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愛は、枯れない。
花に想いを託して。 命がけで愛を貫く
■監督 アンドリュー・ラウ
■脚本 クァク・ジョエン
■キャスト チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ
□オフィシャルサイト 『デイジー』
オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵ヘヨン(チョン・ジヒョン)のもとに頻繁に届けられるデイジーの花。 それは夏に訪れた郊外での忘れ難くも美しい夏の日の記憶を甦らせるものだった。 名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として花を持って現れたジョンウ(イ・ソンジェ)に心惹かれるようになる。 そんなヘヨンの毎日を人知れず見守り続ける男パクウィ(チョン・ウソン)。 花を育てクラシック音楽を愛するその男は暗殺のプロだった…。
おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
二人の男の間で揺れ動くヘヨン。 かつてチョン・ジヒョンは『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』で見せた触れば壊れてしまいそうな純な心をもちながらも、表面では男勝りで芯の強いポジティブな女性を演じてみせた。 今作ではそれらの映画とは逆の、静かなでネガティブな、ある意味ひたむきな女性の姿を、そして揺れ動く微妙な心の襞を演じてみせた。 チョン・ジヒョンは少女の面影を残しつつも大人の女性への過渡期とも取れる演技の変化をこの映画ではみせてくれた。 その表情も少しずつ大人の恋愛を演じることのできる、いい意味で大人びた表情を見せるようになった。 そう、彼女はもう25歳なんだ。
人生にはひょんなすれ違いから大きく人生を変えてしまうきっかけがあるように思う。 それは映画の世界だけではなく実生活においても例外ではないと思う。 この映画も「はじまりはいつも雨」のようで、それはASKAの歌ではないが、冒頭とラストで見せる雨宿りのシーンが3人の出会いと別れの終始を物語っていたようだ。
チョン・ウソンは、まだ記憶の中でに鮮明に残っている、『私の頭の中の消しゴム』のイメージが、払拭されぬままにこの作品で観ることになったのだが、前作の骨太でかつ優しい男ではなく、今作は仕事は殺しのプロであっても人を愛すことには不器用な男を演じている。 “陰になり日向になり”という言葉がこのパクウィという主人公に位置づけられているのだろうが、その表情の側面には、プロになりきれたかった男の悲哀がある。 それは先の『私の頭の中の消しゴム』でみせた「死より切ない別れ」を上手に演じていて、どうしてもそのイメージが頭の中に残像として残っていただけに、冷淡さと柔らかさ・弱さを必要とするこのパクウィは少し物足りなさも残った。
イ・ソンジェはあんまり印象になかったのだが、優しさを備えた刑事という設定ならばOKかもしれない。 しかしその存在感はチョン・ウソンに比べるとやや薄い。
舞台を韓国でなくオランダのに置いたことは良かったのではないか。 アムステルダムの自然な風景や綺麗な街並は主人公たちの色を浮き出させていたと思う。 その中で三人が三人の“想い”をそれぞれの側から巧みなカメラワークで追っていく。 時流とそれぞれの心の動きがとてもわかりやすい。
観る前からクァク・ジョエンの脚本にも注目していた。 過去、『ラブ・ストーリー』、『猟奇的な彼女』、『僕の彼女を紹介します』等、独特の恋愛事情を描き出す脚本は素晴らしいものがあった。 ただ今回の三角関係においては今までの作品と違って、深く掘り下げてそれぞれの心理描写を描けたとは思えない。 それは監督のアンドリュー・ラウにも言えるのかもしれない。 香港ノワールや大人の恋愛を描かせれば上手な監督だが、やはりそれにはそれなりの“大人”の役者を配したした方がベターだっただろう。 クァク・ジョエンの脚本を映像で捉えるにはやや力の配分が微妙に違っていたのではないだろうか。
それでも、そこはやはりこの手がお得意の韓国映画。 期待していたほど泣けはしなかったが、揺れ動くヘヨンの気持ちに目頭が熱くなったのは間違いない。 ただし大粒の涙は流れはしなかったが。
チョン・ジヒョン、観ている分には本当に可愛いし、やや演技も丸みを帯びてきた。若くして『スカーレット・レター』が遺作となってしまった今は亡きイ・ウンジュに変わって、ソン・イェジン共々頑張って欲しい女優さんである。
