久し振りに図書館の視聴覚ライブラリーを覗いて見ると、おお!REOスピードワゴンの「禁じられた夜」が。懐かしいと手に取ってみると30周年記エディションとあり、未発表デモ音源集との2枚組だったので早速借りて来ました。
本編を聞くと立ち上がりの良いスキっとした音で、そこはリ・マスタリングの効果。変な例えですが、手元のレコードと比べると、こちらは歯科医院で歯石をとった後みたいなスッキリ感。
「パワー・バラード」というジャンルの基と言われる彼らの歌声がとってもクリアに聞こえます。でも温かみはレコードの方が感じられ(聞きなれているからかも)、これもいいよな~と。
「Crystal Demos」と付いた2枚目は、ケヴァイン・クローニンの「Keep On Loving Youの最初の部分は20分位で書いた、朝4時頃寝ぼけ眼で自宅スタジオに入り、赤いウーリッツアーの電子ピアノを使ってね」なんて話とか、「パフォーマンスやミキシングは粗削りだけど、生々しいエネルギーが溢れ、それがこのアルバムの基盤になっているんだ」などの話(その通りと感じる)が載っていたりと、ライナーも読み応えたっぷりで面白かった。
80年代初頭の私はヒット物から遠ざかり(時代について行けなくなった?とも)50~60年代のルーツ・ミュージック等に回帰していたのですが、彼らの「涙のレター」を聞きそのオールディズ・テイストが気に入り、「キープ・オン・ラヴィング・ユー」が後追いで好きになって。
この曲は彼ら初の№1ヒット。それもあってこのアルバム「禁じられた夜」(hi IN fiDELITY)は、1981年に最も売れたロック・アルバムとなり、全世界の売上が2000万枚以上とも。
そのREOスピードワゴン快進撃の始まりとなった「Keep On Loving You」が、全米チャートに初めて顔を出したのが、1980年の今日11月29日だそうです。
そんな訳で、今日は私の中で "REOスピードワゴン記念日" としましょうかね?
以上、【聞きたい365日 第362話】でした。