米国の歌手テイラー・スウィフトが世界ツアー(149公演)を行い、チケット売上が3000億を超え、音楽ツアーとしては過去最高となったそうでおめでとうございます。私は Net でしか聞いた事が無いのですが、なるほどいい歌手で人気があるのがわかります。
でも60年代のポップスで音楽に目覚めた私にとって、今も女性のフェバリット・シンガーと言えば、コニー・フランシスです。
日本で当時のティーン達が歌ったカバー・ポップス、弘田三枝子の「ヴァケイション」とか、九重佑三子の「ロリ-ポップ・リップス」などのカバーもコニーのオリジナルも好きでした。余談ですがVacationの綴りは中学生でもほぼ全員が書け(歌詞で綴りが歌われた)、英語教師が苦笑いしていたなどという話もあったとか。
もしコニーの数々のヒットが無かったら、カバー・ポップス市場はもっと小さかったのでは? と言う気もします。…などはどうでも良い話だし、いつまでカビの生えた音楽を聞いているの と嗤われそうですが、歌は想い出と共にありますからねぇ… と自己弁護。
彼女の歌で好きな一曲など決められないのですが、彼女主演の映画(1962年)から「渚のデイト Follow The Boys」は好きな一曲です。日本のカバー盤は当時、漣健児の「ああ 愛したら…」の詩で弘田三枝子が歌っていました。
伊東ゆかりの盤も好きですが、彼女はカバー・ポップスの最盛期では無く、70年代に入ってからの「Discover Pops」として歌っています。ただカップリング曲が、これも大好きな「ボーイ・ハント」なのでこれも大事な一枚。
というか、伊東ゆかりはコニー・フランシスに声質が似ている気がして好きです。いい意味で"水っぽい”と言うか、ウェットな声質に感じられ、こういう声に惹かれるのです。
コニーは日本語は話せないそうですが、日本語での吹込みも多く、「英語で歌う時と同じ気持ちになって歌っている」そうで、上記アルバムのA面最初は日本語の「渚のデイト」、B面にオリジナルの英語で歌っていました。
中には日本でのみ発売されたシングル盤もあり、「夢のデイト」がそれで、ウォーウォーウォー~で始まる歌詞は、いかにも60年代初頭の黄金時代のポップスと言う感じ。
日本語の詩を書いたのは浜口庫之助さん。バンドリーダーや歌手・作詞/作曲家としてのハマクラさんは、多少は知っているつもりだったのですが、作詞だけで参加した作品があるのは知りませんでした。例え黴臭い音楽でも"知”が増えるのは嬉しい事です。
※参考までイタリア語で歌う画像もありましたので載せておきます。⇒「夢のデイト Someone Else's Boy」
今日12月12日はコニー・フランシスの誕生日。
1938年の生れだそうだから ウン 歳おめでとうございます。どうぞいつまでもお元気で。
以上【聞きたい365日】第389話でした。