デイジーの花言葉 心に秘めた愛・心の底からの愛
余談ではあるのだが・・・
席について開映を待っていたところ、韓国映画、おそらくチョン・ウソン大好きオバサンたちが4人隣りの席に座った。 ま、おしゃべりは上映前だったので我慢はできたが、そのうちの1人の香水の臭いこと臭いこと。 ただものではない。 鼻がもげそうな臭いで、どんだけ振り撒けばこんな臭いをするんだろうぐらい。 しかも女同士で映画ならたいしてつける必要はないだろうに。 おかげで息を吸うたびに絶句。 仕方がないので前に初日特典でもらった品のいいパヒュームを手首と指につけておいて、鼻にその指をあてながら2時間を過ごした。 若い女性よりも香水の臭いは悪いけど中年のオバサンのほうがキツイ。 困ったものだなぁ・・・鼻の悪い人は><
同じようにおじさんのポマードとか。
もっと逃げられないのはポップコーン。
あの甘い香りとぼりぼりは気になるんだけど劇場サイドが販売しているので我慢するしかないんですよね。
困ったものですね。
同様に、ハゲ上がった頭皮にドライヤーを充てすぎて焦げたような臭いのするオヤジは嫌ですなぁ。
まあ、自分も歳を取ったらオヤジになるのであまり言えないのですがf(^。^;)
さてさて、映画の方はデイジーの咲き乱れる田舎の風景がとっても心を和ませてくれて、印象的でした。
単純な三角関係でグダグダになる可能性もあったであろう内容だけに、ここまで退屈しないで観れたのは素晴らしかったと思いました。
>オバサンというか、もう結構オネエサマ方は香りきついですね。今は指定席なので席かわれないし。
隣り近所が空いてれば移るのですが、初日などに観ると混んでいてなかなか変われません><
>同じようにおじさんのポマードとか。
同様にタバコの匂いも我慢できませんが(笑)
間際まで吸って入ってくる人も多いですから><
>もっと逃げられないのはポップコーン。あの甘い香りとぼりぼりは気になるんだけど劇場サイドが販売しているので我慢するしかないんですよね。
映画のジャンルにもよるのですが、シリアスなものは避けてほしいですよね(笑)
>まあ、自分も歳を取ったらオヤジになるのであまり言えないのですがf(^。^;)
加齢臭も嫌ですけどね(笑)? でも高齢化社会、慣れるしかないですかね(爆)?!
>映画の方はデイジーの咲き乱れる田舎の風景がとっても心を和ませてくれて、印象的でした。
やはり異国で撮ったのが正解だったと思いますよ^^
単純な三角関係でグダグダになる可能性もあったであろう内容だけに、ここまで退屈しないで観れたのは素晴らしかったと思いました。
香水、、、 あはは、、
香水オバちゃんですか~爆
オバちゃんの鼻、きっと詰まってるんですよ。自分のにおいわからないから。殴
そういえば、私のとなりにギャルトリオが座ってましたけど、何をするシーンでも爆笑してるんですっ!
ここはどう考えても笑えないだろ…ってところでも。
もうそれらで頭がおかしくなりそうに。おかげでもっと泣きましたよ~ぉ 自滅…
>以後気をつけます。 香水、、、 あはは、、
やっぱ・・・そうでしたか(笑)?!
でも、川崎までは来ないでしょ(謎)
>オバちゃんの鼻、きっと詰まってるんですよ。自分のにおいわからないから。殴
でも、他の3人のおばちゃんも臭うはず。注意せぇ~って感じでした(笑) もっとも他のオバチャンたちも鼻詰まってたりして(爆)?!
>ここはどう考えても笑えないだろ…ってところでも。
もうそれらで頭がおかしくなりそうに。おかげでもっと泣きましたよ~ぉ 自滅…
それは最近増えてますよね(笑)
あと年寄りがストーリーではなく、一つの単語だけ(特に猥語)笑ってることが?! 「映画館は茶の間」が拡大中><
アンドリュー・ラウ監督の作風と
クァク・ジョエンの脚本って、過去
の作品を見る限りでは、「対極」に
あるよーな気がします。
その作風と脚本の方向性の違いの
中で異国の地オランダを舞台にして
韓国映画ながらどことなく「ハリウ
ッド映画」を意識するよーなテイス
トになっていたかと。
イ・ウンジュさんは、「永遠の片
想い」でチャ・テヒョンと共演して
ますし、チョン・ジヒョンには、彼
女の分まで韓国映画で頑張って欲し
いですよね。
cazyさんの感想どうかなぁ~と、待ってたんですよ。
この映画、外国での出会いだからこそ・・・ってとこありますよね。最初の取っ掛かりが「ハンゴクサランエヨ(韓国の方ですか?)」で、彼らの出会いが始まるんですから・・・。
ところで、香水もオバちゃんがすると「臭い」なんですね・・・「香り」じゃなくって