daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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ジョニーは悲惨な戦争に

2025-01-11 | 音楽つれづれ

60年代から青春が始まった(?)私にとって、懐かしいのがアメリカのフォークソング。

ピーター・ポール&マリー (P.P&M) のギターが気に入り、教本ソノシートの「悲惨な戦争」などをお手本にピッキングの練習した事は以前書きましたが、ギターの練習に必死にで?歌詞の中身はあまり頭になかった事を今頃になって反省。

戦争に行く兵士ジョニーに恋人が、「髪を切り男の姿になるから連れて行って」と言う内容はご存知の通りですが、この曲は元々はアイルランドのバラッドだったそうです。それが南北戦争の時代に広がってゆき、PP&Mがそれを改作してヒットに。

私が最初にP.P&Mで気になったのが「虹と共に消えた恋」ですが、この曲も同じバラッドから派生した曲だそうで、確かに「Johnny’s gone for a soldier」という歌詞が出てきます。そして「ジョニー」は、南北戦争では南軍兵士を意味する総称だったとか。

そんな兵士ジョニーの歌の一つに「ジョニーが凱旋する時」という曲があり、元は「変わり果てたジョニー」として歌われたそうで、フレーフレーと送られ出征した兵士ジョニーは変わり果てた姿で帰還し、妻が泣き崩れる…という悲しい内容。

私は観ていないのですが、この話を場を第一次世界大戦に変え、恋人の願いも振り切りヨーロッパ戦線に出生した兵士ジョニーが半死半生の身体に…という内容に置き換え、「ジョニーは戦争へ行った」という映画になっているそうです。

この歌はチャド・ミッチェル・トリオ等で聴くことが出来ますが、元々はアイルランド出身の作曲家による勇壮な曲だそうで、ジミー・スミスのオルガンなどでは"格好いい"マーチ調になっているのは、士気を鼓舞するための正統派の演奏なのでしょう。

 

「悲惨な戦争」に戻りますが、P.P&Mも良いけれどバーズのようなフォーク・ロックにしたらカッコ良いのに…と思っていたらカウシルズが演っていて、コーラスはP.P&Mを下敷きにした何て事のないポップ・フォークですが、これは個人的に結構好きですし、「虹と共に消えた恋」はオーバーランダーズ盤の盤(題は虹と共に)もお気に入りでした。

こうしたヴァージョンが生まれたのも、元はP.P&Mのヒットがあったからこそ。そしてポップス小僧だった私の世界を広げてくれたP.P&Mにはとても感謝で、今も"自分には出来る"と勘違いし、一生懸命ギターの練習をしたあの頃がよみがえります。

新聞によるとP.P&Mのメンバーだったピーターさんが先日亡くなられたとの事。

マリーさんは既に亡く寂しい話になりましたが、忘れられない青春の1ページをありがとうございましたピーターさん。どうぞやすらかにお休み下さい。

※以上旧teacupブログ 悲惨な戦争/ピーター、ポール&マリーに加筆し再掲載。以下は関連した過去ブログ。

2024/07/29 風に吹かれて/P.P&M

2024/01/15 牛も知ってる?カウシルズ

2024/11/10 オーヴァーランダース/恋は落葉のごとく



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