daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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ザ・ポーグス/ニューヨークの夢

2023-12-03 | 音楽つれづれ

もうロックを聞くトシでもなくなった頃に出会ったザ・ポーグス。パンク+アイリッシュ・トラッドという構成が新鮮だったし、名曲「ニューヨークの夢」が好きで良く聞きました。

先日知ったグループの中心人物、シェイン・マクガワンさんの訃報、まだ65歳というお歳なのに、大変残念です。どうぞ、ご冥福をお祈りいたします。

以前、クリスマス・イヴにこの曲について書いた事を思い出し、追悼の意味を込め、以下再掲載しました。

日本にクリスマスという風習が入ってきたのは文明開化と一緒だそうで、それも明治中期には宗教色は薄まり、サンタクロース伝説だけが世間に残ったようです。

戦時中は敵国の風習として消滅、戦後その反動か"アメリカの風習は全て良"とばかりに、盛り場で大騒ぎするのが日本のクリスマス風景だったそう。昭和30年代まではそうした光景があったようですが、その頃私は、まだサンタクロースを信じる純真な子供(?)だったし、親父は下戸だったので、その頃の話は年長者に聞くだけなのですが。

私が田舎の高校を卒業し、札幌ですすきのデビュー(?)を果たした60年代終頃までは、まだスナック・バーなどが「クリスマス・パーティ券」を事前販売し、23~25日位で馬鹿騒ぎをした、という風習は残っていました。

その後、クリスマスは自宅で家族で過ごすものとなり、ケーキを買い、ターキーのスモークを買い、シャンペン風発泡ワインを買い…飲食店の儲けが、菓子店や酒屋の儲けに移ったと言うだけの話なのですが…

話変わって、The Pogues と言うグループが好きでした。

アイリッシュトラッド+パンクという感じで、これはもう他の国のバンドには絶対出来ない"民族の血の濃さ"が感じられるグループ。残念乍らもう活動していないようですが。

グループのアルバムで一番好きなのが3枚目の「堕ちた天使」、その中でも特に好きなのが、クリスマスの夜の出来事を歌った「ニューヨークの夢」という曲。

成功の夢を抱き、アイルランドからニューヨークに渡ってきた若者。クリスマスに知り合い、恋に落ち、共に夢を語り合い、それが今は…

今夜はクリスマス・イブ。 酔っ払って捕まった拘置所の中で、眠りに付いたら君の夢を見ちゃったよ。  二人の夢を語り合った頃、お互いに若くて、ハンサムと美人で 街角でキスをして、朝まで踊って…

それが今「俺には明るい未来があったはずなのに…」

「あんたはその夢を持っていった」

「今も大事に預かってる、自分の夢と共に。俺は強い男じゃない、お前がいないと自分の夢も持てないんだ」と。

夢に届かず「ろくでなし」 「ヤク中のあばずれ」と罵り合い、でも今もお互いを必要とし…

酔いどれ親父を歌うマグゥアンのしゃがれ声がハマっており、夫婦の回想シーンで女房役でデュエットするのはクリスティ・マッコール。(アイリッシュの大物イアン・マッコールの娘)

 

歌を聞きながら思う。私は自分自身の「夢をかなえた」には程遠いけれど、不平だらけと言うほどの生活でもないし…でも、パートナーが少女だった頃の夢は、ホンの少しでも叶えてあげているのだろうか?……と。

お袋が良く言っていたっけ。上見てキリ無し、下見てキリ無し、と。程々の生活に感謝すべきなのでしょう。そして、雪の札幌からMerry X’mas と。

以上、2011/12/24のブログ【聞きたい365日】に上記の写真を追加。



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