祁県映海戴氏心意拳倶楽部 公式ブログ

戴隆邦から脈々と受け継がれる戴氏心意拳。王映海伝戴氏心意拳の日本での伝承を行う祁県映海戴氏心意拳倶楽部の公式ブログです。

三動ー 重動・軽動・霊動

2013-03-10 09:49:58 | 理論―陰陽五行、名言集

重動

   まず入れ物を形作ること、それから中身をいれていけば、重さが生まれてくる。それが、重動になっていく

重動と軽動

  投稿者:うさぎ  投稿日:2013年 2月11日(月)20時24分35秒
返信・引用
 
   今週末の講習会でのテーマは、「明勁から暗勁へ~重動、軽動、霊動の深奥2」です。
前回に引き続きのテーマです。というか、これからも戴氏の練拳者は、常に持ち続けるテーマなのだと思います。
 それまで、ゆっくりとした動作(慢動作)が軽動で、早い動作(快動作)が重動だ、(あるいは逆)と思っていた人は、前回の講習会で、慢動作にも快動作にも軽動も重動もあるというというパラダイムの転換は、学ばれている人にとっては、混乱をきたしたものなのかもしれません。道を歩いていくこと、成長していく事の中には、必ず揺らぎや悩み、克服すべきことが生じます。それらにしっかりと向き合いコツコツと乗り越えていくことが、大切なことだと思います。
 出来始めると、だんだん見えてきます。同じ形、動作の丹田功をやっていても、その中に重さが生まれ、軽さが生まれてくる。初めは形は厳格に作っていかなければなりません。
しっかりとした形、動作の中にしか、神(シン)は生じない。重さ、軽さも同じなのです。
 形の正確さは、武術の必要条件ではあっても、十分条件ではない。形の正確さの上に、「重さ」や「軽さ」は形成される。
 前回の講習会では、」重動とは何か?、軽動とは何か?という理解をすることに必死になった面が強かったのではないかと思います。今回は、重動とは、どのようなものか?軽動とは遠ようなものか?というものを感じていただきながら捉えていただける講習にしていきたいですし、具体的にどのような練拳をしていけば良いのかを実技を通して感じていただけたらと思っています。
 それが、戴氏に伝統的な「手で教え、口で教える」方法なのだと思いますし、それでしか、ちゃんとしたものは伝わらないのだろうと思います。今週末みなさんにお会いできることを楽しみにしています。
 
 

見えてくるもの

  投稿者:うさぎ  投稿日:2013年 2月25日(月)22時40分22秒
返信・引用
 
   重動、軽動、霊動というのは、動作や形ではないですから、形には現れないし、見えない。
普段の練習会や大阪セミナーなどでは、できる限り初めての人でもわかるように、見えるように表現しているつもりです。初めは、何かわかったような、わからないような。言葉でつかもうとするとなかなか理解できない。感覚的に捉えていくとだんだんわかってきます。
 1回目は、雲を掴むような感じですが、2回3回と繰り返すうちにだんだんわかってくる。
武術は、世界言語です。私が中国に渡航し始めた頃は今よりももっとカタコトで中国語がわかりませんでした。しかしかえってそれも良かったのかもしれません。言葉ではなく、師父の動き、感覚からなんとか読み取ろうとした。
 大阪セミナーだけでなく、奈良講習会にも出られて、練習が継続していくこと、非常にいいことだと思います。何ヶ月かに一度、講習会を何時間化の講習会を受けられるよりも、しょっちゅう15分でも20分でも練習していくほうが明らかに武術は上達します。
戴氏では、「一日練習しないのは、十日練習しないのと同じだ」といいます。
 一日5時間も6時間も練習するような、ガンバリズムに脚色された練習をしてはいけません。鍛えるのではなく、養っていく。一夜漬けではなく、毎日少しづつ続けることが大切なのだと思います。お互い戴氏を愉しんでいきましょう!
 
 

歩法について

2013-03-10 09:44:16 | 理論―陰陽五行、名言集

前足は

  投稿者:うさぎ  投稿日:2013年 2月27日(水)20時16分35秒
返信・引用
 
  前足は繊細な使い方をしますよね。虚霊歩という名前からも感じられますし、膝とか足裏の感覚とか大事にしながら練拳していきますよね。後脚の弓の感じは土佐の川えびさんはよく練られていると思いますよ。前足の秘密は、後脚の弓に多くが秘められていますし、弓の勁力ができていかないと、前足の妙はできていかないですから、今の練拳を続けて行ってください。今されている練習は確かなものだと感じましたよ  
 

ねばる

  投稿者:土佐の川えび  投稿日:2013年 2月26日(火)07時47分18秒
返信・引用
 
  いくつかの寒鶏歩のうちで、足を前に押出す(前のかかとをする)寒鶏歩と、「前足は、あたかも毒物のある所を踏むように差し出す」を前々回習えたのが良かったと思います。
静かに前足を踏み込むのは、前から興味がありました。剣道、または大槍を使うほとんどの流派は前足で激しく地面を踏み込む。重い刀や槍をもつと自然とそうなるとは思いますが、激しく地面を打っている以上その分エネルギーのロスがあるハズだと。震脚せずに、それをした時と同等のエネルギーを爆発させるのは、テクニックとしては難度が高いハズだと。
また霊動についてはよく分かりませんが、糸口としては前足かな?と思っている所です。
もちろん、霊動は前足だけという局地的なものではないし、震脚は爆発力を導く重要なツールであり否定しているワケではありませんので。