2011年4月26日
当初この日は斑鳩方面にしようとしていた。
が、天気予報で27日が雨となっていたので急遽飛鳥方面へ変更。
レンタル自転車でサイクリングにした。
まず向かったのが高松塚古墳。
聖徳太子御遺跡霊場第9番「定林寺」
小堂の西側の春日神社境内に塔跡をはじめ基壇、礎石等の遺構が残っているらしいが
今回はそこまで行かなかった。
この定林寺が聖徳太子とどのような関係にあるのか
よくわからないからだ。
次に向かったのは聖徳太子御遺跡霊場第8番「橘寺」
クソッ、ここでも小学生の団体にぶつかる。
しかしあきらめるわけにも行かずそのまま参拝。
ここは聖徳太子が産まれ育った場所。
天皇(推古天皇)の命により聖徳太子は勝鬘経(しょうまんきょう)を講義したと伝えられ
その時、庭に蓮の華が降り積もり、太子の冠から光が輝いたという。
天皇は驚き、この地に寺を建てるように命じたとされ
聖徳太子は御殿を改造して寺を建て橘樹寺(たちばなのきてら)と命名(橘寺は通称)したと
伝えられている。
当時は金堂・講堂・五重塔を含め六六棟もの堂舎が立ち並んでいたという。
これは「黒駒」
聖徳太子が空を駆けた愛馬、達磨大師の化身とも言われている。
「二面石」
人の心の善悪二相を表したものといわれている。
そろそろ高松塚古墳のほうも空いてきた頃だろうと思い戻ることに。
しかし、戻るときの道案内が徒歩用で、自転車で登り下りが激しく大変な思い。
そのおかげで金剛寺を断念。
天気も快晴とは行かなかったが、
予定を変更し、今日をサイクリングの日にしたことは間違ってなかった。
暖かくてサイクリング日和。
「高松塚古墳」
聖徳太子とは関係がないが、国宝に指定された壁画があるので行ってみた。
本物は修復と保存のため一般公開はしておらず
高度の技術で再現されたレプリカを見ることができた。
この古墳は被葬者については諸説あり特定されていない。
出土した被葬者の歯やあごの骨から40代から60代の初老の人物と推測されており
石上麻呂・百済王禅光・高句麗の王族等いろいろある。
太子とは関係ない古墳から離れ、次に向かったのは
「石舞台古墳」
ハァァァァァァ。ここにも小学生が。
ここには蘇我馬子が眠っていたとされる。
ここで珍客。
人をものともせず寝ている猫。
はじめ見たときは微動もなく死んでいるんじゃないかと思うぐらい。
この時点でちょうどお昼。
お腹が空いていたが、もう団体と会いたくなかったから
さっさと次へ出発。
寄るつもりはなかったが、通りの看板を見てちょいと寄り道。
「酒船石遺跡」
斉明天皇の「両槻宮」と推定されている。
祭祀を行っていたといわれている。
これも太子とは全く関係ない場所だった。
さて、次は聖徳太子御遺跡霊場第11番「飛鳥寺」
ここでは残念ながらこの写真1枚だけ。
飛鳥寺は日本最古の本格的寺院でもある法興寺の後身。
本尊は日本最古の「飛鳥大仏」と通称される釈迦如来。
蘇我馬子開基。
飛鳥時代、この飛鳥は蘇我馬子の本拠地と言ってもいいのではないか。
「奈良文化財研究所」
これは全部レプリカ。
奈良時代にはこういった石造がたくさんあったといわれている。
不思議な石造だな。
この研究所には資料館があり
そこでは高松塚古墳の壁画(レプリカ)や上記の石造
飛鳥時代の建造物などの展示がされている。
ちょうどこの時間、風が吹き始め
コンタクトのオレには過酷なサイクリングに変貌。
何度もコンタクトを洗う羽目に。
そんな困難を押しのけ次に向かったのは
「天岩戸」
グウァハハハハ
聖徳太子とは全く関係ない場所。
そのそばにあるのが本命。
聖徳太子御遺跡霊場第13番「日向寺」
何を調べても細かいことがわからないところ。
調べ方が悪いのかな・・・・・・・・
「甘樫丘」
蘇我入鹿が拠点にしていた小高い丘。
正面に小さく見えるのが多分、耳成山。
ここの麓で一息。
ここでまたも珍客!?
ハエ君が這っていた。
最後の目的地へ。
聖徳太子御遺跡霊場第12番「向原寺」
百済から日本へ献上された仏像を蘇我稲目が祀ったところ。
後に推古天皇の宮(豊浦)、そして最古の尼寺豊浦寺となった。
この界隈は冬になるとそこらじゅうで発掘作業が行われているという。
その中で、この場所に見つかり保存されているという石畳があった。
この石畳の上を聖徳太子が歩いていたと思うと
なんだか不思議な気持ちになった。
寺のお宝である金銅観音菩薩立像。
明和9年(1772年)近くの難波池で頭部が発見され、体部、光背が補作される。
昭和49年(1974年)盗難。平成22年(2010年)、オークションに出品され再発見。
聖徳太子とどのような関係なのかさっぱりわからない。
ということでこの日の旅はここまで。
結局6時間半かかった。昼飯抜きで。
宿に帰り、結局コンビに飯。
ビール片手に足マッサージ。
飛鳥には日本の古がたくさん詰まっているな。
次は斑鳩。
聖徳太子の本拠。
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