼自身の映像芸術を完成させている。

　そして、それは決して月光だけではなく、月の光を受けて映し出される被写体があればこそだ。
　それは、オーストラリアの満天の星のもとでの壮大な大地であったり、マダガスカルのバオバブの木であったり、ガラパゴスのイグアナやゾウガメという化石的生物だったり。
　或いはサイパン島の岬と波であったり（上記の写真集の表紙がそれ）。　また屋久島の樹齢２００年を越える巨大杉であったり。
　
　彼の色、それは漆黒という言葉を換言すれば、深藍（深蒼）。　そしてその中で被写体として浮かび上がる様々な自然・生物・植物なのだ。


　写真集「月光浴」の中に、短く語られる言葉。

　　月は地球のただ一つの自然の衛星。地球にもっとも近い天体である。
　　月光の明るさは、太陽光の４６５，０００分の１。
　　月が反射しているのは、太陽光線の約７パーセント。
　　月から見える地球は、地球から見る月より、見かけの面積で１６倍大きい。
　　月より４００倍遠い太陽は、月の４００倍の大きさを持っているので、
　　　太陽と月の地球からの見かけの大きさは同じである。
　　満月は、半月にくらべて１２倍の明るさをもっている。


　会場は彼の作品を極限まで活かせるようにかなり照明を抑えてあった。　それはまるで作者と同じ目線で感じれるように。

　あまりにも幻想的な世界に、身も心も吸い込まれてしまった。　写真は何も語らないようで、そこに満月の淡い神秘的な明かりをいただいて、静かで深い自然からのメッセージを聞いたような気がした。

　この写真展は９月５日（火）まで行われている。　時間があれば是非満天の星と月の明かりのもとに身を委ねて欲しい。


　　石川賢治写真展オフィシャルサイト　　「天地水 月光浴」

　　石川賢治オフィシャルサイト　　石川賢治 『月光浴』
　

　目で素晴らしい写真を堪能したあとは、やはり美味しいものを（笑）
大丸にも色々美味しいケーキ屋さんが出店していましたが、時間も早かったのでここは先日も書いた期間限定の「オレンジチーズケーキ」を買いに。　
　
　やっぱこれは美味しいですよね～　

 

 

 

 

写真展と共に、至福の時でした～