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壮大なロッキー山脈に実在する老狩人と、
愛犬たちの織り成す感動の物語
■監督・脚本 ニコラス・バニエ
■キャスト ノーマン・ウィンター、メイ・ルー、アレックス・バン・ビビエ
□オフィシャルサイト 『狩人と犬、最後の旅』
これはロッキー山脈に住み、半世紀に渡って自給自足の生活を送る最後のトラッパー(罠猟師)、ノーマン・ウィンターの物語である。
森林伐採により動物たちが減少し、生きる目的を失った狩人ノーマンは、ロッキー山脈を去ろうとしていた。 そんな彼のもとへ、役立たずのハスキー犬“アパッシュ”がやって来たことから運命は大きく変わっていく。
おススメ度 ⇒★★☆ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★
フランスでは『ディープ・ブルー』や『皇帝ペンギン』を凌ぐほどヒットした作品で、アカデミー賞ドキュメンタリー賞部門受賞作である。
『ディープ・ブルー』や『皇帝ペンギン』の自然界の厳しさと掟は、その膨大な時間と労力を費やして、海に生きるそれぞれの生物の尊さを描いた作品だった。 そしてそれは地球人にとって警鐘を鳴らす映画でもあった。
今作も地味ながら、ある老狩人とシベリアン・ハスキーたちとの共存共栄の生活の中で、人として、犬として、大自然の織り成す壮大で且つ測り知れない世界を、死と隣り合わせた生きることへの大切さと、尊い大自然を、人類自ら破壊している現代へのアンチテーゼとして語りかけている。
どこまでも自然と寄り添って生きる彼は、小屋やカヌー、雪道を歩くためのラケットなど、生活必需品のほとんどを森から切り出した木で手作りして暮らしている。彼はこれまで猟をすることで自然界の調和を保とうとしてきたが、森林伐採によりそこに住む動物たちも年々減少。仕事も、住まいも、生きる目的さえも失いかけたノーマンはついに引退を決意する。しかし、彼の元にやってきたやんちゃなシベリアン・ハスキーの子犬と出会い、薄氷に落ちた彼の命を救われたことからかけがえのない絆が生まれ、再び狩人として生きる希望を見出していく。ほとんどが都会人になってしまった現代日本人にとって、この狩人の暮らしを描いた本作は、遠い極北の話のように見えるかもしれない。しかし、生きるとは他の動植物の命をもらうことであり、そのことを考え続けてきたのが人類の歴史であり、いかに生活様式が変わってもそのことは不変である。我々がいかに自然と距離を持ってしまったか、それでいいのかということを改めて考えさせられる作品である。
本来であれば、前述の『ディープ・ブルー』や『皇帝ペンギン』、或いは『WATARIDORI』や『ホワイト・プラネット』等、人を介すことなく自然とそこに住む生物たちの死と隣り合わせに生きていく様と、今回の罠猟師とシベリアンハスキーたちのそれは少し趣が異なる。
ドキュメンタリーとして捉えるとやや物足りなさを感じるのは、なんとなく作られたもの、つまり人間が介入することによって用意されたシナリオの上に映像がのっている感じだ。 それはイマイチ感情移入が出来なかった。 事実は事実でそれを描くのはわかるが、ならばもっと練ったシナリオと違う目線が欲しかった。
幸か不幸か、少し前に『南極物語』を観ていた事が、この映画の感動を薄れさせたようだ。
それにしても、まるで極寒の地を疑似体験できるぐらい劇場内冷えていた。 半袖では寒いくらいに(笑) 毎度、書いていることなのだが、何故映画館はこんなに冷やすのだろうか? しかも地球温暖化やチームマイナス6%なんて、言ってはいるものの表面上だけで、どこも冷房の嵐(笑) 困ったものですね(笑)?
そして困ったついでに・・・
この映画のテーマからして、小さな子供には難しいからその姿はないだろうと思っていた。 ましてここは銀座テアトルシネマ、比較的上質な映画と比較的上質な客が多い劇場である。 整理番号順に入場し、僕は何度かこの劇場を利用していたので、見やすい場所もわかっていた。 そしてど真ん中ではないがいい席をおさえた。 しばらくして家族連れが僕の席の後ろに。 やばい予感がしたが、まだ小学校1年生か幼稚園の年長さんくらいの子供が。 予告のときからワイワイガヤガヤ騒いでる。 本編になって静かにしているかと思ったが、予想通り映画も観ないで、しゃべるは食べるは席を蹴るは。 最初は我慢していたが、映画自体が殆ど静かな流れの中で描かれ進行していくので、流石に堪忍袋の緒が切れて「静かにしろ」と怒鳴った。 母親は口で静かにしなさいと言うだけ。 父親は知らん顔。 言ったときはしばらく静かだったが、また同じ繰り返し。 映画が終わって明るくなったとき、ま、相手は子供だからとは思ったが、親が渇をいれないのなら他人のおじさんが渇をいれてやろうと思ったが、母親がすみませんでしたと謝った。 今謝るなら何故映画の途中でやめさせないのだ。 ま、映画の内容もわからず、犬が出てるだけで連れてくるバカ夫婦とバカ息子たちのおかげでせっかくの映画が台無しだった。 お前らはポケモンでも観てろ
>老若男女問わずにマナーの悪い人は多いですよね。
ま、茶の間感覚は益々増えるでしょうね(笑) この高齢化の山は^^
>映画の話に戻りますが、私もいっそドキュメンタリーにしてもらいたかったな~と思います。
ホントですね(笑)
ドキュマンタリーとして観たら、これもありですね^^
いつも映画鑑賞マナーの悪さを指摘されるのは「オバサン」が多いですが、老若男女問わずにマナーの悪い人は多いですよね。
「デスノート」を見に行った時は当然若い人が多かったのですが、喋る、食べる、ケータイする・・・酷いものでした。
映画の話に戻りますが、私もいっそドキュメンタリーにしてもらいたかったな~と思います。
どこからどこまでがヤラセなのかと、そんなことばかり気になっていましたから(汗)
>ワタシも同じような経験があるので怒りはよくわかります。だから日曜日の昼間は行かず、レイトで見るようにしてます。絶対子供はいませんからね。ワタシの子供ギライはこのせいかな~
なるほど^^
気持ちはわかるのですが、親が子供に見せ与えるべきかどうかはやはり親の判断ですよね?
