□作品オフィシャルサイト 「さよなら渓谷」
□監督・脚本 大森立嗣
□原作 吉田修一
□キャスト 真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木 杏、井浦 新、新井浩文、鶴田真由
■鑑賞日 7月6日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
劇場公開前に第35回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で審査員特別賞を
受賞した作品。 公開前の真木よう子のマスコミへの露出度も多く、チネチッタの
小さなスクリーンだったが、お客さんは満員だった。 原作はあの「悪人」の吉田修一。
美しい自然が残る渓谷の町でひっそりと暮らす尾崎俊介(大西信満)と妻のかなこ
(真木よう子)。 ところがある日、隣に住む女が幼い娘を殺害した実行犯として逮捕
され、マスコミが大勢押し寄せる。 そんな中、容疑者である母親と俊介が不倫関係に
あったとの情報提供により、俊介に共犯の疑いがかけられる事態に。 しかも通報した
のはかなこだったのだ。 事件の取材を続けていた週刊誌記者・渡辺(大森南朋)は、
この夫婦に興味を持ち、2人の過去を調べ始める。
原作は未読なのでわからないが、映像化することで客観的視点が薄れているのでは
ないかと感じる映画だった。 もちろん、男と女、加害者と被害者の相対性理論的(笑)
考察を俯瞰で見せているようなそんな作風だった。
非現実的な、でも起きないとは限らない男と女の事象を、心に深く傷を負ったかなこと、
その深い傷を負わせた俊介の秘められた過去を、週刊誌記者・渡辺が、まるで一介の
刑事のように焙り出していく。 この映画の殆どが、このかなこと俊介、渡辺を中心に
動いていく。
事件後に、被害者が加害者が一緒に生活するなんてことなんて考えづらい
シチュエーションながら、かなこがその責を俊介にどう求めているのかがどうも
理解し難い映画だったし、なかなか男性からの視点で捉えがたい作品でもあった
のだが、不思議に最後まで見入っていたのは、この映画のトーンがそれほど重くなく
進行したからなのだろうか・・・。
真木よう子が、よい演技だったことは認めるが、映画として楽しめたかと言うと
今ひとつだっただろうか。 前々から真木よう子の胸の大きさは気になっていたのだが、
この映画でそこはしっかりと 確認させてもらった(笑)
俊介役の大西信満は初めて観たような気がしたが、角度によって色んな男性俳優の
側面が、見えるような気がした。 中心はおそらく上川隆也だろうが(笑)
監督の大森立嗣は、この映画で週刊誌記者・渡辺役で演技していた大森南朋の
実兄だったことを後で知った。
観終わってからふと思った。 この作品を西川美和監督が撮ったらどんな展開に
なっただろうか・・・と。
なぜか自分のTB反映されなくなっています。
憎んでいても尾崎の前だったら
これ以上自分のことを隠すことがないし
心の均衡が保たれるというか‥
かなこの揺れ動く心理
難しいですね。
昔、「赤目四十八瀧心中未遂」の
舞台挨拶で
生大西信満見たことが
あるんですよ。
>なぜか自分のTB反映されなくなっています。
そうなんですか?goo同士なのにすみませんm(__)m
>憎んでいても尾崎の前だったらこれ以上自分のことを隠すことがないし
心の均衡が保たれるというか‥かなこの揺れ動く心理
難しいですね。
そうですね。特にかなこの心理状態は男性には理解不能です。
>昔、「赤目四十八瀧心中未遂」の舞台挨拶で
生大西信満見たことあるんですよ。
へぇ~、そうなんですか? 生はイケメンでしたか(笑)?