この親はきっと子供に教育の一環として見せていると自己満足の世界なんでしょうね(笑)
まったく迷惑な話ですが・・・。
ワタシだったら映画館で見る事を我慢すると思います。子供は親を選べないから、10年間は我慢して子供中心に考えるつもり。待てばDVDで見れるのに。
ワタシも同じような経験があるので怒りはよくわかります。だから日曜日の昼間は行かず、レイトで見るようにしてます。絶対子供はいませんからね。ワタシの子供ギライはこのせいかな~
>ノーマンそのものの人生をちょっとアレンジしてる
んでしょうけど、それならもういっそのことドキュメンタリーでいいんじゃないかと思いました。セリフがアフレコだったから不自然に感じたのも自分には大きかったんですが;;
メリハリがなかったですね。どこに視点を置くかで映画の評価は変わってしまうものです。
>犬好きなもんで、あの前半の犬死にがちょっと許せないんです(笑)
なるほど^^
>つまり人間が介入することによって用意されたシナリオの上に映像がのっている
同感です!
ノーマンそのものの人生をちょっとアレンジしてる
んでしょうけど、それならもういっそのこと
ドキュメンターリーでいいんじゃないかと思いました。セリフがアフレコだったから不自然に感じたのも
自分には大きかったんですが;;
犬好きなもんで、あの前半の犬死にがちょっと
許せないんです(笑)
>この作品は、ノーマン・ウィンターさんの仕事振りや日常を描きながら、自然の厳しくも美しい姿が非常に丁寧に捉えられていた映画であると思いました。
そうでしたね^^
ただ演技としては彼ではなく役者を使いたかったですねぇ・・・。
>新宿テアトルタイムズスクエアの大画面で観る、ロッキーの大自然は圧巻でございました。
あそこもなかなか映画環境としてはいいですよね^^
『ローマの休日』をデジタル処理で観ましたよ!
>「生きる」ことの力強さをヒシヒシと感じさせられましたよ。
共存共栄、生きることは人だけでなく全ての生物に与えられた共通のものですからね^^
>私の疑問は字幕版のこの映画をそのくらいの年の子供に観せて理解できるのか?というコトがまずあります。動物が出ていれば何でもいいっていうコトでしょうか・・・。
その親を見る限り、自分たちが観たくて子供を連れてきたという感じでした。特に母親が。
>ノーマンや犬たちの生活は奥さんのネブラスカあってこそ成り立っている!と思いました。あらゆる面で一家を支えていましたよね。
確かにそうですね! やはりインディアンの血は恐ろしいです(笑)
>子持ちの母としてはどうも耳が痛いわっ!
すんまそ~ん(笑)
>なので、映画はDVDにて家で鑑賞という事にしてます。
それはベターですね^^
>騒いだら席をたつ覚悟も必要だと。
僕もそう思います。 かつて人の親でしたから!
>私はすごく良かったなと思えたのは、映画的ではないところだったのですが、ちょっとスタンスがビミョーな作品でしたよね。
そうですね! ご本人ではなくてドキュメンタリーながら映画としてのストーリーを持たせるならば、ちゃんとした役者を使うべきだと思いました^^
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。
この作品は、ノーマン・ウィンターさんの仕事振りや日常を描きながら、自然の厳しくも美しい姿が非常に丁寧に捉えられていた映画であると思いました。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
新宿テアトルタイムズスクエアの大画面で観る、ロッキーの大自然は圧巻でございました。
「生きる」ことの力強さをヒシヒシと感じさせられましたよ。
お怒りはすごーくわかります・・・。
私も同じ立場だったら迷わず注意するので。
吹き替え版を観る場合にはそれなりの覚悟もあるのですがこれは字幕版ですよね。
私の疑問は字幕版のこの映画をそのくらいの年の子供に観せて理解できるのか?というコトがまずあります。
動物が出ていれば何でもいいっていうコトでしょうか・・・。
あ、私も映画の内容について触れていませんでした。笑
ノーマンや犬たちの生活は奥さんのネブラスカあってこそ成り立っている!と思いました。
あらゆる面で一家を支えていましたよね。
子持ちの母としてはどうも耳が痛いわっ!爆
確かに私はこういう映画こそ子供たちに見せたい!と思うのですが、正直言ってマナーを覚えさせるのはかなり困難だと思いますぅ。・・・なので、映画はDVDにて家で鑑賞という事にしてます。
またこういうのって親の考え方もあるんですよね。
子供と一緒に楽しみたいなら最低限のマナーは教えるべきだと思うし、騒いだら席をたつ覚悟も必要だと。
ポケモン見る時もそれは同じだと思います。
子供たち同士で見に来てると更にやっかいで。
腹が立って仕方がないから、そういうアニメでさえも子供たちとは必然と行かなくなりましたー。
あ、映画のことも。笑
私はすごく良かったなと思えたのは、映画的ではないところだったのですが、ちょっとスタンスがビミョーな作品でしたよね。
ドキュメンタリーでもないし。予告編でも氷が割れてしまうシーンは何度も見せてましたから結構ネタバレ。汗